ロン毛だって生きている
覗いて下さりありがとうございます。
明るい青年の愚痴をどうぞ聞いてやってください。
当作はコメディが主軸になっております。
どうもこんにちは、神移周輔と言います。大学生です。
僕はロン毛です。生まれた時から、家の事情で伸ばし続けています。
そんな僕の、髪の毛事情をここで吐き出したいと思います。
~生まれた時~
父 「よく頑張った…!無事に男の子を産んでくれてありがとう」
母 「ありがとうございます、あなた...」
祖父「これで、うちの神社も安泰だな!」
祖母 「本当によかったわ」
これは僕が生まれた時の様子だって。父が、初の子供に興奮しながらも、ちゃっかり記録していた。中々に恥ずかしい映像だ。
ここまでは、まぁ、実家の職業がやや特殊だけれど、普通の光景だよね。
~幼児の時~
母 「しゅうちゃんの髪は綺麗ね…、ママ羨ましいわ!」
僕 「ほんと?うれしい!」
これは母が僕の髪を整えている時の記憶。この時は状況がよくわかっていなかった。幸せな時代だったかも。
~幼稚園で初めて友達ができた時~
友人「しゅうの髪って変だな!」(悪気なし)
僕「......(ショックで何も言えない)」
友人母「こら!なんてこと言うの!すみませんねぇ…」
母「いえ、こちらこそ...」
これは幼稚園で初めてあった時に、現親友から頂いた言葉だ。この時、既に僕の髪は周りの女の子ばりに長かった。一応髪型は、シンプルに括っていただけだけど、それでも目立っていた。
僕の受難はこの頃から始まった…。
~小学生の時~
男子A「神移って、女みてぇだな!髪も長いし、すぐ泣くし!」
友人「お前、何言ってんだ!殴るぞ!」
僕「殴っちゃだめ!」
小学一年生の頃から、クラスが変わる度にこのやり取りがあった。懐かしいな~、でもやっぱり暴力はだめだよ…。庇ってくれて嬉しかったけどね。
この頃は、ややいじめられることもあったけど、友人がいたから楽しかった。でも、女の子呼ばわりされるのは嫌だったな…。
~中学生の時~
男子B「神移!ダメ元で言う!俺と付き合ってください!!」
僕「ごめんなさい!!!僕は女の子が恋愛対象です!」
小学生の時のやり取りに加えて、このやり取りが増えた…。髪が長いだけで、女の子扱いはやめて欲しかったよ…。
友人「周輔は、線が細いし性格は優しいから、男子にモテてたんだよ!女子より大和撫子ってな!」
後から、友人にこんな事を告白されたけれど。この頃から、僕の受難はグレードアップしていった…。
~高校生の時~
僕「これは家の事情で...、すみません、ホント勘弁してください…、許可も降りてますから~...!」
先生「...本当だな。悪い、無理やり切ろうとして。しかし、うちはマンモス校だからな。これからは許可証を持ち歩いた方がいいかもしれん」
僕「付き合ってください!」
女子A「ごめんなさい、よく生徒指導に呼ばれる人はちょっと...」
僕「付き合ってください!」
女子B「ごめんなさい、女子の誰よりも男子に人気ある人はちょっと...」
小学生の時と中学生の時のやり取りに加えて、こんなやり取りが増えた…。ちょっと、いやかなり理不尽じゃない!????
おかげで初恋は敗れ、彼女は一向にできなかったし…。僕の青春はこうやって過ぎつつあった…。
こうして僕の受難は現在に至る。
ね?ロン毛ってだけでこんなにも生きづらいんだ...。
家が神社で、僕は跡取りだから、と言うのが髪を伸ばし続けている理由だ。だから、家のことを恨みそうになったことはある。せめて、弟がいれば仲間がいたのに…。
でも、家族を恨むことは無かった。父も母も祖父母も、僕のことを精一杯愛してくれていたからね。...こんな事を言うのは恥ずかしいけれど。
それに、大学生からは、校則で髪型をチクチク言われることはない!都会に出てしまえば、ロン毛だってファッションだもの!きっと彼女だってできるはず!
楽しいキャンパスライフを満喫するぞ!友人とも同じ大学だしね。
ロン毛だって生きている!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
登場人物の紹介をば。↓
神移周輔 男 主人公
家の事情で髪を伸ばしている
そのせいで高校生までに受難の生活を送る
本人はロン毛が受難の原因だと思っているが、それ以外の要素も多い
果たしてキャンパスライフを満喫できるのか?
友人 男
主人公のお守役を自負しているが、逆に面倒を見られることが多いヤンキー気質
主人公のおかげで、ヤンキーにはならなかった
おバカ(頭はいい)
(※作者の都合で即席で生まれたため、名前がありません。よかったら誰か名付け親になりませんか?)
設定の最後まで読んでいただきありがとうございます。