表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴブリン転生  作者: サウスのサウス
4/5

4 ドラゴン

バトル描写が脆弱なのと設定ががばがばなのはご容赦を・・・溺愛ものばかり書いていたのでその手の描写が難しすぎる(>_<)



『ふっ!』


ギン!という音が響く。俺の渾身の一撃はあっさりと受け止められる。相手は俺よりも何倍も大きくて強い存在、鱗に覆われたモンスターの中でも最上位にあたるであろう存在のドラゴンだ。何故ドラゴンと戦っているのか・・・正直俺にもわからない。転生先の洞窟から逃げ出してからなるべく夜間や暗い道を選んでなるべく遠くへ逃げているのだが、そんな折に出会ってしまったのさ。こいつに。赤い鱗のドラゴン《フレイムドラゴン》レベルは150とまさかの数字を叩き出している。


さて、一方の俺はと言えば・・・



★★★★★★★★



ステータス



種族 ゴブリン

レベル 123

HP 123000

MP 12300

スキル

【盗賊】

気配遮断、奇襲特化、暗所無敵化、略奪

【翻訳】

言語理解、言語統一

【小鬼】

再生能力、繁栄

【感知】

気配察知、急所感知、魔力感知

【偽装】

変化、変色

【飛行】

音速、飛翔、空中停止

【放電】

電気耐性、電流操作

【水】

水耐性、水流操作

【耐性】

全属性耐性+

【炎】

炎耐性、炎操作

【毒】

毒耐性、毒操作

【硬化】

身体硬化、装甲硬化

【変換】

物質変換

【威嚇】

牽制、威圧

【魔力】

魔力操作、魔力吸収、魔力変換、

【予知】

攻撃予知、防御予知、予知夢

【想像力】

イメージ補正

【創造】

物質創造

【大者喰】

補食、暴食

【思念】

思念伝達

【鑑定】

鑑定、解析







★★★★★★★★




洞窟から逃げてからかなりの数のモンスターに出くわしたが増えたスキルは7つだけだ。とはいえいずれもかなり高いレベルのモンスターから奪ったのでどのスキルも強力ではある。とくに【魔力】と【予知】には現在進行形で助けられている。先ほどから時々くるドラゴンの炎をスキル【魔力】の魔力操作で無効化して、ドラゴンの鋭い爪や尻尾の攻撃を【予知】の攻撃予知で先読みしてから避けている。とはいえ、相手はゴブリンなんかよりも上位の存在であるドラゴンだ。油断は出来ない。


実際問題レベル差が30ないとはいってもおそらく一度でも攻撃がヒットすれば間違いなくかなりのダメージをくらうことは必然だろう。いや、正直逃げたいけど・・・一度でも背中を向けたら確実に殺られるから殺るしかないのだ。


俺は覚悟を決めてドラゴンに近づき不恰好な剣を勢いよく突き刺そうとするがーーーギン!という音と硬い感触がするだけで手応えはなかった。


『ちっ・・・どんだけ硬いんだよ!』

『ぐがぁ!!!!!』

『くそ!』


真横をブン!という音とともに大きな爪が通過していく。小柄な体とスキル【予知】の攻撃予知が幸いして容易く避けることができた。とはいえこのまま近接戦闘を続けるのはメリットが多いとは言えないので、俺はなんとか距離をとってから試しにスキル【水】の水流操作で水を出してみた。ちなみにこの手の操作スキルは実際の対象・・・今回の場合は水が実際に近くにあると効力が上がるのだが、残念ながらこの付近には水源は少ないようであまり水は集まらなかった。それでもドラゴンを覆うくらいの大きさを作れたので俺はそれをドラゴンにぶつけてみた。


『くらえー!』


俺の何倍もの大きさのものを飛ばすのはなんとも奇妙な感覚だが、それを無視してアタックをしかける。これで多少は効いてくれるといいんだが・・・


『ぐらぁぁ!!!!!!』


しかしそんな俺の思いはあっさりと砕かれることになる。ドラゴンはその水に向かって炎を出して相殺してみせた。ボン!という激しい音とともに辺りに爆風が巻き起こる。水蒸気爆発とかいうのだろうか?なんて悠長なことを考える余裕はなく、あやうく吹き飛ばされそうになりつつもなんとか俺は地面に伏せることができた。


『く・・・ドラゴンは』


爆発が収まってからその場を見るが・・・そこには一切のかすり傷ひとつない綺麗なままの《フレイムドラゴン》が悠然と立っていた。化け物かよ・・・いや、モンスターかというセルフツッコミを内心でしながら俺はどうすればいいか頭を回転させる。どうする?【水】は効かない。【炎】はおそらくあちらも耐性を持ってる。残るのは・・・って、ん?待てよ。俺はその場でステータス画面を出してからドラゴンが炎を出そうとしているのを視認しつつも、そのまま【炎】の項目を出してみた。




★★★★★★★★



【炎】

炎耐性 炎に対する完全耐性。

炎操作 炎を生み出し操ることができる。



★★★★★★★★



その説明文と同時に俺にドラゴンの炎が直撃する。が、ダメージどころか痛みすら感じなかった。HPにも変化はない。完全にノーダメらしい。【魔力】の魔力操作すら使ってないのにドラゴンの炎が効かない事実に俺はため息をついた。


『慎重になりすぎて自分のスキルすら忘れていたとは・・・』


慌てて避ける必要が少なくなった。ドラゴンとの接近戦よりも遠距離で炎を無効化しながら考えたほうが良かったと若干恥ずかしい気持ちになりつつも俺は最後にドラゴンを倒せそうな【放電】の電流操作を使うことにした。これでダメならどうしようと思いつつ遠距離から特大の雷を落としてみる。不自然に雲が集まり、そこから雷が落ちる。


『ぐがぁぁぁぁ!!!!!!』


ドラゴンはその雷に絶叫をあげる。眩しさに目を瞑ってから光が止んでドラゴンの場所を見るとーーーそこには真っ黒に汚れたドラゴンが横たわっていた。


『やった・・・のか?』


フラグにしか聞こえない台詞。しかしこれでダメならあとはどうにかして毒を使うくらいしか方法がないと思っていると、ドラゴンが虫の息ながら動きを見せた。マジかよ・・・真剣に毒の使用を考えるが、しかしそこで俺は便利なスキルの存在を思い出した。


俺は無防備にドラゴンに近づくとドラゴンに手を触れて【大者喰】の補食、暴食を使用した。

補食はあらゆるものを自分に取り込むスキルで、暴食はその補助・・・というか、取り込んだものを無理やり自分に馴染ませるスキルという認識だ。

それでドラゴンはあっさりと俺に吸収されて一件落着だが・・・俺は自分のアホさにため息をついてからスキルの確認をもっとするべきだろうと真剣に思ったのだった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ