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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

うどんの国で暮らす僕は、隣国の電脳娯楽都市へと亡命したい

作者: 北乃ゆうひ

 ふとした思い付きでTwitterで呟いていたネタを、ちゃんとした小説にしてみました。

 ほぼほぼノリと勢いだけの産物です。


 これがおいら的 (四国)(ファンタジー)


 そして、最初に謝っておく。

 香川県の人٩( 'ω' )وゴメンなさい!!

 四国の人たちにも٩( 'ω' )وゴメンなさい!!!

 だが自重はしてない。


 それと、人によってはホラーに感じる描写も多少あります。

 ダメージを負ってしまったら、ごめんなさい。


 そんなワケで、以上を踏まえた上で、怒らず読んでくれる寛大な人だけ、先へとお進みください。


 そして――読んでくださった皆さんが少しでも楽しんで頂ければ幸いです。



※公開直後に色々とミスを見つけたので、色々修正しました。

 もう誤字脱字以外の阿呆なミスはない……はず……。


 いつからこうなっていたのかは分からない。

 だけど、機械や電子の文明に頼らない、うどん文明だけを信奉する国になっていた。


 少なくとも、僕が生まれた時から、ずっと――


 誰もが機械や電子の文明に嫌悪し忌避する閉鎖された土地。

 それが、僕……ヨモヒコ・トチノが生まれてから15年間を過ごしている国――カガワだった。




     ★




 かつては一つの国だったこの日本列島は、ジパングクライシスなる事件によって今では四十七の国に分かれてしまっている。

 それでも、ジパングクライシス前の関係は在る程度維持されていたので、人々が生活に困ることは少なかったらしい。


 ……一部の国を除いては。


 そんな一部の国の一つが、このカガワである。


 ヨモヒコは、禁書を片手に、うどんコーヒーを啜る。

 コーヒー豆が貴重となった昨今、小麦粉を特殊加工したのち焙煎して可能な限りコーヒーに近づけたこのうどんコーヒーは、この国での数少ない贅沢品だ。


 もっとも、ヨモヒコは本物のコーヒーなど口にしたことがないので、このうどんコーヒーがどこまで本物に近いのか知ることはできないのだが。


「この国は日本の一部だった頃から、電子や機械といった文明に忌避的だったのか……。

 まぁどちらかというと、上層部が――って感じみたいだけど」


 手にしている禁書は、ヨモヒコが偶然手に入れたモノだ。

 電子技術はとっくに失われたこの国では、当然インターネットなど廃止されている。


 さらにテレビ、ラジオ、新聞、書籍なども、すべてカガワ国知事による検閲が入るようになってしまった為、ここまではっきりとした歴史が描かれるような情報媒体は存在しないのだ。


 ましてやテレビとラジオを楽しめるのは一日一時間だけ。

 特別な許可もなくそれを楽しんでいるのが国にバレれば極刑だ。


 この禁書は、発行日を見るとジパングクライシスが発生して間もない頃に出版されたようで、まだ検閲がそこまでしっかりとした法となっていなかったのだろう。


「インターネット……どんなモノなのか想像が付かないな。

 遠くの情報が見られるだけじゃなくて、日本の外の情報すら容易に手に入るだなんて」


 ましてやこのシコク島は、ホンシュウ島からもキュウシュウ島からも独立した島だ。

 そのせいで、ことさらに情報が得づらい。


 そもそもこの禁書だって、偶然見つけた人目に付かない洞窟の奥にあるクライシス以前の様式で建てられた家屋――というか廃屋というか遺跡というか――にあったものだ。


 こういうクライシスの遺産を見つけなければ、情報というのは手に入らないモノなのである。


「いや、違う。そもそもカガワそのものが、隣国の情報すら手には入りづらい環境なんだ」


 もちろん、政府などの政治家たちはそうでもないのだろうが、一般国民が閲覧できる情報など限られている。


「隣国、か……」


 その言葉でヨモヒコが思いを馳せるのは、この洞窟からほど近い国境の先――隣国たる電脳娯楽国家トクシマだ。


 あの国はカガワとは真逆。

 独立すると同時に、世界各国から電子と機械、そしてオタクと呼ばれる新人類を集めて、日本屈指――どころか地球屈指の電脳娯楽都市へと至った国である。


 オタクと呼ばれる新人類の文明の発信はすべてはトクシマから行われると言われるほどの最新の電脳娯楽が溢れているらしい。

 もちろん、電脳娯楽として使われる為に生まれた技術であったとしても、それが有用であれば、医療・軍事・政治・日常で使えるよう改良され、国中にいや世界中に広めていっているそうだ。


 金と電脳と人工的な光に包まれたこの世の楽園。それがトクシマという国であると、この禁書には書かれている。


 実際、国境地帯に行くと、その片鱗が見て取れるので、ヨモヒコとしても、この記述は信憑性が高いと考える。


 夜になると、国境の壁の向こうでは、夜と思えないほど煌びやかな光が溢れて輝いているのだ。

 あまりに華やかなその光の数々は、その近隣で光を放つカガワ自慢の(がい)うどん(とう)のささやかな光源など、かき消されてしまうほどに。


 だが、あの華やかで楽しい煌びやかな光などは分かりやすいが、それ以外のものがいまいちイメージできない。


「電脳機械技術とか電子機械技術ってどんなものなんだろう?」


 このカガワで主流となっている技術は、特殊うどん加工技術だ。


 例えば、分かりやすいところで言えば、『うどんカー』。

 政治家などの一部の金持ちが、それの所有をステータスとしている移動用の乗り物である。


 『うどんカー』は、小麦粉を特殊加工して金属のように固めた『特殊うどん板金』。

 同じような特殊加工で生まれた『うどん歯車』や『うどんサスペンション』……。

 それらを組み合わせ、うどんの茹で汁で作り出す液体燃料『ウドリン』で動くのだ。


 これらはかつての機械技術を下地にしているとされているのだが、政府はこれを黙認している。

 もちろん、ただそれを黙認しているワケではない。


 小麦――ではなく、小麦粉を原料にしているところがミソだ。


 行き過ぎた機械・電子の規制によって、工場運営はままならなくなっているのが今のカガワだ。

 だけど、うどんを作る為だけであれば、機械や電子の使用は制限をかけられていない。


 だからこそ、うどんを作る技術を応用し、板金などを作り出すことに成功したのは大きい。

 『うどん板金』や『うどん歯車』などは、『うどん』なのだ。


 そんな板金や歯車などを使い。オール特殊うどん加工品で作られた『うどんカー』は、複数の『うどん』を組み合わせた『うどん』なのである。


 だからこそ、機械生産することを政府は咎めることはできない。


 もちろん、そんなものは屁理屈だ。

 だが、行き過ぎた機械規制で、自分たちも不便を強いられていた国の上層部は、うどんカーをうどんであると認めた。

 むしろ、認めざる得なかったというべきなのかもしれない。


 それでも、一般に普及させない程度の生産制限を強いていることを思えば、結局のところこの国は国民のことなどどうでもいいのだろう。


「うどんじゃない車かぁ……想像もつかないや」


 この遺跡には、今読んでいる禁書以外にも多数の禁書が残されている。

 ここがバレてしまえば、灼かれてしまうだろうから、今のうちに可能な限り読んでおきたいところだ。


 しかし、ヨモヒコがこの隠れ家に来るのは、禁書だけが目的ではない。


「読書の時間はここまでだな。ここからは娯楽の時間だ」


 独りごちながら、ニヤリとヨモヒコは笑う。


 向かうのは隣の部屋だ。

 そこには、政府配給の映像装置うどんヴィジョンとは異なる映像装置が置いてあった。


 これは禁書に書かれていたテレビモニターというものなのだろう。

 そこに設置されているのは、赤と白のうどんと異なる奇妙な材質の箱だ。


 そこにはそれよりもだいぶ小さな黄色い箱が刺さっている。


 これこそが、ヨモヒコがここへとやってくる真なる目的。

 彼はテレビモニターの饂飩源(うどんげん)――実際は、うどんエネルギーではなく隣国から盗み取っている電気であり、つまるところは電源なのだがヨモヒコは知る由もない――を入れ、その後に赤白箱のスイッチをいれた。


 テレビモニターに移るのはギザギザしたタッチで描かれた、赤い帽子のヒゲダンディ。

 赤白箱から伸びる板状のもので彼を操り、右へ右へと進んでゴールを目指す遊戯だ。

 これには、自分の知らない未知が詰まっていた。

 きっとトクシマにはこんな遊戯がいっぱいあるに違いない。


 初めて触った時、恐ろしい衝撃を受けたものだ。

 こんな楽しいものがこの世に存在していたのだか、と。


 同時に気づいたのだ。

 電脳娯楽とは、すなわちコレのことなのだろう。


 それの最先端が集まる電脳娯楽都市とは、いったいどんなものだろうか――全く想像も付かない。


 だからこそ、ワクワクする。

 それを知りたいと思う。


 好奇心は原動力だ。活力だ。

 だとすれば――だとしたら、ヨモヒコ・トチノという人間にとっては、この瞬間こそが、もっとも生き生きとしている瞬間だったのかもしれない。


(知りたい。もっと知りたい。電脳娯楽も、電脳技術も。

 僕は、こんな、うどんしか無い国の中で終わるような人間になりたくない……ッ!)


 ヨモヒコが元々好奇心の強い少年であったこと。

 国境に近い街に住んでいたこと。

 こんなクライシス遺産を見つけてしまったこと。


 様々な要因が絡みあい、強く思い馳せるヨモヒコの脳裏にそれが過ぎる。


 ――亡命。


 国境の壁には穴があると噂は、学校で聞いたことがあった。

 噂の真意を探るぐらいのことは、してもいいかもしれない。


 そんなことを考えていると、彼の操作しているヒゲダンディは、うっかり溶岩に落ちて、その数を一つ減らしていた。





 気が付けば、だいぶ時間が経っている。

 クラスメイトたちにすら秘密にしているこの場所に居続けるのはあまり良いことではない。


 後ろ髪を惹かれる思いで、テレビモニターと赤白箱のスイッチを切って、帰り支度を整える。


 外に出れば、綺麗な夕日が沈みゆくのが目に入った。

 まるで出汁の中に沈んでいく卵の黄身のように美しい。


 それを見ていると、ふと今日の夕食について母が、朝言っていたことを思い出した。


「そういや、今日は半年に一度の配給日だったな」


 基本的には、自給自足の国なのだが、半年一度だけ各家庭に、最高級讃岐が配給される。

 一度口にすれば、病みつきになるほどに美味しいそのうどんは、確かに最高級の名に相応しいと、素人ながらにヨモヒコは思うほどだ。

 かつては年に一度だったらしいのだが、効率的な生産方法が確立されたとかで、配給回数が増えたそうだ。


 そんなうどんが、今日の夕食であると思うと自然と足取りは軽くなる。


「亡命すれば、食べれなくなる……か」


 一度、足を止めて、天を仰ぐ。


 美味しいうどんか、好奇心か。

 その狭間で悩んでいる自分に、なんともカガワ国民らしい――と自嘲気味に口の端を吊り上げる。


 ふとした拍子に、国境の壁の方を見れば、隣国の華やかなる輝きがピカピカと光っていた。


 大人は、それを洗脳の光だと言っていた。

 見続けると洗脳されて、電脳の奴隷に成り下がる――と。

 そうなれば、亡命を求めて暴れ狂う逆賊と化すのだと。


 だとしたら――


「ははっ、僕はとっくに電脳の奴隷なのかもしれないな」


 禁書を読んでいるからだろう。

 それが、ずいぶんと雑な――だけど世間に浸透しすぎた欺瞞なのだと、ヨモヒコは理解していた。


 そして、実際に自分が電脳の奴隷だと口にしてみて、決意が固まった。


(家族とうどんには申し訳ないけど、近い内に壁の穴ってやつを探してみよう)


 その決意が自分と家族の運命を大きく変えてしまうとは知らずに――






 それから一年ちょっとの時が過ぎ――


(噂は、本当だった……ッ!)


 国境の壁。

 関所からだいぶ離れた場所に、ヨモヒコはいた。


 白いうどんピストルを携えた国境警備員の巡回ルートと巡回時間を入念に調べ、怪しい場所を何度も探って、ようやく見つけたのがこれだ。


 その穴は岩や草木の影になって、完全な死角になった場所にあった。


 ここを越えると、二度とカガワには戻ってこれないだろう。

 家族にも友達にも、もう二度と会うことはできない。


(父さん、母さん、ヒラカ……)


 思いを馳せるは、やはり家族。

 特に妹のヒラカだ。


 周囲からはシスコン呼ばわりされるくらいには、大好きな妹を思うと、少しためらいが生まれる。


 だけど、それでも――彼は、自らの押さえきれない好奇心に従うことにした。


(みんな……ごめんッ!)


 胸中で謝罪しながら、彼はその穴の中へとその身を躍らせるのだった。




 穴の中は小さなトンネルのようになっていた。

 ほぼ中腰のような態勢で、ヨモヒコはそこを一気に通り抜ける。


 そして視界が開けると、どこか薄暗い場所だった。

 恐らくは建物の影だろう。


 隙間から色とりどりの灯りが見える。


 ドキドキと高鳴る心臓。

 恐る恐るといった足取りで、ゆっくりと路地を歩く。


 迷路のような路地裏をようなく抜けると――


「これが――トクシマ……ッ!」


 楽しげなネオンが輝き、高いビルが立ち並び、人々が楽しそうに行き交う街が広がっていた。


 国の首都ではなく、カガワ国境付近という――言ってしまえば田舎のような土地でこの賑わい。


 首都となれば、いったいどれほどの輝きに満ちているのか。


 実物を見る前にも想像を飛び越えていた世界であったが、実際に足を踏み入れてみると、より一層、想像ができなくなってしまった。


「すごい……すごいや……ッ!」


 ただ路地裏から大通りへと一歩踏み出しただけで、この興奮。

 すごい勢いで好奇心が満たされていき、同時にそれ以上の速度で新しい好奇心がムクムクと膨らんでいく。


 カガワでは得られないものが、この一瞬で大量に得られた。

 だけど、そんなものは、不味いうどんで感動しているようなものだろう。

 真のうどんを口にする感動とはほど遠い。


 だからこそ、ヨモヒコはさらなる好奇心を満たそうとして、街へと踏み出す。


 だが――


「あ」


 運の悪いことに、黒くて大きいピストル――実際はライフルなのだが、ライフルという武器はカガワでは滅多に見られる武器ではなく、ヨモヒコ程度では知る由もない武器ゆえにそうとしか理解できなかった――を携えた二人組に遭遇してしまったのだ。


 揃いの青い服装は、恐らく制服。

 揃いの変な帽子と仮面が一体化したようなものを付けている。


 ここはトクシマの国境の壁の前。

 街ができているとはいえ、国境だ。


 つまり、彼らはトクシマの国境巡回兵に間違いない。


(まずい……ッ!)


 直感的に、そう思う。

 だが、もっと恐ろしい出来事が彼を襲う。


「繧?=。蜷帙▲縺ヲ繧ゅ@縺九@縺ヲ縲√き繧ャ繝ッ縺九i縺ョ莠。蜻ス閠?°縺ェ?」


 そう――彼らの言葉が理解できなかったのだ。


(そんな……ジパングクライシスは言語に影響がないんじゃなかったのか……ッ!?)


 四十七の国に分かれようとも、ここは日本であることに変わりない。

 多少は国ごとの方言があれども、これまでの日本の歴史によって培われた言語はそうそうに変化するわけがない。


 そのはずなのに――


「繧医≧縺薙◎繝医け繧キ繝槭∈縲よ?縲??蜷帙r菫晁ュキ縺吶k繧」


 ヨモヒコはまったく理解できなかった。

 それが、とてつもなく恐ろしい。


 目元は隠れているものの、口元には笑みが刻まれるトクシマ兵の二人。

 だが、本当にその笑みは優しいものなのかが分からない。


 目は笑ってないのかもしれない。

 獲物を見る目でこちらを見ているのかもしれない。


 だけど、仮面のせいで目が分からない。

 彼らの発する言葉が分からない。


 それは、ヨモヒコにとっては恐怖でしかない。


「ごめんなさいッ、すぐに帰りますからッ!!」


 叫んで、ヨモヒコは来た道を引き返す。


「縺。繧?▲縺ィ蠕?▲縺ヲ! 蜷ッ!」

「縺?←繧謎ココ鬘槫喧縺悟ァ九∪縺」縺ヲ縺?◆縺ェ」

「縺ゅ≠……縺セ縺?縺?■縺ョ繧ャ繧ュ縺ィ螟峨o繧峨↑縺?¥繧峨>縺?縺」縺ヲ縺ョ縺ォ……」

「繧ッ繧ス、繧ォ繧ャ繝ッ縺ョ騾」荳ュ繧ッ!」

「蠑キ蠑輔↓縺ァ繧ゆソ晁ュキ縺励■縺セ縺?°」

「縺翫≧」


 何か話をしながら、二人が追いかけてくる。


 怖い。

 ……怖い。

 …………怖い。


 猛烈な勢いでヨモヒコは駆ける。

 夥しい量の汗は、運動による熱だけでなく、極度の緊張によるものも混じっているだろう。

 それでも、足を止めずに路地裏を駆け抜けられたのは、僥倖(ぎょうこう)だと、ヨモヒコは自画自賛を独りごちた。


 そうして、国境の壁の穴へともぐり込み、痛いほどドクドクと脈を打つ心臓をそのままに、壁の穴から飛び出した。


 すると、そこには国境を守るカガワ兵がいた。

 驚く彼らに、ヨモヒコは躊躇うことなく抱きつくのだった。



     ★



 トクシマの国境警備に携わるサノとウスの二人は、特殊電脳装備を許可されたエリートだ。


 電脳スポーツが盛んなトクシマは、誰もが兼業のプロ電脳アスリートになるチャンスがある。

 だが、一部の職業だけはプロになることを禁じられていた。


 それが、政治・警察・軍・医療の本職たちだ。

 国を運営し、国家の安全と健康を護る者たちは電脳スポーツを楽しむことはできても、プロ電脳アスリートになることはない。


 もちろん、それらに従事する者というのは、その覚悟を持ってその世界に足を踏み入れているので、不満を漏らすものは少ない。


 とはいえ、電脳スポーツを尊ぶこの国において、電脳スポーツの腕前というのはプロでなくとも、重宝される。


 それがサノとウスのような、特殊電脳装備許可を受けるものたちだ。


 彼ら、それぞれが得意とする電脳スポーツ――とりわけ、FPSやTPSにおいてプロ並みの技量を持っている。

 それを国と所属組織に認められたことで、配給されたのが彼らが身につけている電脳バイザーなのである。


 これを付けると、装備者のバイタル状況や保有している武装や道具とリンクする。

 そうして、視界上に彼らが得意とするゲーム画面を模したステータスが表示されるのだ。

 自身の体力、武装の残弾や、登録している味方の位置などなど。


 最新の索敵技術なども搭載されているので、敵意や悪意を向けられた時、視界上にやはり彼らが得意とするゲームにおいてターゲットにされた時の警告演出が発生するなどの機能も有していた。


 無冠のエリートと称されることのある二人は、プライベートでも仲がよい。

 そんなコンビが、いつもの国境の壁付近の巡回をしていると、奇妙な格好をした少年を見つけた。


「おいサノ」

「ああ。恐らくカガワからの亡命だな」


 バイザー越しに少年を見ると、マーカーと共に《KAGAWA》と表示されている。


 そのことで確信を持つと、二人は彼に近づいていく。


 二人は――いや、トクシマは国の上層部含め、この近辺に亡命者用の穴があることを知っていて、その上で放置していた。

 そして亡命者は手厚く保護する。それがトクシマの方針なのだ。


「声を掛けるぞ」


 二人はできるだけ友好的な笑みを浮かべ、少年に近づいていく。


「やぁ。君ってもしかして、カガワからの亡命者かな?」

「ようこそトクシマへ。我々は君を保護するよ」


 サノとウスの二人は、その人柄も評判だ。

 腕も良く人柄も良く、そして兵士としての覚悟を持ち、任務に当たる。


 街の住民たちからも好かれているコンビである。


 だが、そんな二人を見て少年は顔を青ざめさせた。

 それから、ややして、少年は大きな声で叫ぶ。


「うどどんどんッ、うどんうどどんどーッ!!」


 意味不明な言葉と共に、少年は(きびす)を返して路地裏へと入っていった。


 一瞬、あっけにとられるサノとウスだったが、すぐに正気に戻ると彼を追いかける。


「ちょっと待って! 君ッ!」

「うどん人類化が始まっていたな」


 カガワ上層部は何らかの方法で、国民を【うどん人類】という異形へと変化させているのだと、トクシマ上層部は掴んでいた。


 人を異形へと変化させる【うどん人類細胞】通称【U細胞】と呼ばれるものは、少量では大した影響はないのだが、一度接種するとなかなか体外に排出されず、後から体内に入ってくるU細胞と積極的に融合し肥大化していく。


「ああ……まだうちのガキと変わらないくらいだってのに……」


 やがて、U細胞は思考へと影響を与え始める。

 うどんを尊び、最新技術を否定する思考に寄っていくのだ。


 今、追いかけている少年のように、U細胞に冒されながらも亡命を考えられるような正常な思考の持ち主も時折は現れる。


 そういった人を積極的に保護し、対U細胞ワクチンを長期的に投与して治療を施しているのがトクシマなのだ。

 だが、それでもワクチンが作用する状況というのは限界がある。


 今の少年――言語の認識能力や発現能力の歪みが生じるところまでが、ワクチンで治療可能な限界だ。

 もっとも、言語や認識の歪みによって、カガワ県人とうどん人類以外とのコミュニケーションが非常に難しくなってしまう為、この状態になってしまった時点で、かなり難しいのだが。


 コミュニケーション不全の次の段階になると、肉体のうどん化――触手だらけのモンスターのような姿だ――が始まる。

 そうなると、もう手遅れだ。ワクチンの効果がなくなる。それどころかワクチンを打ち込むと、ワクチンすらも浸食しU細胞化してしまうのだ。


 そして、完全なうどん人類化してしまった場合は、人間に化ける力を得る。


 全員が全員とは言わないが、カガワ国政府の高官たちの多くは、うどん人類化してしまっていることだろう。


「強引にでも保護しちまうか」

「おう」


 いずれ、U細胞は隣国へと手を伸ばすろうと想定されている。

 だからこそ、トクシマ、コウチ、エヒメの三国同盟を結び、U細胞の流出を防ごうとしているのだ。


 最悪は、シコク島で止める。

 これはシコク島より外に出してはいけないものだ。


「……だめだ。穴に入っちまった」

「さすがに俺たちがここを進むのはマズいもんな」


 追いつく前に、少年に逃げられてしまったことに、二人は悔やむ。


「あいつの家族、無事だと良いんだが……」

「U細胞……か」


 二人は嘆息して、壁の穴から離れる。

 武装したトクシマ兵が長時間ここにいてはあらぬ疑いを掛けられるだろう。


「U細胞が練り込まれたうどんって超美味いって話、本当かね」

「マジだぜ」

「サノ、なんで味知ってんだよ」

「関所で気の良いカガワ兵とだべってた時、こっそり分けてくれてな」

「おいおい。大丈夫か?」

「俺の体内のU細胞なら、ちゃんとワクチンで全滅させてるからな。

 それに、U細胞の定着率ってのは、生まれ持っての素質によるんだと。俺は全くなかったから定着もしなかったらしいぜ」

「そうなのか。まぁ定着率が高いってのも嫌な素質だわな」

「それな。まぁ確かに美味かったのは事実だ。もう二度と喰いたくねぇけど」

「U細胞とそれを練り込んだうどんの真実とやらの噂を知っちまったか」

「おう。喰ったあとで知っちまってな、もう俺はうどんを食えねぇよ。

 なにせ、盛大に吐いたからな。今更だって分かってても抑えられなかった」

「だよなぁ……ご愁傷様だよ、サノ」


 情報そのものは規制されている為、あくまでもトクシマ国内のネット上の都市伝説扱いされている、高級讃岐の味と原料。


 その噂が事実だと知ったサノにとって、うどんは完全なるトラウマフードと化してしまっている。


「ほんと、目の前で小麦粉から打ってるのを見たとしても、もう『うどん』ってメシが喉を通らんのよ」


 遠い目をしながら、サノはそんな風にうめく。

 路地裏から空を見上げると、ネオンの灯りに邪魔されることなく、夜空が見えるのだと、ささやかな感動を覚えた。


「あの坊主……せめて、家族ともども無事でいて欲しいと願うのは、傲慢かね?」

「さぁな。祈るだけで傲慢になるなら、世の中の坊主はみんな傲慢なんじゃねーの?」


 こうして、二人は路地裏から抜けだし、通常業務に戻るのだった。



     ★



 国境関所の近くの施設で、ヨモヒコは震えていた。


 手厚く保護されたものの、今になって亡命しようとしておいて、兵士に泣きついた自分の所業を思い返して怖くなってきたのだ。


 一晩明けたものの、帰して貰えない。

 しかし、それは当然だろう。


 恐らく自分はもう自宅にも帰れないのだろう。


(バカなコト……しちゃったな……)


 今になって猛烈な後悔に襲われる。

 そして、これから自分はどうなってしまうのだろうと良くない想像ばかりをしてしまうのだ。


「失礼するよ」


 そんなヨモヒコの元に、高そうなうどん加工スーツに身を包んだ男が現れた。


「貴方は……?」

「私の自己紹介よりも先に、まずは落ち着きたまえ」


 そう言って、彼はいっぱいのうどんをヨモヒコの前に置いた。


「あまりにも君の精神が安定してないようだからね。

 リラックス効果のあるうどんと、高級讃岐をブレンドしたリラックスうどんを用意したんだ。

 お腹も空いているだろう? まずは食べてから話をしよう」


 見た目通り、国のお偉いさんだろうに、柔和な様子の男に、ヨモヒコの気持ちも落ち着いていく。

 落ち着くと同時に、空腹を実感してきたので、ヨモヒコは素直にリラックスうどんを食べることにした。


「それじゃあ、すみません。いただきます」

「ああ。伸びる前に食べるといい」


 そうして口にしたリラックスうどんは、例の高級讃岐がブレンドされているからだろう、まさに天にも昇るような美味だった。


 仄かに香るハーブのような香りに、気持ちも落ち着いていく。

 そういえばこの香りに似た香水を妹のヒラカが好んでいたな――などと思いだす。


(もう、ヒラカに会えないかもしれないんだよな……ほんと、バカやったな僕は……)


 シスコンが妹に会えないというのはどんな拷問なのだろうか。

 そんなことを思いながらも、美味しいうどんには罪はない――と、それを一気に食べ進め、スープも飲み干した。


「……ごちそうさまでした」

「おそまつさま。落ち着いたかい?」

「ええ。ありがとうございます」


 お腹も軽く膨れ、気持ちも一段落した。

 覚悟はまったくできないものの、やらかしてしまった以上は罪を償わなくてはならないという気持ちになっていく。


「ところで本題なのだが」

「……はい」


 ごくり――と、無意識に唾を飲む。


「U細胞というのは知っているかね?」

「はい?」


 だが、覚悟していた言葉とはまったく違う言葉がやってきて、ヨモヒコは目を瞬いた。


「ああ、その反応は知らないようだね。まぁ世間には公表していない情報だからね。仕方がないがね」


 亡命未遂に対する何かが来るかと思っていたのに、急にU細胞なる未知なる言葉について訊ねられた。

 それがなにを意味しているのか分からずに、ヨモヒコは首を傾げる。


「人間をうどんに変えるという画期的な細胞でね。徐々に接種するコトで新たなる人類――うどん人類へと人々を進化させる力がある」

「……はぁ……」


 意味が分からず、ヨモヒコは生返事を返す。

 一体、彼は何を言いたいのだろうか。


「徐々に接種する必要があるのは、細胞を肉体に馴染ませていかないと、強力なU細胞が人間の細胞をあっという間に上書きしてしまうからなんだけどね。そうなると、『うどん人類』ではなく『うどん』になってしまうのだよ」

「……ッ」


 バクバクと、心臓が脈打ち始める。

 男が冗談を言っているようには思えない。


 つまり、自分はそのU細胞なるものを打ち込まれ、強制的にうどんにされるという死刑に処されるということだろうか。


「このうどんは、少しでも他のうどんと一緒に茹でると極上の風味を生み出す。

 人間一人分のうどん化で、国民の半分くらいは賄えるワケだ」

「ま、まさか……配給の、高級讃岐は……」

「お? 気づいたかな?」


 ぐぇ――とえづきながら、ヨモヒコは口を押さえた。

 知りたくなかった。知ってはいけなかった。


「ところで、今食べたうどんは美味しかったかな?」

「…………ッ」


 顔を上げ、ヨモヒコは目を見開く。


「亡命未遂あるいは亡命から帰って来た者を我々は殺したりはしない。

 死刑は一瞬だ。それは勿体ない。この国を捨てるなどという愚かな行為に対して必要なのは反省だ」

「…………」

「そして反省を促しつつも、国に忠誠を誓わせるのであれば、亡命者ではなく亡命者の家族を処刑するに限る」

「…………」

「君は、君の愚かな行いで、家族を失ったのだ」


 男の口にする言葉を脳が理解するのに、時間が掛かった。

 ひどく現実感がない。


「そもそも君はバレてないとでも思ったのかな?

 君がクライシス遺産を楽しんでいるのも、知っていた。何せあの遺産は監視されていたからね」

「……え?」

「我々は常に国民を監視している。

 マイクロうどん監視システムというモノを知っているかね?

 髪の毛ほどのうどんを国の各所に設置してあってね。UDOネットワークを経由して我々はそこから国民を監視できるんだ」


 UDOネットワーク。

 元々はインターネット回線だったものを、カガワ国が独自に改良。

 上級うどん人類だけが利用できるようにしたシステムだ。


 無論、ヨモヒコのような一般の少年では、そんなシステムが国の中枢に存在しているなど知りようもない。


「君のように好奇心が強い者は国にとって不利益をもたらす可能性もあるからね。折りを見て、密かにクライシス遺産に触れさせるのさ」

「僕は自分で、あの洞窟を……」

「見つけたと思っているようだが、我々の仕掛けた無意識の誘導によるものだな」

「…………」


 ヨモヒコの顔が歪む。

 自分の中の常識がすさまじい勢いで壊れていく。


「そして君のような人間がクライシス遺産に触れれば、亡命を考える。

 君が亡命しようがしまいが、クライシス遺産に触れたコトを罪に逮捕はできるしね」

「あ……ぐ……」


 自然と嗚咽が漏れる。

 もう感情を抑えられるほど理性が残っていないのかもしれない。


 最初から仕組まれていた。

 自分が亡命しようがしまいが、ヨモヒコの一家は処刑が決まっていたのだ。


 ヨモヒコという少年の好奇心が強かった。ただそれだけの理由で。


「うどん化刑を処せば、高級讃岐が大量に作れる。

 半年に一回の配給になったのは、効率的にうどん化させる手段が増えたから――だね」


 絶望で、気が狂いそうな中で、ポロポロと涙がこぼれていく。

 だが、目の前の男は容赦なく――さらなる絶望の底へとヨモヒコを突き落とす言葉を耳元で囁いた。


「ところで、うどん化した君の妹――ヒラカちゃんだったかな?

 ブレンドしたっていうのは嘘でね、100%かつてヒラカちゃんだった麺だけを使ったリラックスうどんは美味しかったかな?」


 瞬間、血どころか魂そのものすら吐き出すような絶叫が、国境警備施設に響きわたった。


「君の食した量は、一回のU細胞の接種限界のギリギリだ。

 うどんと化すか、うどん人類と化すか……楽しみだよ」


 瞬間――ヨモヒコは全身から力が抜けていくのを感じた。

 自分が自分以外のモノに置き換わっていくような感覚。


 その場にヨモヒコは倒れ込む。


(ヒラカだった細胞に冒されるなら……良いのかな……いや……でも……僕は……)


 意識が暗転する。


(この絶望と、怒りだけは……ヒラカであっても邪魔はさせない……!

 だから、協力してくれ……ヒラカ……!!)


 そんな中で、胸の中に灯った絶望と怒りの炎だけは絶やすまいと決意する。


 そして――





     ★





 ヨモヒコの亡命から三十年近い月日が流れた。



 その日は、カガワ国知事の選挙の開票日。

 国内はまるでお祭り騒ぎのように盛り上がっている。


 相変わらず娯楽の少ないこの国では、国知事選挙というのは大きな娯楽の一つなのだ。


 そんな盛り上がりの中、首都のタカマツシティの路地裏に、スーツを着た男と、老人が向かいあっていた。


「素晴らしい成果だ。よくぞここまで大きくなったモノだ」

「どうも」


 老人はいかにも黒幕然とした様子で、喜んでいる。

 一方で、男の方は冷めたものだ。


「よもやこんな優秀だったとは思わなかった。私は良い拾いモノをした」

「何の話です?」

「かつての君の話だ。うどん人類化するにあたって記憶がどうも消し飛んでしまったようだがね。

 適量を上回るU細胞の量を一気に接種した弊害かもしれないが」

「ああ、三十年くらい前の」

「その通りだ」


 哥哥哥(かかか)――と笑う老人を見る男の目つきが剣呑なものになっていくのだが、上機嫌な老人は気づかない。


「ところで、別にオレは絶望を忘れたワケじゃないんですよね」

「は?」


 瞬間、右手をうどん触手化させた男は、それを老人の首に巻き付けた。


「なにを……!?」

「最強のうどん人類――か。有用なのは間違いない」

「え?」


 老人も自らをうどん化させて絞首から逃れようとするが、それよりも速く、男は老人に注射を打ち込んだ。


「なにを……」

「U細胞――オレが密かに改良研究してたものだな」

「い、いつのまに……」

「オレは復讐を忘れたワケじゃない。そういうフリをしてただけだ」


 愚かな行いをしたのは自分だ。

 だが、だからといって芽生えた絶望と復讐の炎を絶やすことはできない。


「オレはオレが嫌いだ。だが、お前ら人を人だと思わず、うどん人類すらも消耗品だと考えている上級うどん人類が大嫌いだ」

「あ、がが……」


 老人の様子が変わっていくのに、男は淡々と語る。


「だから殺す。だから壊す。

 お前たちが好き勝手やってきたこの国をオレは壊す」

「き、さま……は……」

「お前の死は狼煙だ。オレの復讐はここから始まる」


 最後には自分にすら復讐する予定だが、今はまず成すべきことを成さねばなるまい。


「…………」


 そうして彼の手の中で老人が完全なるうどんと化した。

 それを雑に放り投げて、踏みつける。


「うどんでありながら、喰われることなく、路地裏に捨てられ踏みつけられる。そしてそのまま腐り果てろ。それが貴様にはお似合いだ」


 かつて老人だったうどんにそう吐き捨てたあと、彼は興味を失ったような顔をして、路地裏から出て行く。


 そうして、事務所の執務室へと戻ると、待ちかまえていた秘書が声を掛けてくる。


「おめでとうございます」

「予定調和だ。老人たちは最初から私を知事にするつもりで根回ししていたからね」


 開票結果は、彼が八割の票を得、圧勝したようだ。

 もっとも、彼が口にするように開票結果になど興味はない。もともと予定調和だったのだ。


 彼は扉を閉めカギを掛ける。


 ゆっくりと部屋の中を歩き、席に着くと、秘書をまっすぐに見つめた。


 この女性秘書は同志だ。

 好奇心を復讐心へと変えた――いや変えざるを得なかった、うどん人類の中でも、高い性能を得た自分と同じスーパーうどん人類。


 そして肉体はU細胞に乗っ取られようとも、意志と心と魂だけは誰にも渡すことなく、この瞬間まで耐え凌いできた同志。


 もちろん、この三十年間――彼は老人に操られるままに過ごしてきたワケじゃない。

 操られるフリをしながら、密かに勢力を増やしていたのだ。


「ようやく、我らの復讐が始められますね」

「ああ。ようやくだ」


 長き雌伏の刻は、今この瞬間を持って終わりを迎える。


「ヨモヒコ・トチノ新知事。ご指示を」

「ああ――」


 まずは国内の、ガン細胞のように増えている、自称上級うどん人類を殲滅することからはじめよう。


 自分も秘書も――最後は自分の命を絶つつもりだが、その瞬間までは、覆せないまでに今の国の在り方を壊しておくつもりだ。


 だからこそ、やるべきことは――


「復讐政治を始めようか」


 まずは三隣国との密かに協力を取り付けよう。

 そうして、密かに売国しながら、我々の家族を喜んで口にしている国民どもにも、我らと同じ絶望を味わわせてやるのだ……。


 最後は、知事という地位のままトクシマへ亡命した上で、自らの命を絶とう。


 さぁ――今度こそ準備を完璧にして、トクシマへと亡命してやろうじゃないか!



     【Udon to Cyber - closed.】





 そんなワケで、カガワの例のアレに乗っかったネタでした。


 カガワどころかシコク島に、観光でも仕事でも足を踏み入れたことがないおいらが書いて良かったのだろうか――などと思いつつも、書き上がった奴を放置するのも勿体ないと思ったので、公開したのでございます。


 そんなワケで、改めてシコク島のみなさん。ごめんなさい。

 謝罪はすれど、後悔はないです。公開はしましたが(やかましい


 それでは、ここまで読んでくれた方々に最大級の感謝を(ありがとう)

 少しでも楽しんで頂けたのなら幸いです。ではまた。


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― 新着の感想 ―
[良い点] カガワ……なんて国なんだ……
[一言] まぁ実際隣県の徳島はアニメ・マンガ推奨してeスポーツに力入れて知事がプロゲーマーと対戦とかアピールするぐらいですからね まじで隣に若者流れていくんじゃないですかね
[一言] うどん県の隣は(大都会)岡山では?
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