失われたアークその1
剣山にアークが隠されている
そんなロマン
真実ならすごく面白いですね
「おはよう❤ 昨夜は途中で頓挫した、ごめんなジュン❤ 早く食って予定たてようぜ」
「まだ、眠いよ~ 先輩早すぎ 」
「腹減ったなぁ、ほら、あ~ん」
ミルクびん片手に、向かい合う人と分ける、卓上の菓子パン数個の朝食
(半分に割ったアンパンが僕の口の中に…こんな甘い朝かつてあっただろうか)
「うまいナ」
「甘いね」
見つめあいながら、僕らは微笑んでいた
(時間よ 止まれ)
「このままの時が永遠に続くといいのに」
「 だな… 」
ふっと、遠い目をした人の
思惑はどこにあるのかわからないまま会話が途切れた
「 ねえ、先輩 僕らはどこへ行くの? 」
( 教えてよ )
「ね~ なんで剣山にアークがあるなんて荒唐無稽な伝説が生まれたの?おせ~て?」
話をぼやかして、気まずくなるのを遮る
明らかに安堵したした笑みをこぼして先輩が口を開きかけた
( だよね… )
矢継ぎ早に僕は続ける
「そもそもアークって何さ?
子供の頃、インディ ジョンーンズで見たんだけど、今イチわかんなかったんだよね」
「いいか、イスラエルの失われたアーク伝説は、まことしやかに語り継がれている数ある場所の中で、ここ剣山説はかなり真実味があるみたいだ。
アークとは早い話、旧約聖書に記されている【十戒の石版】と【アロンの杖】これはモーゼの兄のアロンが所有した魔法の杖だ、それと【マナの壺】
マナと言う甘い栄養価の高い食べ物が無限に出てくる魔法の壺だ、マナのおかげで40年もの放浪に耐えユダヤ人はカナンへ辿りつけたと、されている。アークはこれらの三種の神器を納めた箱のことだよ」
「ほう、ほう」
「契約の箱、証の箱、掟の箱、聖櫃、約櫃、といろいろな呼び方はあるが、要は三種の神器を運ぶため、神様から、大きさ、デザイン、材料に至るまで指示を受けたモーゼによって造られた箱のことだったんだな!? エジプトを脱出した1年後には存在していたらしい…モーゼって律儀な人だぜ」
失われた過去を追いかけて、どこまで
いけるのでしょうか?
こうご期待!!