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第66話 勢いでした口約束は後になって後悔する法則について

 あの教育実習生も流石に授業中は大人しく、意外と学園生活は今までとそれほど変わらない状態であったが、教育実習期間の終わり頃に妙な噂が流れ始めた。

「お見合い?」

「そう。何でもうちの生徒が和服姿の姫路先生を見たらしい。その近くにも相手の男もいたらしいがその後どうなったかまでは分からないらしいぜ」

「意外だな。あの自称全生徒の姉がお見合いとは」

「もしかしたら親が無理やりさせたのかもな。あんな感じだから将来を心配するのは無理ないぜ」

「けど、ただの噂だろ。別に俺たちが気にするようなことじゃないだろ」

「それもそうだけど、これってお前の無意識の願いが関係してるんじゃないかって学園長は思ってるみたいでな」

「俺が? いや、まあ……正直苦手なタイプだけど本人が望んでないようなことを願ったりはしてないぞ。というか、何か起きたら俺のせいにするのはやめてくれ」

 子供たちの言い訳にされていた妖怪たちの気持ちが段々分かってきた。これは責任転嫁というレベルではない。盾として利用されているようなものだ。

「安心してください蓮さん。そんなこともあろうかと私がどちらなのかを確認する装置を開発しました」

 当たり前のように現れたリリエルが話に割って入る。

「それはまた随分と都合の良い展開だな。まあ、こうなるのも俺の願いかもしれないってわけだが……」

「ですがこの装置を使用したとして蓮さんはその後にどうするのですか?」

「どうするって……言われてもな」

 特に決めてはいないと言のが本音だ。

「お前は昔っから考えるより先に行動してる癖があるよな。そのくせ何とかするからタチが悪いぜ」

 潤香にそんなことを言われるのは心外だ。

 これでも幼馴染の為になるかもしれないときちんと勉学に励んでいる。そのおかげで成績は常にトップを保てているし、先生たちからも一目置かれているらしい(あくまで人から聞いたことなのでその真意は定かではないが)。

 それに自分で言うのも何だが高校生の割には色々と考えている。将来のこととか、幼馴染のこととか。

 なのにそんな俺をまるで人を猪か何かのように扱うとは……。

「何とかなってるから別に文句を言われる筋合いはないだろ。今回も首を突っ込むと決まったわけじゃないしよ」

「いいや、俺の予想だと十中八九お前のせいだな」

「なら試してみようぜ。もし俺のせいだったら何でも言うこと聞いてやるよ」

「へえ、それは大きく出たな。じゃあ、その意気込みに免じて私もお前のせいじゃなかったら何でも言うこと聞いてやる」

「あ、あのお二人とも趣旨が変わっていませんか?」

「良いんだよ。それよりもリリエルはその装置の準備を頼むぞ。俺も裏で準備するから」

 ということで自称姉の教育実習生がお見合いをしているという真偽を確かめるために三人は新堂からの情報を仕入れて日曜日にとある公園へと足を運んだ。

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