勇者の剣の復活
「コンス、なんで泣いてるの?」
アルルがコンスの顔を覗き込んで言った。
「剣が歓喜してる。感動して泣いてるみたい」
「綺麗になって嬉しかったんだね!」
「ありがとう、アルル。君が言ってることを本当は信じてなかった。でも、今は心から感謝してる。この剣のこんな姿をみれるなんて思わなかった」
「本当に感謝してる?」
「もちろん」
「魔王が復活しちゃったってことだし、まずは、西の峠で悪さしてるドラゴンを倒しに行こうよ。感謝してるなら、それくらいしてくれるよね?」
「いやいやいやいや」
「決まりね?」
アルルは小悪魔のように笑っていた。
「打倒魔王!」
「まずは、パーティーレベル1になることからじゃないのか……」
ゲイルが溜息をついた。
「目~標~が~お~お~き~す~ぎ~る~わ~」
マールもいつも通りおっと~り言っている。
「我は疲れたのである……」
ヘルンは疲れて微妙な顔をしていた。特に何かしているわけではないが、体力がなさすぎるようだ。頭脳労働が得意なタイプなのだ。
「僕らの前途は明るいよっ♪」
アルルは皆の話を全く聞いていなかった。
「さあ、冒険の始まりだ!」
元気いっぱいにアルルが言うと、コンスが狼狽した。
「え? まだ始まってなかったの?」
「一応~もう~始まっ~て~た~わ~よ~ね~」
「細かいことがだいぶ端折られてたせいだな」
「ゲイルの言うとおりなのである! コツコツ我らが苦労してた雑魚との戦いなどなかったことなのかである!」
「ヘルンは体力なさすぎな上に魔法使いなのに魔法使わず、無理に剣使ってるからだよ」
アルルはヘルンを呆れた目でみていた。ヘルンだけが戦闘で全く役に立っていない。
「まあ、その気持ちも分からなくもないんだけどね。魔法は、ボクの精霊魔法とは成り立ちが違うからね。酷な話だもんね」
「我は、アルルのそのわかってますって顔に腹立つのである!」
「その話は追々ね。この先絶対、魔法を使ってもらわないといけなくなるし」
「我は魔法など使わない。使う必要などないのである!」
駄々を捏ねているヘルンにアルルは恐ろしい笑顔で言った。
「魔法使いの話をしようか。彼らがなんで魔法を使えるようになったかの。そして、どうしてベルンが魔法を使いたがらないのか。ボクは吟遊詩人だからね」
「その前に、そこの勇者に用事があるんだけど?」
そこにいたのは、怖い顔をしたエルフィンだった。
昨日から次話投稿が見つからないwww
次回は勇者とエルフィンの話。




