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我が征くは職人(忍)道  作者: あらじる
ことのはじまり
46/70

1-45 三寒四温

おまたせしました。


いつも評価等ありがとうございます。



「さむっ……え?寒ぅ……」

皆様おはようございます。火曜日の朝7:00をお知らせします。なんだか今日は冷え込んでいますね。


幽霊さん騒動から三日ほど経ち、今日は約束通りノノ、ハルカと三人で遊びに行く日です。

今日は久々にログインせずに外で楽しむ所存。というか、ログインしたくても出来ないのですけどね。

そう、今日はアップデートを伴うメンテナンスデーなのです。アップデート内容はごく一部を除いてほぼ伏せられているので、何が起きるのか楽しみですね。


しかし、アプデに合わせて外出予定を組むあたり、ちゃっかりしてますねハルカは。


『来週火曜、集合時間は10時、場所はいつもの駅前謎オブジェにて。雨天決行。

※尚、バナナはおやつに含みますが、いろいろと買い食いチャンスがある予定なので、非常食以外の理由での持ち込みは非推奨です。カバンの奥底で潰れて涙目になるがいいフハハ』


数日前に届いたメッセージを見返して、記憶違いがないかを確認します。まあ何度も繰り返した行動なので、何度見ても同じ文面なのですが。変わってたら怖いです。

ラストの一文が変にリアリティがあって嫌ですね。そもそも言われなくてもバナナ持って行く気なぞさらさら無かったのですが……。



ーーと、三人のグループに新着のメッセージが。ノノからですね。


『ぐっもーにん。雨天決行とは書いてあったけど、この場合どうするのか判断を仰ぎたい。尚当方は強行で一向に構わない』


ん?どういうことでしょうか。静かですし、雨が降っている気配はないのですが。

カーテンを開いて外の様子を確認するとーー


「ああ、どおりで……」


寒いわけですよ。外白いんですが。

灰の空から降る白いカケラが、お向かいの青い屋根を塗り替えていました。

雪が降ってるのがわかり、寒さが増した気がします。粛々と布団まで逆戻りです。ああ、ぬくい。


事態は把握できたので、グループに返信します。


『外見て笑った。トンネル抜けてないのに白い』


『十年ぶりの異常気象だって』


『持ってるなー私達』


『ハルカあたりが昨日何か徳の高い事した?』


『捨て猫でも拾ったかね。まあそんなに酷い降り方じゃないし、決行でいいんじゃない?』


吹雪いて前が見えないとかだったらさすがにやむなしというか止むのを待つしかないというか、そういう判断になりますけど、このぐらいならむしろいい思い出になるんじゃないでしょうか。


『賛成過半数により、決行が可決。光合成は出来なさそうだけど』


光合成……?

ああ、先週そんな会話もしましたっけ。よく覚えてるなぁ……。


『雪とかむしろ外でない理由がないっしょ』


ここでハルカがお目覚めですか。おはようございます。

天候が荒れるほど元気になりますね相変わらず。まあ、晴れでも元気ですが。

そしてこれで、全会一致で予定通りとなりました。

朝ごはん食べて、出かける準備をしましょう。冬物も出してこないといけませんね。






「やあやあ、おはよう諸君」

「おは」

「はおー」


予定の時間ジャストにハルカが到着しました。

ちなみに私は嫌な予感に従って20分前に来たのですが、やはりというかなんというか、既にノノが待っていました。

傘に雪が積もっていましたし、一体いつからいたんでしょうか。というかせめてどこかお店に入るとかしてほしいです。風邪ひきますよ?


「んだらば早速出発すっペさー」

「おー」

「それで、今日はどこ行くの?」

「そいつぁ着いてからのお楽しみってことで」


そう言って駅の中へ入っていったのでそれに続きます。携端で改札を通り、普通上り線のホームへ。

五分ほど待つと電車がホームに入って来ました。

滑りやすいのでご注意くださいのアナウンスを聞きながら乗車。ちょっと前までだと受験シーズンだったので、言い方が変わったりしたんですかね。



「次で降りるぜぃ」


駅を三つ通過した後にハルカが降車を知らせます。

この駅はたしか、ショッピングモールのような大型スーパーの最寄り駅ですね。ただの買い物施設というわけではなく、アミューズメント施設や病院なんかも含まれる複合施設です。

私も何度か行ったことがあります。ただ、去年から老朽化が理由の改装工事をずっとやっていたはずですが……。


「もしかしてあそこ改装終わったの?」

「いえーすそのとーり」

「……そういえば先週チラシが入っていた気がする」


ありましたっけそんなチラシ。まあ我が家のメンバーがあまりそういうのに興味ないですからね。すぐに片付けられたのでしょう。

話している間に駅に着いたので、人の流れに従って電車を降ります。他の乗客も結構な割合がここ目当てだったようです。さすがは改装が終わったばかりのほやほや施設といったところでしょうか。


改札を通り、そのまま渡り廊下から件の施設内部へ。一応他の出口もあるにはありますが、電車を降りた時と周囲の人々が変わっていないあたり、もはやこの施設専用の駅といった感じですね。


「さぁて、どうするどうするお二人さん」


自動ドアを潜ってすぐにある案内の立体地図を見ながら、ハルカが問うてきます。


「こっからノープラン?」

「個人的に行きたいところはいくつか調べたがね。二人の行きたいところも聞いとかないと、端っこまで行って引き返すのも嫌じゃん?」


なるほど。とんでもなく広いですしねここ。聞いた話ではメートルよりキロメートルの方が単位としてふさわしいとか。街でも作りたかったんですかね。


「本屋」

「おっけー。本屋はーあったあった。文化棟の一階だって」


ノノは当然のように本屋行きを所望。私はどうしますかね。服とかは言わなくても覗きに行きくでしょうし、はてさて。

そういえば、数年愛用してきた枕がだいぶくたびれてるんですよね。買い換えますか。


「寝具とかクッション売ってるところある?」

「となると、家具コーナーかにゃー?えーと詳細表示からー……あったあった。ここいけば寝具専門店があるにー」

「じゃあそこ」

「おけー。ちなみに何をお求めで?」

「……ダブルベッド?」


いきなり何言い出すんですかこの子は。私の部屋にそんなもの入れたら、部屋の大半がベッドで埋まります。というか入り口を通れない可能性が高いです。やるなら窓からーーいややらないですけど。


「なんでよ。枕が欲しいだけ」

「そらアレでしょ。ノノっちが泊まりに行く時用でしょ?」


こくこく、じゃない。首を縦に振らないで。


「なんか身の危険を感じるから、今度泊まりに来ても布団離そうか」

「ひどい」


口は災いの元。

さて、周る箇所も決まりましたし、思い切り楽しみますか。

ノノがやっと暴れ始められる……

次話もリアル回です。アプデが終わると次章開始予定です。


なんか最近、スマホの漢字変換が頭悪くなってる気がする……。

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