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平民になれて幸せですがなにか?  作者: はちみつさとう
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夕飯を作りますがなにか?

こ、怖かったです…。

冒険者になって7年、この街に来て3年。あのように突然声をかけられたのは初めての経験でした。

後ろから声を掛けられるのは本当に怖い事なのですね。しかし…何だったのでしょうか?


只管走っていたので今自分がいる場所の確認をしたらいつも行く食品店の近くでした。

気を取り直して夕飯の買い物をして帰ろうと、商店へ向かいます。

このお店はお野菜とお肉や調味料を扱ってくれているので、何件も回らずにここで買い物が済ませられるのが便利です。

店内入るとラムゥの特売をしているではありませんか。今夜はワインが飲みたい気分だったので丁度いいですね。ラトゥユにパンで夕飯にしようと思います。ラトゥユの材料のズキニ、オネオン、カプリパ、キャロ、マトトソースにラムゥのお肉を購入です。

隣の酒屋さんでお気に入りのフルボディのワインも購入しました。どちらのお店も無口な店員さん(無愛想ともいいますね)なので、会話する事もなくお会計が出来るのもありがたいです。

さっさと帰宅して夕飯の準備を致しましょう。


食品街から南区画にある私のお城までは10分程で着きます。本当は住宅街に住みたかったのですが、お家賃が少々お高めなので、低レベル冒険者の私はギルド近くにあるギルド管理のオンボロと言っても過言ではない1DKのアパートに住んでいます。ユニットバス付きですし、すきま風が入ってこないのはありがたいです。

ギルド管理のアパートはいくつかあるのですが、長期依頼などで街を離れてもお家賃はギルド預けの貯金から自動で引いてくれますし、一週間以上の依頼の時は、お願いすれば3日に1度は空気の入れ替えをしてくれるなど、補助もあるので、冒険者には助かります。いつかは住宅街に住めるようになりたいと思っていますが、冒険者の間は無理でしょうね、きっと。


さて、さっそく料理の開始です。

ラムゥとお野菜を一口大に切ってマヌルで香り付けしたオリブ油で炒めます。お肉の色が変わってきたらマトトソースと料理用の赤ワイン、隠し味にソイユを大匙1を入れてゆっくり煮詰めていきます。

お鍋の中身が沸騰しないように注意をしつつ、残っていたチーズとパンを準備してワインもセットします。

20分程煮詰めて塩コショウで味を調えたら完成です。

いい匂いがしてきてお腹がなってしまいました。1人きりとはいえ、恥ずかしいですね。

お皿にラトゥユを盛り付けさっそく実食です!!

ラムゥの独特の香りがソースと合わさって最高です。重めの赤ワインにとてもあいます。

お野菜も柔らかくなっていて手がとまりません。お皿に残ったソースはパンでしっかりすくって、ワインも1本空けて大満足です。

お腹いっぱいでほろ酔いですし、このまま寝てしまいたいのですが明日は惰眠をむさぼりたいので気合いを入れてお片付けをしてシャワーを浴びなければです。





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