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第67話 人のプライベートに土足で踏み込むとろくな目に遭わない法則について

 人のプライベートに土足で踏み入るなどあまり気の進むことではないが、もしも俺のせいで迷惑をかけてしまっているのならどうにかしなくては。

 まあ、もしもお見合いが本当ならあの自称姉の良い薬になる。けどこの時期にお見合いとは何かおかしい。

 教育実習生としてこちらに来ているということは教師を目指しているということ(目指している目的はさておき)。

 年齢的には結婚しても何も問題はないだろうが、まだお見合いをするほどの年齢ではない。

 俺は結婚だのはまだ先の話だからあくまでイメージでしかないが、お見合いというのは婚期を逃した者たちがするものだと思っていたが。

「それにしてもやっぱり信じられないな。あの人は結婚だとかそういうのには無縁だと思ってたけど」

「もしかしたら強要をされて致し方なくしているのかもしれません。あくまで可能性ですが」

「いや、俺もそう思うぜ。あれだけ学校で姉アピールしておいて結婚するっていうのは裏があるとしか考えられないからな」

「別に姉だからといって結婚してはいけないっていうルールはないからそこは問題ないだろ。むしろそうしてくれた方が大人しくなってみんなのためになるんじゃないか?」

「そうかもしれませんが、やはりこんな時にお見合いというのは怪しいですので調べてみましょう」

 ここまで来た以上、引き返すわけにもいかない。そのまま息を潜めて待っていると遂にその時が来た。

 公園に現れたのはひ弱そうな男だった。彼が姫路の相手らしく、二人は合流してまずは歓談しつつ周辺を散歩をし始める。

「へ〜、結構良い感じじゃんか」

 何も知らない人なら二人は付き合いたてのカップルに見えるだろう。

「それで、どうなんだよ。結局、あれはどっちなんだ?」

 こうしてコソコソしているのはそれが目的だ。あの自称姉のお見合いが気になったというのもあるが、あれと関係がないのならそれはプライベートになってくる。流石にそこまで踏み込んではいけない。

「どうやら私の思い違いだったようです。姫路 臥阿さんからは何も感知されませんでした」

「そうか。なら帰ろうぜ。あれに水を差すのは野暮ってもんだろ」

 計画は狂ったままだから修正のために時間が欲しいのだが、潤香が文句を言いだす。

「これから面白くなるところだっていうのに帰るのかよ」

「仕方ないだろ。どうせ見張ってても何か起こるわけでもないし。それにあの人のデートが成功するとは思えないだろ」

 天地がひっくり返らない限り、あのデートは成功しない。あの人はそういう人だ。それは付き合いの短い俺たちでも嫌というほど知っている、

「それはそうだけどよ……」

「じゃあ、決まりだな。今日は徹底的に計画を練るから暇ならお前も付き合えよ」

 この日はこれで家へと帰り、色々と拗れている現状をどうにか出来ないかと考えを巡らしたが何も思い浮かばなかった。

 デートの結果もこんな感じになっているのだろうと思っていたが、学園に行くと驚きの報告が待っていた。それによりまた計画は狂い出す。

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