第86話:限界なんて、超えて見せろ
おい静香。バドミントンをやれよwwwww
何故、こんな事になってしまったのか。
どうしてこの2人が、あんなにも理不尽に苦しめられなければならなかったのか。
彩花と静香の両者互角の死闘をベンチで見つめながら、六花は思わずそんな事を考えていた。
「13-13!!」
『神童』彩花と、『天才』静香。
2人が類稀なバドミントンの才能を『宿してしまった』せいで、欲に目が眩んだ身勝手な大人たちのエゴに振り回され、絶望した2人は黒衣に呑まれてしまった。
彩花も静香も、ただ大好きなバドミントンを、全力でプレーしていたい…ただそれだけだったはずなのに。それなのに。
「15-15!!」
もし運命の神様とやらが本当にこの世界に存在するのであれば、どうしてこの2人にこんな残酷な仕打ちをしてしまったのか。
六花が隼人と彩花に、笑顔で常々言っている事。
バドミントンは、楽しく真剣に。
それが許されない事だというのか。
何の罪もない、この2人を…どうして黒衣に呑まれてしまう程までに絶望させ、追い込んでしまったのか。
「17-17!!」
だがそれでも、今の彩花と静香は…互いに黒衣を纏う事無く、ただただ全力で互いとの死闘に臨んでいる。
そう、六花が隼人と彩花に対して願うように、バドミントンを楽しく真剣に。
互いに充実した笑顔で…それでも真剣な表情で。
「18-18!!」
それが六花には嬉しかった。何よりも嬉しかった。
そして六花は、彩花から黒衣を取っ払ってくれた静香に、心の底から感謝していた。
この試合、静香は彩花に勝って、隼人との決勝戦に臨むのか。
それとも彩花に負けて、楓との3位決定戦に臨むのか。
どちらになるのか分からないが、それでもこの試合が終わったら、うんと彩花と静香に優しくしてあげようと。うんと彩花と静香に甘えさせてあげようと。
六花は感極まった表情で、この2人の両者互角の死闘を見つめていたのだった。
「19-19!!」
互いに全く譲らない彩花と静香の死闘も、ようやく決着の時が訪れようとしていた。
もう既に試合時間が1時間近くにまで達し、彩花も静香も互いに肩で息をしており、疲労が限界に達しようとしている。
彩花が放ったクレセントドライブを必死に追いかける静香だったが、疲労のせいなのか動きにいつものキレが感じられない。
「朝比奈ぁっ!!辛い時こそ、足を前に出しやがれぇっ!!」
そんな静香に駆が必死の表情で、精一杯の声援を送ったのだった。
「天野君に言われなくてもぉっ!!」
その声援をエネルギーに変えた静香が、根性を見せて縮地法でシャトルに追い付き…お返しとばかりにカウンターで放った月光が三日月の軌道を描き、彩花の後方のラインギリギリに突き刺さった。
「19-20!!」
遂に静香のマッチポイントを迎え、バンテリンドームナゴヤは大興奮に包まれる。
このまま静香が彩花を下し、決勝戦に進むか。
それとも彩花が意地を見せて、タイブレークへと持ち込むのか。
「負けるもんか!!負けるもんか!!静香ちゃんに負けるもんかぁっ!!」
「勝つ!!絶対に!!彩花ちゃんに!!」
互いに真剣な…しかし楽しそうな表情で、凄まじいまでのラリーの応酬を繰り広げる彩花と静香。
世界最速の競技とされているバドミントン。そのプロにも匹敵する程の…いいや、下手なプロが相手なら勝ててしまう程の実力を持った2人。
その2人が織り成す超高速のラリーの応酬に、15000人もの観客が大いに熱狂する。
「…しまった!!」
そんな中で彩花が犯してしまった、痛恨のミスショット。
静香が繰り出した維綱を天照で迎撃するものの、疲労が蓄積して技の精度が落ちてしまっていたせいで、中途半端な位置に返してしまったのだ。
この彩花のミスショットを、静香は絶対に見逃さない。
もう全身疲労困憊になりながらも、シャトルに向かって高々と飛翔し…ここまで隠し通していた最大最強の切り札を放つ静香。
この技は彩花との準決勝まで…それも試合最終盤までは封印すると決めていた。
何故ならこの技は維綱を上回る程の凄まじい威力を誇るものの、同時に静香の身体に相当な負荷が掛かる技だから。
それ故に彩花にも六花にも、出来ればギリギリまで隠し通しておきたかったから。
だからこそ静香は今までの試合で温存していただけでなく、普段の練習においても六花が突然視察に訪れた時の事を想定して、この技だけは絶対に使わなかったのだ。
だが今の試合の状況は、ファイナルゲームのマッチポイント。
あと1点取れば静香の勝ち。この技を使うならば今しかない。
だからこそ静香は、この技の封印を、今ここで遂に解き放つ。
「夢幻一刀流究極奥義!!朱雀天翔破ぁっ!!」
静香が彩花に放ったのは、凄まじいまでの『閃光』の『暴風雨』。
いきなり静香が滅茶苦茶な技を繰り出してきたもんだから、当たり前の話だがこんなのに初見で対応出来るはずもなく、思わず彩花は仰天してしまう。
「うええええええええええええええええええええええええええ(泣)!?」
静香が放った無数の『閃光』の『暴風雨』を全身に浴びながら、その場から一歩も動けなかった彩花。
そんな中で強烈な威力によって放たれた静香のスマッシュが、彩花のコートのラインギリギリへと突き刺さったのだが。
「アウト!!20-20!!タイブレーク!!」
審判が下した判定は、無情にもアウトだった。
その瞬間、バンテリンドームナゴヤが、何だかよく分からない絶叫に包まれてしまう。
彩花と静香の死闘は、とうとうタイブレークへと突入してしまったのである。
どちらかが2点リードするか、どちらかが30点目を取るまで、2人の死闘は終わらない。
「いやいやいやいやいや審判!!今の入ってたっすよねぇ!?」
「確かに際どい当たりではあるが、それでも判定はアウトだ!!」
「マジで!?」
「マジで!!」
審判に抗議する駆を見つめながら、思わず青ざめた表情になってしまった彩花。
危なかった。今のは本当に命拾いした。
何故なら彩花は今の朱雀天翔破を、アウトになると分かって見送ったのではない。
静香の朱雀天翔破のあまりの威力に、マジで反応出来なかったのだから。
あと5mm、シャトルが内側に入っていたら…彩花は静香に負けていた。
「あの技は静香には教えていないはずだ!!何で静香が使えるんだ!?」
驚愕の表情を見せる沙也加だったが、ふと思い出したのだった。
以前、太一郎が道場での修行中に朱雀天翔破を放った光景を、静香が熱心にスマホで録画していたのを。
「…まさか静香…!!君は独学で身に着けたとでも言うのか!?朱雀天翔破を!!」
今、沙也加は心の底から思う。
太一郎が交通事故で亡くなってしまった今、静香こそが夢幻一刀流の正当継承者となるのに相応しいのだと。
だがそんな愚かな考えを、沙也加は即座に否定したのだった。
何故なら静香はバドミントンの選手であって、本気でプロを目指しているのだから。
静香にとって夢幻一刀流は、その為の手段に過ぎないのだから。
静香が持つべき武器はラケットとシャトルなのであって、決して刀では無いのだから。
「静香お姉ちゃん!!負けないで!!」
「頑張れ静香!!ここまで来たら、君の手で栄光を掴んでみせろぉっ!!」
そんな佐那と沙也加の声援が届いているのか、いないのか…静香は気持ちを切らす事無く、とうとうタイブレークへと突入してしまった彩花との死闘に挑んでいく。
彩花と静香の夏は、まだまだ終わらない。
「おんどりゃああああああああああああああああっ!!」
果たして繰り出される、彩花の維綱。
それを天照で返そうとする静香だったが…あまりの威力に静香のラケットが吹っ飛ばされてしまった。
「くっ…!!」
「21-20!!」
この試合最終盤においても、彩花の維綱は全く威力が衰えていない。
いや、それ以上に、静香の右手の握力が落ちてしまっているのだ。
ズキズキと、静香の右腕に衝撃が走っている。
その様子を内香が、とても厳しい表情で見つめていたのだった。
「今の大技の影響ね。あれは静香ちゃんの身体に相当な負荷が掛かっているはずよ。長いシーズンを戦うプロが使う技としては、完全に失格だわ。」
そう、内香が言うように、朱雀天翔破は静香の身体に相当な負荷がかかる技だ。
だからこそ静香が最後の切り札にする為に、今の今まで温存していたのだという事を、内香は瞬時に見抜いたのだ。
だが一発勝負の学生の試合ならまだしも、長いシーズンを戦うプロが使う技としては、決して好ましい代物では無い。
何故なら欧米諸国のプロの選手は年間100試合以上をこなし、負けてもまだ次の試合が何試合も控えているのだから。
自分の体調管理もまともに出来ないようでは、プロ失格。
それを内香は静香に対して、苦言を呈しているのである。
「これは後で朝比奈静香に、今後はあの技は極力使うなと言っておかねばな。シュバルツハーケンの将来のエースを、こんな所で潰させる訳にはいかん。」
「そうだね。静香ちゃんは将来、ヘリグライダーのエースになって貰わないと困る選手なんだから。」
「むぎぎぎぎぎぎぎぎ!!(´・ω・`)」
「ぬぐぐぐぐぐぐぐぐ!!」
ダクネスと亜弥乃がしょーもない言い争いをしている間に、静香はラケットを左手に持ち替えていたのだった。
まさかの静香の行動に、バンテリンドームナゴヤが驚きの声に包まれる。
「静香ちゃん…お母さんやハヤト君の真似事でもするつもりなのかな!?」
今の朱雀天翔破の影響で、静香の右腕に相当な負荷が掛かっているのだろう。それは彩花も見抜いていた。
だからと言って、安易に左で打とうとするなど…彩花は黒衣を纏ってもいないのに、思わず妖艶な笑みを浮かべてしまったのだった。
「確かにバドミントンは左打ちが有利だって言われてるけどさぁ…!!そんな付け焼き刃で左で打った所で、簡単に強くなれる訳じゃ…っ!?」
「21-21!!」
「…は…!?」
そんな彩花の余裕をぶち転がす静香のスマッシュが、情け容赦なく彩花の胸元を抉ったのである。
「…そんな…馬鹿な…っ!?」
お前は彩花を殺すつもりなのかと言わんばかりの、凄まじい威力のクロスファイヤー。
静香の維綱の威力は、左打ちでも全く見劣りしていなかった。
驚愕の表情の彩花を、愛美がとても真剣な表情で見つめている。
(藤崎さん。朝比奈さんの左打ちはね、決して付け焼き刃なんかじゃないよ。)
そう、愛美はずっと見て来たのだ。
試合中に右手を負傷する事態を想定して、静香が左打ちの練習もこなしていたのを。
勿論、静香が『天才』であり、隼人と同様のオールラウンダーであり、何でもこなせる器用な選手だというのもあるだろう。
だがそれでも愛美が静香に言っていたように、静香が隼人にも匹敵する程の威力の左打ちを身に着ける事が出来たのは、紛れもなく静香のこれまでの努力の積み重ねがあったからこそなのだ。
だから静香の左打ちは、彩花が言うような付け焼き刃などでは決して無い。
静香の左打ちは、六花や隼人と同様に「重い」のだ。
「本当、しつこいんだから!!」
「22-21!!」
それでも彩花は食らいつく。ねちっこく、ねちっこく、ねちっこく、左打ちに切り替えた静香を徹底的に攻め立てる。
「誰が!?」
「22-22!!」
それでも静香は屈しない。どれだけ彩花にねちっこく攻め立てられようとも、静香は隼人にも決して劣らない左打ちを駆使し、何度だって食らいついていく。
「君が!!」
「23-22!!」
何度、彩花に倒されようとも。
「彩花ちゃんだって!!」
「23-23!!」
静香は何度だって、立ち上がる。
「24-24!!」
一体この2人の死闘は、いつになったら終わるのかと。
「25-25!!」
もしかしたらこのまま、永遠に終わらないのではないのかと。
「26-26!!」
バンテリンドームナゴヤに駆けつけた15000人もの観客が。
「27-27!!」
そしてテレビの生中継で観戦している東海地方の人々が。
「28-28!!」
そう錯覚してしまう程の…彩花と静香の凄まじい死闘が。
「29-29!!」
今、ようやく…決着の時を迎えようとしていた。
あと1点。あと1点取った方が、この試合の勝者となるのだ。
その最後の1点を掴み取るのは…決勝戦進出とインターハイ出場を決める事が出来るのは…果たして彩花なのか、それとも静香なのか。
「ぜぇっ…ぜぇっ…ぜぇっ…!!」
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…!!」
彩花も静香も辛そうに肩で息をしながら、必死にシャトルを追いかける。
何度も、何度も、何度も、何度だって、全身に蓄積した疲労が限界を迎えながらも、それでも必死の表情で、互いのスマッシュを互いのコートへと打ち返し続ける。
もういっその事、2人が勝者でいいんじゃないかと…思わず目に涙を浮かべて祈るように両手を組みながら、そんな事を考えてしまう年配の女性の観客も現れてしまう程の死闘なのだが。
それでもバドミントンにおいては、そんな事は許されない。
何故ならバドミントンに、引き分けは存在しないのだから。
どちらかが絶対に勝者となり、どちらかが絶対に敗者となってしまうのだから。
「根性見せろよ朝比奈ぁっ!!あと1点!!あと1点なんだからな!?」
なんかもう泣きそうな表情で、静香に声援を送る駆だったのだが…それでも静香の身体は既に限界を迎えていた。
無理も無いだろう。彩花も静香も、既に1時間近くもコート上を走り回っているのだから。まして2人の実力は全くの互角なのだから尚更だ。
彩花が静香の後方のラインギリギリを狙って、高々と打ち上げたサーブを迎撃しようとする静香だったのだが。
とうとう疲労が限界に達し、静香の身体が一瞬ふらついてしまったのだった。
「朝比奈さん、もう限界…!!」
目に大粒の涙を浮かべながら、悲痛の声を上げる愛美を励ますかのように。
「限界なんて、超えて見せろおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
まるで自分に言い聞かせるような雄叫びを上げながら、再びラケットを右手に持ち替えた静香が、彩花が打ち上げたシャトルに向かって高々と飛翔したのだった。
その静香の構えを見せつけられた六花が、思わず悲痛の表情になってしまう。
左手でも隼人と遜色なく打てる静香が、わざわざ消耗した右手に持ち替えた。
静香がそんな面倒な事をする理由は、1つしかない。
「まさか朝比奈さん!!あの朱雀天翔破とかいう技を、また撃つつもりなの!?」
「これでぇっ!!終わりだあああああああああああああああああああああっ!!」
「止めなさい朝比奈さん!!あの技は朝比奈さんの身体への負担が!!」
「ぬああああああああああああああああああああああっ!!」
六花の警告を無視して静香が繰り出したのは、今日2発目の朱雀天翔破。
だが消耗した静香の右手の握力が、朱雀天翔破の凄まじい衝撃に耐えられなかった事で、静香はラケットを吹っ飛ばされてしまったのだった。
吹っ飛ばされたラケットが乾いた音を立てて、愛美の足元へと転がり落ちる。
だがそれでもシャトルだけは執念で、彩花に向けて飛ばしたのだった。
着地するも疲労が限界に達してバランスを崩し、思わずコート上で尻もちをついてしまった静香。
これが正真正銘、この試合での静香のラストプレイ。
そして彩花に対して襲い掛かる、無数の『閃光』の『暴風雨』。
(視ろ!!視ろ!!視ろ!!視ろ!!視ろぉっ!!)
それでも彩花は先程と違い全く怯む事無く、しっかりと朱雀天翔破を目に焼き付けていたのだった。
まるで静香が朱雀天翔破を撃ってくる事を、初めから予測していたかのように。
(無数の『閃光』に惑わされるな!!見つけるんだ!!溢れる光に包まれた、静香ちゃんの私への想いが込められたシャトルを!!)
どれだけ静香が無数の『閃光』の『暴風雨』で目くらましをしようが、それでもシャトルは常に1つだ。
シャトルは絶対に、分裂なんかしないのだから。
そして彩花は、溢れんばかりの『閃光』の中から、遂に見つけた。
静香が放った渾身のスマッシュを。彩花への想いが込められたシャトルを。
「ここだああああああああああああああああああああああっ!!」
最後の力を振り絞り、天照で朱雀天翔破を迎撃する彩花。
「ふぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ(泣)!!」
だが朱雀天翔破のあまりの威力の前に、彩花は完全に押されてしまっていた。
既に握力が限界を迎えている彩花の右手に襲い掛かる、凄まじいまでの『衝撃』。
「ふんぎゃああああああああああああああああああああああっ(泣)!!」
ラケットを吹っ飛ばされ、思わず尻もちをついてしまった彩花。
だがそれでも最後の力を振り絞って、シャトルだけは執念で静香のコートに放り込んだのだった。
吹っ飛ばされたラケットが乾いた音を立てて、六花の足元へと転がり落ちる。
これが正真正銘、この試合での彩花のラストプレイ。
「朱雀天翔破を天照で返しただと!?何て娘だ!?」
驚愕の表情を見せる沙也加だったが、彩花の静香への想いが込められたシャトルが、力無く静香の後方のラインに向かって落ちていく。
「彩花ちゃん!!」
「行っけえええええええええええええええええええええええっ!!」
驚愕の表情の静香を尻目に、まるで神にでも祈るかのような必死の表情で、自分が放ったシャトルに向かって叫ぶ彩花。
そして彩花が放ったシャトルが…遂に静香の後方のラインギリギリへと、力無くポトリと落下した。
「ぜえっ…ぜえっ…ぜえっ…!!」
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…!!」
互いにコート上で尻もちをついて肩で息をしながら、とても真剣な表情で審判を見つめ、判定を待つ彩花と静香。
インか、それともアウトか。
インならば、彩花の勝利。
アウトならば、静香の勝利。
正直どちらに判定されても文句を言えない程の、あまりにも際どい当たりだったのだが。
それでも2人を労うような穏やかな笑顔で、審判が下した判定は。
「ゲームセット!!ウォンバイ、聖ルミナス女学園1年、藤崎彩花!!スリーゲーム!!21-19!!19-21!!30-29!!」
「よっしゃあああああああああああああああああああああああああああっ!!」
コート上で尻もちをついたまま、彩花は目に大粒の涙を浮かべながら、とても嬉しそうな笑顔で絶叫したのだった。
死闘を終えた彩花と静香を、うんと甘やかす六花ですが…。




