魔力凝りの説明をしてもらいましたがなにか?
黒豹獣人さんことライデンさんとエルフさんことジョンパニさんに魔力凝りとは何かを説明していただきました。
魔力凝りとは、≪中ノ中≫以上の魔力持ちがそうと気付かずに魔力循環を知らないまま成長していくと、身体のどこかで魔力が詰まってしまい、怠さや疲労感が強くなったり、食欲が落ちる、浮腫みやすくなる、微熱が続くなどの症状が出てくる他に身体に赤黒く硬いコブのようなものが出来てきて、段々と体調を崩し易くなってしまう病気のようなものだそうです。
ルビナス共和国では、貴族ならば8歳~12歳までの間に王都の魔導士ギルドに行き魔道具で鑑定するか、ギルド所属の魔法士を邸に呼んで魔道具を持ってきてもらい魔力測定を行う義務があります。
平民は冒険者ギルドに行き20ガリウスを払うと鑑定の魔道具で確認する事が出来ます。因みに冒険者登録をすれば無料で魔力測定をする事が出来るので、冒険者になる人以外で魔力測定を行う人はあまりいません。なので、自分の魔力がどの程度あるか分からないまま大人になった平民の2割程度が実は≪中≫レベルの魔力持ちで、その中でも稀にいる≪中ノ中≫レベル以上の人がこの病気を発症しているらしいのです。
また、魔力凝りかどうかを確認するのは怠さや倦怠感などの症状以外に赤黒いコブがあるかどうからしいです。(サザーランド帝国の貴族が≪低≫以外に魔力循環を教えるのも魔力凝りを起こさせない為という事なのでしょうね。)
魔力凝りを発症してしまった人は魔力循環を覚え、魔力を体内に上手く循環させる事が出来るようになると魔力凝りの部分が徐々になくなり、体調は戻っていくそうです。
また、魔法は魔法を使える方に師事して魔力循環を教わらないと使えるようにならないと教えられていましたが、私の魔力量があれば魔力循環は誰かに師事しなくてもできるそうです。
ジョンパニさんに試してみろと命令されやってみる事になりました。
「まず、臍の下辺りに熱の塊が感じられるようになるまで深くゆっくり深呼吸をしてみろ」
「熱を感じたらそこから細い紐を伸ばして身体中に巡らせるイメージをしていくと体内を動く熱を感じられるようになる。それが全身に巡ったら臍の下で巡らせた紐を結ぶイメージをしてみろ」
私は無言のまま頷き、神経を集中させ言われた通りにしていくとお臍の下が熱くなり、そこから右足、右胴、右手、顔の右側を通って左側に向かい繰、頭の左側から左手、左胴、左足を巡りお臍の下で紐を結ぶイメージが出来ました。
すると身体の中に何か不思議な力が感じられ、脳裏に呪文や魔法の使い方が浮かんできました。
魔法を使える人に師事して魔力循環を教わるのは大体2カ月~半年程かかると聞いていたので、こんな簡単に出来た事に驚いて目を開けたら、あの鬼人と見紛う表情しか見せなかったエルフさんがとてもやさしい笑顔で「ちゃんと魔力が循環している」と言うのですから、初めての優しいお顔に固まったのは言うまでもありません。
説明が分かりにくかったらすみません( TДT)
それにしても今日は暑いですね(-"-;A …アセアセ
皆様熱中症にはくれぐれもお気を付け下さいm(_ _)m