表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
方向音痴の勇者と音痴の吟遊詩人がへっぽこパーティを組みました  作者: アルル 名前なんてただの記号
勇者の剣編
15/72

天才鍛冶師エルク

 彼はその高貴な剣と向かい合っていた。


『きっと君は僕の想像できないほど強い敵を切ってきた。素晴らしくて強い剣なんだ』


「この剣を復活させられること光栄に思う」


 エルクはまるで戦に赴く前の戦士のような顔をしていた。


「この剣は手強そうだ。まるで百戦錬磨の戦士を相手にしてるみたい。下手なことしたら、僕の方が切られちゃう」


 本当は研ぐだけでいいはずだった。だが、長年の経年劣化が酷すぎる。芯はまるで新品のようなほど残ってるのに、周りは欠損している箇所が多過ぎた。まさに、ボロボロに崩れているのだ。


「綺麗に研いで、その後に欠損した箇所を新たな鋼鉄の殻で補修するしかない」


 鋼鉄の殻の特色として、同じ物質に吸着し馴染み、まるでそこに元からあったかと思うほどの出来になる。鋼鉄の殻で作ってある剣であれば尚更た。


 火で高温に熱し、伸ばしたたむを何度も何重にも繰り返し補修場所に馴染ませる。


「ふうっ~! 今夜中には終わるかな」


 剣は補修されることを望んでいるようで、素直に予想より早く治っていく。


「不思議な剣だな。普通の剣ならこんなに早く治ったりしないのに。もしかして本当に勇者の剣なのかな」


 きぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーん。


「そうか。キミには使命があるんだ。その役目を全うするために、ここに来たんだね」


「何ぶつぶつ言ってるんだ、エルク?」


「母さん。できたよ。勇者の剣の復活だ」


「もう?」


「早く行かないと手遅れになるって言ってる」


「どういう意味だ?」


「コンスとアルルを呼んできて。魔王が、魔王が復活しているって」


「魔王は何百年も前に倒されたはずじゃないのか」


「ふぁ~剣は治ったの~?」


 アルルは気になったのか、早起きをしたようだ。あくびをしながら入ってくる。コンスも一緒だった。


「見えたんだ。綺麗になった剣に見せられたのかもしれない。魔族の長、魔王と呼ばれる者がいた。人類を滅亡させようとしている」


「なんっだって?!」


 コンスは慌てていた。アルルの瞳が金色に光った。


「魔王が復活するということは、今は害をなさない魔物が人を襲うということ。魔王の意思を全ての魔物が受けるということ」


 真面目な空気だったが、エルクは言った。


「ただ、魔王は幼女だったよ」


「は?」


 その場にいたエルク以外の人間が全員ずっこけた。


「なんか、可愛い女の子みたいだった。あの子を倒すとか犯罪臭するね」


「でも、魔王は倒さないといけないよね……?」


 コンスが確認する。


「とりあえず、行って会ってみないとわからないから!」


 アルルが勢いよくコンスを遮る。


「……とりあえず、皆にも話そうか」


 アルルは肩をがっくりと落とす。

 

「そうだな」


 なぜか苦労性の二人であった。


5人以外を書くと、なんともギャグにならない!わらわは、笑いを求めておるのじゃ!とっとと笑いを出すがいい!ってギャグの神様に怒られそう……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ