20. ベランダ千客万来
アパートのベランダに猫が二匹来た。
外は大嵐。
このアパートは動物を飼ってはいけないのだが、しょうがないので飼うことにした。
もちろん、長く飼うつもりではなく、次の行き先が決まるまでの間である。
しかし次の日、今度はオコジョが二匹きた。
その見た目はイタチのようだったが、自分はそれがイタチでないと確信していた。
イタチに似ているがイタチじゃないということは、見たことはないがこれがオコジョなのだろうと思っていた。
さすがにこれは飼えない。
友人が遊びに来たので、猫を引き取ってもらう交渉をした。
「あとさあ」
といって私は友人とベランダに出る。
ベランダは柵が出来て、鳥小屋のようになっていた。
そこにフクロウが4匹来ていた。
「いっぱい来ちゃうんだよね」
と私は言った。
さもフクロウが来ていることをわかっていたような口ぶりで友人と話す私だが、心の中では、いつの間にフクロウが来たのだろう、と疑問に思っていた。
また、フクロウというものをこれほど間近に見るのは初めてだった。
まるで居ないかのように静かで、首だけがクリンクリンと動く。
そういえばオコジョはどこに行ったのだろう。
部屋の中に入ってしまったか?
それとももう誰かにあげたのだったか?
それとも自分で飼うことにしたのだったか?
オコジョを見失うなんて、なんて無責任なことをしてしまったのだろう。
そこで目が覚めた。




