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平民になれて幸せですがなにか?  作者: はちみつさとう
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帰りますがなにか?

大変ご無沙汰しておりますm(_ _)m

皆さんこんにちは。無事にギルドに戻ってきたカリュです。

只今ダンジョンに潜った皆さんとダンジョンの報告の為に会議室でギルドマスターを待っているのですが…今私達がいるこのお部屋、空気が重いです。非っっっ常に空気が重いのです。まぁこの空気になるのはあのダンジョン3階が原因なので仕方ないのです。


―――――


3階でセーフティエリアを見つけたら休憩しようと決め、私達は3階に下りて行きました。2階層にきた時よりちょっと長めな階段を下りきると、目の前にはフロアに進む通路を隠すかのような大きな扉。そしてその扉の前には木製の立て看板が。全員で何が書いてあるのかを確認したのですが…


≪冒険者のみんなーーー!!よくここまでこれたね~♪先ずはここまでこれた事を褒めてあ・げ・る♪だけどこのフロアはまだ作成中なの!!完成まで後数日はかかるからそこの転移陣使って地上に戻るか上階にUターンするかしてね(^_-)-☆このフロアは数日で完成すると思うからチャレンジするなら数日後にきてね~('ω')ノ≫


……はぃ?何でしょうかこれは。多分、いや絶対にすごーく馬鹿にされてますよね、これ。それともこれはダンジョンあるあるなのでしょうか?私は初ダンジョンですがライデンさんやジョンパニさん、アスハさんとスミナさんはダンジョン経験者ですからきっと知っているはずです。うん、分からない事は素直に聞きましょう。


「……えっと、こういった看板というかメッセージ?はダンジョンでは普通なのでしょうか?」


「僕達はダンジョンの最下層までって行った事ないから分からないなぁ~。でも、何て言うかイラっとくる感じだよねぇ」


「これは完全に馬鹿にされているよな。おい、これはどういう事かわかるか?わかるなら説明して」


「「……」」


ライデンさんとジョンパニさんが無言のまま看板を見つめています。気のせいでしょうか?ジョンパニさんの蟀谷がピクピクしてるように見えるのですが…。


「おぉ~い、無視はやめようよぉ」


あまりに反応のない彼等に痺れをきらしたのかスミナさんがそう言うとライデンさんが応えてくれました。


「あぁ、ごめんね。これはダンジョンマスターからのメッセージなんだ。詳しくは後で説明するからとりあえず転移陣使って地上にでようか」


そう言うとライデンさんはジョンパニさんを引っ張って転移陣に向かいます。ライデンさんのお顔も引き攣っているようにみえるのですが…それだけ危険な状態と言う事なのか、それとも別の何かがあるのでしょうか?私達は何が何だかわからないままですが、このままここにいても出来る事もないのでライデンさんとジョンパニさんを追いかける事にしました。


魔法陣に進む彼らについて行き、スミナさんとアスハさんと一緒に私もその魔法陣の中に入るとジョンパニさんが魔力を魔法陣にながします。すると魔法陣が光り出し、空間が一瞬歪んだような気がしたのですが、そう思った瞬間にダンジョンの入り口に戻っていました。


「今のが転移なのですか?」


「そうだよ、カリュちゃんは転移が初めてだったからびっくりしたんじゃないかな?」


「はい。本当に一瞬で移動してしまうんですね」


「そうだよぅ。僕の住んでいる世界には魔法がないからさぁ、僕も初めて転移した時は感動したよぅ」


「私もだ。転移陣にも感動したが、魔法なんて私の住んでいる世界でも魔法は小説や映画やゲームの中だけだからね。最初に使った時はニヤニヤしてしまったな」


「エイガ?ゲーム?それはよくわかりませんが、魔法のあるこの世界に住んでいても、転移陣なんて初ですから感動してしまいました!!」


「「だよな(ねぇ)」」


「お~い、話し込むのは自由だが、場所を変えてからにしてくれねぇ?」


そう言いながら歩きだしたジョンパニさん。横を通り過ぎる時に私達を可哀想な目で見るのはやめてもらえますか?だって初の転移陣だったのですから感動してしまっても仕方ないでしょう?まったく…女心がわからない人ですね。だから顔だけとか言われちゃうんですよ。


外に出ると柔らかな日差しが差しています。長期間ダンジョンに潜っていた訳ではないのですが、外にでて日差しを浴びるとホッとしますね。ダンジョンについては私は分からない事だらけですし、報告が終わった後は暫くはのんびり薬草採取(ほんぎょう)といきたいものです。そんな事を考えていたらライデンさんからこの後についての提案がでました。


「えっとね、さっきの事についてちゃんと説明したいんだけど、その為にもちょっと確認したい事もあるからこのままギルドに戻ろうと思うんだけどいいかな?」


ライデンさんがそう言い私達を見ます。私もスミナさんとアスハさんもそれに了解を返したので私達はまっすぐギルドに戻る事にしました。



――――――


そして今に至るのですが…ライデンさんとジョンパニさんは怖い顔をしたまま無言です。そのお2人から説明がない事でイライラしだしているスミナさんとアスハさん。この空気、私には耐えられません。もう帰りたい(泣)


「あの…、ギルドマスターがまだお時間かかるようでしたら今日は解散して明日改めて報告に来ませんか?日も暮れてきましたし…」


この空気感に耐えられなくなり、勇気を出してそう発言をしてみました。


「ふぅ。それもそうだな。報告するにしても時間はある程度かかるだろうから今からだと終わるのは夜中になるかもしれないし明日にしようか」


「うーん、お腹も空いたし仕方ないかぁ。僕達も話聞きたいから明日また来るからね!僕達が来るまで待っててよぅ」


「わかりました。じゃあ明日の午前中にまたここに集合するって事でいいかな?カリュちゃんもジョンパニもそれでいいな?」


「「あぁ(はい)」」


「じゃあ今日はゆっくりしてまた明日、そうだな午前中にここに集まろう」


話がまとまり皆さんと一緒に会議室をでます。ライデンさんとジョンパニさんはギルドマスターへの伝言を伝えて帰るとの事で受付へ行き、スミナさんとアスハさんはギルドで夕飯を済ませて帰るそうです。私も誘われましたが、お家の掃除もしたいのでお断りをさせて頂きその場でお別れしました。はぁ~、やっとお家に帰れます。


ん?そー言えば何か忘れているような????うーん、思い出せないという事は大した事じゃないのかな?





お読み頂きありがとうございます。本職の関係で更新が不定期にはなってしまいますが、更新を再開させて頂きます。こんなダメ作者ですが、多少でもカリュちゃん達を可愛がっていただける優しい皆様、気長にカリュちゃん達の事をお待ちいただければありがたいです(´;ω;`)


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