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第152話-A:必ず皆で勝利を

 アレクシス高校 VS スルヴァン・モントレアス女学園の試合が、遂に開始です。

 『皆様、大変長らくお待たせ致しました。只今よりスイス高校選手権大会の、バドミントンの部の地区予選大会を開始致します。』


 こうして不測の事態に陥ってしまったアレクシス高校バドミントン部だったのだが、それでも時間は待ってくれない。

 大勢の観客たちに見守られながら、地区予選大会が遂に始まった。

 今回の地区予選大会では8つのコートが用意され、16校の試合が同時進行する形となる。

 まずは午前中にダブルスの2試合を行い、昼休憩を挟んで午後からシングルスの3試合を行う事になっているのだが。


 『第1コートの第1試合は、アレクシス高校 VS スルヴァン・モントレアス女学園。続いて第2コートの第1試合は…いえ、少々お待ち下さい。』


 だがウグイス嬢から語られた予想外の言葉に、観客たちは仰天してしまう事になる。


 『緊急速報です。お客様にアレクシス高校の選手の交代をお知らせ致します。シングルス3に出場予定だった、2年生のレティシア・アルフレード選手のお爺様の容体が急変し、先程お亡くなりになられたとの連絡が、先程レティシア選手のお母様から入りました。』


 まさかの突然の訃報に観客たちはどよめき…そして…。


 『それに伴いアレクシス高校は、現在病院にいるレティシア選手の代替選手として、2年生の須藤隼人選手がシングルス3に出場致します。』


 このウグイス嬢の爆弾発言に、観客たちは大騒ぎになってしまったのだった。


 「す、須藤隼人だってぇっ!?」

 「嘘だろ!?引退したんじゃなかったのかよ!?」


 この大会では隼人は試合には出場せずにスコアラーを務める事が、ネットやニュースで大々的に報じられていたというのに。

 それがまさか、こんな予想外の形で、隼人が選手として試合に出る事になるとは。

 記者たちも一斉に大騒ぎし、隼人に対して無数のカメラのフラッシュを浴びせる。


 「皆、とんでもない事になってしまったけど、それでも皆のやる事は変わらないわ。」


 そんな騒動の中でもステラは顧問らしく威風堂々とした態度で、真剣な表情で隼人たちに呼びかけたのだった。


 「レティシアさんの為にも、必ず皆で勝利を!!」

 「「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」」


 こうしてステラに奮起されてダブルスの試合に臨んだアレクシス高校だったのだが…それでも現実は残酷だった。


 「ゲームセット!!ウォンバイ、スルヴァン・モントレアス女学園3年、クラレット・ジーナス & 3年、ミリア・ローランドペア!!ツーゲーム!!8-21!!7-21!!」

 「ゲームセット!!ウォンバイ、スルヴァン・モントレアス女学園3年、セリア・ノイマン & 3年、マリー・クロフォードペア!!ツーゲーム!!5-21!!6-21!!」


 やはり『常勝』スルヴァン・モントレアス女学園。その強さはまさに圧倒的過ぎた。

 強豪校を相手に全く太刀打ち出来ず、アレクシス高校のダブルスペア2組は無様な惨敗を喫してしまう。

 確かに六花は指導者として超優秀な人物であり、この3カ月間で六花の優れた指導の下で、部員たちは着実に実力を伸ばしてきた。


 だがそれを言うなら、対戦相手のスルヴァン・モントレアス女学園とて同じ事なのだ。


 スイス全土だけでなく国外からもスカウトされた有力選手たちが、恵まれた環境や優秀なコーチの下で切磋琢磨しながら実力を伸ばし、優秀なスコアラーやマネージャーが選手たちを全力でバックアップする。

 大会で毎年のように優勝をかっさらい、数多くの名選手たちをプロの舞台に送り出した実績を誇る、まさに名実共に『常勝』チームと呼ばれるに相応しい存在なのだ。

 幾ら六花がコーチに就任したからと言って、所詮は田舎町の弱小校でしかないアレクシス高校如きが、たった3カ月で太刀打ち出来るようになる相手なのかと問われると…。

 しかもアレクシス高校は新入部員の3人全員が、バドミントンを始めたばかりの素人という有様なのだ。

 

 はっきり言って、相手が悪過ぎた。むしろアレクシス高校が可哀想になるレベルだ。

 こんな最強軍団を相手に1回戦からいきなりぶつかる羽目になるなど、本当にステラのクジ運が悪過ぎたとしか言いようがない。


 『只今より第1コートにおいて、第1試合シングルス3、アレクシス高校2年、須藤隼人選手 VS スルヴァン・モントレアス女学園2年、フレア・ハーベルト選手の試合を開始致します。』


 それでもアレクシス高校の2回戦進出の可能性は、まだついえた訳では無い。

 昼食を済ませた後の午後1時。いよいよシングルス3に出場する隼人の出番がやってきた。

 隼人の対戦相手のフレアは、スルヴァン・モントレアス女学園において2年生ながらレギュラーの座を勝ち取り、既に国外も含めた幾つかのプロチームや有名大学のスカウトが、熱心に勧誘に来ている程の強敵だ。

 いかに隼人と言えども、油断や慢心は絶対に許されない。


 「お願い隼人!!無茶な事を言って本当に申し訳ないけど、どうか勝利を!!」

 「ああ、任せろ!!」


 ノエルに必死の表情で懇願されながら、威風堂々とコートへと向かう隼人。

 そんな隼人の後ろ姿を、ノエルは祈るように両手を組みながら見つめていた。

 既にダブルスの部門で2敗を喫したアレクシス高校は、2回戦に進む為には最早1つの負けも許されない。

 隼人、静香、ノエルの3人が、シングルスの部門で3連勝しなければならないのだ。

 そんなノエルたちの期待と祈りを一身に浴びた隼人が、決意に満ちた表情で目の前の対戦相手のフレアを見据える。


 「お互いに、礼!!」

 「「よろしくお願いします。」」


 審判に促され、互いに一礼して握手をする2人。

 そして審判からシャトルを受け取った隼人が、いつもの左打ちの変則モーションに入ったのだが。


 「スリーセットマッチ、ファーストゲーム、ラブオール!!アレクシス高校2年、須藤隼人、ツーサーブ!!」

 「さあ、油断せずに行…っ!?」


 次の瞬間、隼人はフレアが見せた左打ちの変則モーションに、思わず仰天してしまったのだった。


 「…って、何じゃそりゃあああああああああああああああああ(汗)!?」


 そう、サーブを放とうとした隼人に対してフレアが見せつけているのは、隼人と全く同じフォームなのだ。

 スイスに居た頃から美奈子との二人三脚で、血の滲むような努力と試行錯誤を積み重ねた末に辿り着いた、まさに隼人の汗と涙と鼻水の結晶とも言える、隼人独自の左打ちの変則モーションをだ。

 それをフレアは全く何の躊躇も無く、隼人の目の前で真似てしまったのである。


 「なっ…!?隼人と全く同じフォームですってぇっ!?」


 目の前の光景が信じられないと言わんばかりに、驚愕の表情を見せるノエル。

 そして隼人も流石に動揺を隠せないようで、サーブの構えを見せながら厳しい表情を見せていたのだった。


 「馬鹿な!?これは一体どういう事なんだ!?」


 サーブの構えのまま、唖然とした表情でプレーを止めてしまった隼人だったのだが。


 「隼人君。早くサーブを打ちなさい。打たないのであれば故意に試合を遅延させたとして、レッドカードを提示する事になるが?」

 「あ、はい、すいません。今から打ちます。すぐ打ちます。」


 見かねた審判にイエローカードを提示された隼人が、慌てて審判に謝罪したのだった。


 「…どんな小細工なのかは知らないが…!!油断せずに行くぞ!!」


 決意に満ちた表情で、フレアに対してサーブを放つ隼人。

 それを返すフレア。さらにそれを返す隼人。

 常人には決して捉えられない、まさしくプロに匹敵する実力の持ち主同士の超高速ラリーが、熱狂する大勢の観客の前で繰り広げられたのだが。


 「…これは…!!まるで隼人君が2人いるかのようではないですか!!」


 静香が腕組みをしながら、厳しい表情で語ったのだった。

 そう、フレアのプレーの1つ1つが、まるで隼人の写し鏡なのだ。

 スマッシュも、ロブも、ドロップも、ドライブショットも。

 そのプレーの1つ1つの全てが、まさしく隼人のプレーその物だ。


 「0-1!!」


 フレアの渾身のスマッシュが、隼人の足元に突き刺さる。

 先制点を奪ったのは、まさかのフレア。

 『神童』隼人、まさかの苦戦。これこそが『常勝』スルヴァン・モントレアス女学園のレギュラーの実力なのかと、観客たちは大いに熱狂する。


 「どうだ見たか須藤隼人!!これこそがフレアの真骨頂!!どんな対戦相手のプレーも完璧に模倣する、必殺のスピーゲルだ!!」


 スルヴァン・モントレアス女学園の監督のアフロが、驚きを隠せない隼人に対して盛大に勝ち誇った。

 スピーゲル…ドイツ語で直訳すると『鏡』という意味だ。

 その異名の通り、フレアのプレーの1つ1つが、まるでもう1人の隼人を鏡で映し出しているかのようなのだ。

 ただのスマッシュが必殺級の威力を誇り、ただのロブが超精密の精度を誇り、ただのドロップが対戦相手のどんなスマッシュも殺してしまう。

 まさしく隼人と同様の、基礎を極限まで磨き上げた、パーフェクト・オールラウンダーその物だ。


 そう言えば隼人は、昼食後に対戦相手のフレアの練習風景を見学しようとした際に、フレアがやけに熱心にタブレットの画面をガン見していたのを、今になって思い出していたのだが。

 恐らく自分の対戦相手が隼人に変更になった直後から、動画サイトか何かで隼人の過去のプレーを検索して徹底的に分析し、スピーゲルでコピーしていたに違いない。

  

 「…成程な、彩花ちゃんのラーニングの上位互換って訳か。」


 サーブの構えを見せながら、隼人はベンチに座っている彩花にチラリと視線を移す。

 彩花は相変わらずの無気力、無表情ながらも、その視線はしっかりと隼人を見据えていた。

 ハヤト君、頑張れと…そんな彩花の心の叫びが聞こえたような気がした。


 「2-5!!」


 フレアの猛攻が止まらない。まるで隼人のお株を奪うかのような、何の変哲もない普通のスマッシュで、隼人のラケットを吹っ飛ばす。

 ただ隼人のプレーを真似ただけで、ここまで隼人を苦戦させる事など出来る訳が無い。

 その驚異的な威力や精度さえも完璧に真似る事を可能にする程の、常日頃からの過酷なトレーニングでつちかわれた強靭な身体能力を有しているからこそなのだ。

 フレアに苦戦を強いられている隼人に対して、静香たちチームメイトたちが必死の表情で声援を送っている。


 「隼人君!!まだまだここからですよ!!」

 

 そう、静香の言うように、まだまだ試合はここからだ。

 ラケットを拾ってフレアに視線を戻した隼人は、何の迷いも無い力強い瞳で、サーブの構えを見せるフレアを見据えた。

 隼人から完璧にパクった、相変わらずの左打ちの変則モーション。 


 これまでフレアと対戦してきた選手のいずれもが、こうやって自分の技をそっくりそのまま完璧に模倣された事で取り乱し、すっかり自分を見失う羽目になってしまっていた。

 そりゃあそうだろう。今まで自分が血の滲むような思いをしてまで編み出したフォームやプレースタイルを、まるで写し鏡のようにあっさりと完璧に真似されてしまったのでは、並のプレイヤーでは取り乱してしまうのは当たり前だ。

 スピーゲルという異能を最大限に活かせるだけの、驚異的な分析力と身体能力。

 それを有しているからこそ、フレアは国外も含めた幾つかのプロチームや有名大学から、今も熱心なスカウトを受けているのだ。

 

 だがそれでも、相手が悪かった。そう…あまりにも相手が悪過ぎたのだ。

 『神童』隼人は、決して並のプレイヤーなどでは無いのだから。

 

 「はああああああああああああああああっ!!」

 「5-7!!」


 先程のお返しと言わんばかりに、フレアのラケットをスマッシュで吹っ飛ばした隼人。

 

 「そうよ隼人。貴方がこれまで血の滲むような思いで築き上げてきた物を信じなさい。」


 何の迷いも無い力強い瞳で、六花は力強く言い切ったのだった。


 「スピーゲルだか何だか知らないけれど、どれだけ完璧に技を模倣されたとしても、『それ』だけは間違いなく貴方だけの物なのだから。」


 隼人の反撃が止まらない。次から次へとフレアから得点を奪い返していく。


 「9-8!!」

 「やったぁっ!!とうとう隼人が逆転したぁっ!!」


 隼人の精密無比のロブが、フレアの後方のラインギリギリに突き刺さる。

 静香と両手を繋ぎ合いながら、ノエルは喜びを爆発させたのだった。

 その隼人の鮮やかな逆転劇に、観客たちも大いに熱狂する。


 「馬鹿なぁっ!!フレアのスピーゲルさえも通用しないだとぉっ!?」


 これがあのデンマークのトッププロを破った、『神童』隼人の実力なのかと。

 隼人の驚異的なプレーを、アフロは驚愕の表情で見せつけられていたのだった。


 「13-9!!」


 隼人の猛攻が止まらない。技をコピーした?だから何(笑)?と言わんばかりに、フレアを情け容赦なく突き放していく。


 「17-11!!」


 フレアも必死に追いすがるものの、それでも勢いを増した隼人は最早止められなかった。

 確かに自分の技を…それこそ変則モーションさえも完璧にコピーしてしまった、フレアのスピーゲルという異能は凄まじい。

 こういう誰にも負けない『一人一芸』を持つ選手こそが、弱肉強食の過酷なプロの世界で生き残り続ける事が出来るのだろう。

 だがそれだけでは、『神童』隼人には決して届かないのだ。 

 

 「ゲーム、アレクシス高校2年、須藤隼人!!21-12!!チェンジコート!!」


 ファーストゲームを奪ったのは、見事な逆転劇を見せつけた隼人だった。

 そんな隼人に大勢の観客たちが、惜しみない大歓声を浴びせる。

 互いに激しく息を切らしながら、隼人とフレアは2分間のインターバルの為に、互いのベンチへと戻っていった。


 「よくやったわね隼人。セカンドゲームもこの調子で行けば勝てるわよ。最後の最後まで油断だけはしないようにね?」

 「はい!!」


 六花に渡された手作りのレモンのはちみつ漬けを、ベンチに座りながら食べる隼人。

 ファーストゲームを快勝した隼人だったが、それでも流石は『常勝』スルヴァン・モントレアス女学園のレギュラー。フレアの強さは間違いなく本物だ。

 六花が言うように、いかに隼人と言えども少しでも油断や慢心をしよう物なら、あっという間に食われてしまう事だろう。

 

 「フレア。ファーストゲームは残念だったな。セカンドゲームでは試合の流れを変える一手を打つぞ。取り敢えず須藤隼人の技を真似るのは一旦中止だ。」

 

 そして反対側のベンチでは、アフロがスポーツドリンクを口にするフレアに対して、冷静に的確なアドバイスを送っていた。

 まさしく『人を見た目で判断してはいけない』という典型例であり、ふざけた髪型をしていてもアフロは指導者として優秀な人物のようだ。


 「先程、藤崎六花が言っていた事を、そっくりそのままお前に返すぞ。お前が今まで築き上げてきた物を…スピーゲルという素晴らしい異能を信じるんだ。」

 「はい!!」


 確かに六花が言うように、どれだけ隼人のプレースタイルを真似しようが、その隼人が今まで積み重ねてきた血の滲むような『努力』や『経験』までは、スピーゲルでは真似出来ないのかもしれない。

 だがそれでもアフロが、フレアに対して言い切ったのだ。

 お前が今まで築き上げてきた物を、スピーゲルという素晴らしい異能を信じろと。

 

 「セカンドゲーム、ラブオール!!スルヴァン・モントレアス女学園2年、フレア・ハーベルト!!ツーサーブ!!」


 やがて2分間のインターバルが終了し、隼人とフレアの死闘が再開される。

 その超高速のラリーの最中、フレアが隼人に対して繰り出したのは…。


 「0-1!!」

 「なっ…!?ペイルライド・クロスファイヤーだと!?」 

 

 まるで戦場を駆け抜ける騎士の一撃の如く、隼人の胸元を情け容赦なく抉る必殺のクロスファイヤー。


 「亜弥乃さんのプレーを…!!ファーストゲームを取られた事で、流石に戦術を変えてきたか…!!」


 それだけではない。フレアは各国の有名選手の技を、次から次へと隼人に対して繰り出していく。

 そう、まるで写し鏡のように。

 フレアは自分のスピーゲルという異能を活かす為に、これまで数多くの有名選手のプレーを動画で研究するなど、まさに血の滲むような努力を積み重ねてきた。

 アフロが言っていたように、これこそがフレアがこれまで積み重ねてきた物なのだ。

 それだけは周囲からパクリだと非難されようとも、堂々と胸を張っていい。

 周りから何を言われようが、それだけの努力の積み重ねをフレアは今まで果たしてきたのだから。


 「2-4!!」

 「今度は姉さんの技までも…!!」


 ラケットを右手に持ち替え、強烈なスマッシュを隼人の足元に叩きつけたフレアを、驚愕の表情で見つめるノエル。

 アフロの助言に従い戦術を切り替えた事で、フレアは隼人に傾きかけていた試合の流れを止める事が出来るのか。


 「惑わされないで隼人!!どれだけ他人のプレーを完璧に真似しようが、それでも彼女が彼女である事は変わらないわ!!」


 だがそれを決して許さないのが、六花という超優秀な指導者なのだ。


 「今、貴方が戦っているのは、羽崎さんでもダクネスでも貴方自身でも無い…他でも無いフレア・ハーベルトなのよ!!それを忘れないで!!」

 「はい!!」


 相手が何をしてこようが、決して惑わされるなと。

 自分が今、誰と戦っているのか。自分のプレースタイルは何なのか。その本質を決して忘れるなと。

 その六花からの的確なアドバイスによって、フレアに傾きかけていた試合の流れが、完全に隼人に引き戻されてしまったのだった。


 「11-6!!」


 隼人の猛攻が止まらない。六花からの的確な指示が飛び交う最中、コート上でフレアを相手に躍動していた。

 

 「15-9!!」


 フレアもスピーゲルでコピーした技を次々と隼人に繰り出すものの、それでも隼人には届かない。 


 「18-10!!」


 これが『神童』隼人の実力なのかと、大勢の観客たちが熱狂し…そして…。


 「ゲームセット!!ウォンバイ、アレクシス高校2年、須藤隼人!!ツーゲーム!!21-12!!21-11!!」

 「よっしゃあっ!!」


 終わってみればシングルス3は、隼人の快勝。

 派手にガッツポーズをする隼人の勇姿を、六花が慈愛に満ちた笑顔で見つめていたのだった。

 隼人がフレアに勝利した事で、1勝2敗で2回戦進出に望みを繋いだアレクシス高校。

 バトンを受け取った静香が、シングルス2に出場しますが…。

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