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第43話 色々と事情があると言われるとその事情が何か気になる法則について

 朝の続きを聞くために二人は放課後に再び学園長室へと赴いた。

「さて、では忘れておった自己紹介を今更するが儂はミカエル。言わんでも分かっておると思うが大天使じゃ。こちらの世界では柏木 美嘉という偽名を使っておるからそちらの名で呼んでくれれば良い」

「偽名? でもリリエルとかクリムは本名だよな」

「そうよ。まあ、大天使ともなると敵が多いから狙われないようにっていうことでしょ」

「うむ。じゃからあまり表立っては動けん。下手に動いてあちらに勘付かれては面倒なことになるからの」

「だから俺たちの出番ってことか」

 俺たちなら自由に動ける。代わりに人間を堕天使にしている大天使を討伐しなくてはいないのだが、事はそう簡単にはいかない。

「そうじゃ。奴は裏で着々と戦力を集めつつある。人間を堕天使にしているところからして見境なしになっておるから早々に片付けんと」

「それで敵の拠点とか掴めてるの?」

「残念ながらまだじゃ。中々尻尾を出さん上に儂は動きが制限されておるのでな。他の天使は堕天使の掃討に手を焼いておっての」

 葵があんな風になった以外、この街では異常はないように思えたが知らないところで色々とあったらしい。

「じゃあ、そこから始めないといけないのね」

「じゃが、奴とは長年の因縁があるからの。何をしようとしているかは何となく察しはついておる」

「なら敵の狙いは分かってるのね。となるとそこを待ち伏せするという手もあるけど……」

 だが、敵を自由にさせていては葵のような犠牲者が増えてしまいかねない。そう考えるとあまり得策とは思えないが。

「そうじゃな。それは最後の手として取っておくとして、まず奴の狙いじゃがこの学園の地下にある」

「学園の地下?」

「ごく一部の者しか知らぬが、この地下には秘宝が封印されておるのじゃ。それで何をするかまでは儂は知らんがの」

「何でそんなものがこんなところの地下にあるのよ。天界にでも保管してれば良いのに」

「それには深い事情があるのじゃ。とにかく、お主たちにはサリエルの捜索を頼むぞ。何か必要なものがあったら用意させるから連絡せい」




***




 結局、今の所分かってるいるのは敵の目的は学園の地下にある秘宝だということだけ。

「捜索か。でも手掛かりもなしに見つけられるものか?」

「手掛かりならあるわよ。人間を堕天使にするには大天使でも苦労するみたいで素質がある人間じゃないといけないし、時間もかかるみたい。でも無警戒だから堕天させやすいってわけ」

「ということは葵と面識のある奴の中にサリエルが?」

「そういうこと。あの大天使様もそこから調査しろってことで元に戻したんでしょうね」

「ならそう言ってくれれば良いのにな」

「盗聴とかされてるのを警戒したのかもしれないわね。まあ、この会話が聞かれてたら台無しになるけど」

「それはないだろ。ほら、早く葵のところに行くぞ」

 葵を堕天使にした奴に仕返しをしてやらないと気が済まない。

 まだ生徒会室にいるはずだと二人は走って向かったが、それを見ていた者がいたとは知る由もなかった。

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