昼下がり
私の叫んだこの言葉も
あなたの鼓膜を揺らすことなく
空気の中に溶け込むのです
しかしそれもいつものこと
いつも通りのことなのです
だから今回も私はいつもの如く
大きく深い息を吐き
小さな雨を降らすのです
窓辺に立ち
震えながら
あと少しの勇気があれば
あと一歩あなたを追いかけられれば
そんな風に思うのです
今回こそはと私は思い
偉大な一歩を踏み出しました
あなたにちょっぴり近づこうと
行動に移したのです
ふわりと堕ちる感覚がして
声が聞こえたような気がして
あなたと目があったのです
そこで私の意識は途絶えてしまったのです