失われたアークその3
「しかし、この説はいろいろ違った内容の話があり、
もともとイスラエル人の集落が四国の山地に存在していた所へ、ユダヤ人のイザヤ一行が、船で剣山を目指し訪れた、という説や、
いやいや、初めてイザヤたちがやってきたんだ、という説もある
イスラエル十部族が先に来ていて、そこにユダヤ人のイザヤ一行が合流した
司祭の人々やアークの来訪ならイスラエルの民はすんなりと過去の遺恨を流し受け入れたとも思えるし、
ありえるのかな?
日ユ同祖論での説は、数々の証拠が日本中にたくさんありすぎるんだよ」
「 だけど、どれもが根拠が今一で、あやふやすぎないか?」
「 日ユ同祖論しかり、全ての真理、論理の元となりが、こんな伝説や神話の中に隠され、誰かの意図された創作から生まれていくんだよ
天皇家の皇祖神や、国づくり、邪馬台国、大和民族誕生、などの創作話は伝承され、後世に語り継がれる事となるのさ 」
「 意味不明だよな、思考が幽体離脱状態だよ、結局、すべては権力者が都合よくこしらえた絵空事ってことじゃん 」
「 ジュンだからこそなんだよ、 本当のことが知りたいと思うだろ たとえば、 話は飛ぶけど日本にある三種の神器って何か知っているか?
神話では天孫の邇邇芸命が天照大神の神勅を受けて、葦原の中つ国を治めるために、 高天ヶ原から日向国の高千穂の峰へ降臨したおり、天照が授けた八咫鏡 八尺瓊勾玉 ・草薙剣がそれっということだ、
天照は皇室の祖とされ皇室の神器として代々継承されている、
ってことぐらいは知っているよね? 鏡は伊勢神宮にあり劍は熱田神社の御神体になっている 」
「 うん、でも、勾玉はどこにあるの? 」
「代々、践祚の後の天皇が継承した神器として、
皇居にある御所の剣璽の間に剣の形代と共に保管されているそうだよ」
「せんそ?何それ?」
「 天子の位を継ぐことだ、先帝の崩御または譲位によって、行われる しっかりしろよ大学生 」
「 ごめん… 剣が 熱田神宮のご神体って、なんで?どうしてそうなったの? いきさつは?その神社どこにあるの?」
「 名古屋だよ ヤマトタケルの嫁、ミヤズヒメが夫の死後、愛剣を奉納したそうだ 勾玉の大きさは八尺、当時の長さでは140cmくらいこれは、玉の周りの長さとも、結んである尾の長さとも、単に大きい意味であるとも、言われている。「瓊」は美しい玉のことであり、これは瑪瑙のことであるかもとされている 」
「 なんで、同祖論から、三種の神器に話が移るわけ? 」
「 それはな、根っこのところで一つだからなんだよね 」
春爛漫、賀茂川の桜がみごとです。