森でお仕事中ですがなにか?(前)
今日は朝から薬草の採取依頼の為にライレンの街から1時間ほど歩いた所にあるクラの森に来ています。
この森は体力回復ポーションや魔力回復ポーションの素になる薬草が豊富に生えているので、私の仕事場と言っても過言ではないでしょう。
私が受けている依頼は常設依頼の
【カミツ草、クルガレ草、アコホウ草の3種を5本1束として納品できる限り。】
です。
1束2ガリウスで引き取ってくれるので、一日50束納品出来れば、貯金も僅かにできて生活には困らない程度には稼げる計算です。(因みに平民の1日の生活費が平均30ガリウスなのです。)
森の入り口から5分ほど歩いた所に私がいつも薬草を採っている場所があるのですが、最近頑張って採取しまくっていたのがいけなかったのでしょうか?思っていたより薬草が少なかったので、少しだけ奥まったところまで進んでみました。
普段はあまり入らない場所なので、魔獣に遭わないかと少々緊張をしていましたが、15分程進んだところに運よく薬草の群生地といえる場所を見つけました。
今日はついているのかもしれません。
「カミツ草を50束、クルガレ草を50束、アホコウ草を50束。よし、これで3日分のノルマは達成っと!!」
私は1日に最低50束とノルマを決めておりますので、自分で決めたノルマ量の3倍の量を採取できました。午前中だけでこの量はとてつもなくラッキーです。ここまでは滅多にこないので、少し欲張って、お昼を食べた後に更に100束を目標に頑張ろうと思います。
今日のお昼は自家製メウジュースとコカトリスの柔らか煮サンドイッチです。
メウジュースはトサウキビというお砂糖の元になる枝がこの森の近くに茂っているので、その枝を絞ったものにメウを漬け込んで原液を作り、それを好みの濃さにお水で割って飲むものです。
コカトリスは大型の鳥の魔獣で、この地域にはよく出没するため、ライレンの街ではよく食べられています。
そのコカトリスの胸肉をお塩を一つまみ入れた鍋で硬くならないように弱火でじっくり煮ていきます。
粗熱を取ってスライスしたものをソイユ、ガービネ、ケニプ油、トウサキビのエキスを入れて作ったタレにくぐらせてマスタードを塗ったパンにオネオンとサニーズと挟んだだけなのですが、お肉の柔らかさはもちろん、甘酸っぱいタレとマスタードの味がお野菜に染みてとても美味しいのです。
メウのジュースもコカトリスの柔らか煮のサンドイッチも甘酸っぱいのですが、酸味が疲れをとってくれるような気がするのと、一回で数日分の材料が作れるため時短出来るので、依頼を受ける時の定番ランチの1つです。
本日も美味しく頂きました。
お腹も満たされたので、午後も頑張ります!!
お金の価値は↓のような感じです。
1ガリウス(100円)
10ガリウス(1000円)
100ガリウス(1万円)
コカトリスのサンドイッチは中華風蒸し鶏のようなものです。