表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

農民2 ボロ屋はつらいよ。

「うぅ、ぐずっ」

アイツめアイツめ!!異世界って人が敵なの?何なの?歓迎しろよ転生人を!

「あ、いたいた。おーい」

掛け声に俺は応答する。

「はい···」

「私です。さっきの」

青服······じゃない。最初の女性か。

「分かります。」

「どうしました?」

どうしたもこうしたもねぇだろ········。お前もどうせっ······!って言いたいけどこの人にまで嫌われたくない。説明するのも恥ずかしい。誤魔化そうとした時、

「······分かりました。受付に泣かされたんでしょう?あの人のクセで···転生してきた人、皆そうなってます。昔よりはましですけどね。」

何!?異世界で最初のトラウマが女だと!?もう··········いやっ!

「それで私の名前はクレファと言います。住まいは用意してあるので、ではまずそちらに行きましょうか」

「クレファさんは何してるの?」

「私ですか?不動産経営です。ついでにあなたのパートナーを任されました。常時共に行動することはできませんが、全力でフォローやヘルプをいたします。」

マ、マジ!?ヒロインクレファ決定!?いやいや早まってはいけない。それはこれから考えることにしよう。

どうこう行ってるうちに着いたな······。ここが······俺の······ニューハウス!!って言いたいところだけど········何このボロ屋·········?どういうこと?ここまで異世界は俺に冷たいの?

「言いたいことは分かります。すみません、どこも空いてなくて。ここを探すのも苦労したんです···どうかお許しを······」

············許す。だが、中はどうなってんだ?どうか·······どうか睡眠は取れる程度でありますように···········!!

「では中に入りますか。」

クレファがドアを開けた。

ギイッ······グギュッ

うわっ·········。最後の何!?怖っっっっ!!電気つけたいけどどこにあるかわからないな。というか異世界にはないか。ランプとかか。

「この家にはランプがないので、ロウソク300本を用意しときました。オマケですよ」

300本か。······300本!?オマケ!?みじんも嬉しくねぇ!!何処に置くんだよそんな数量······。

「それと色々な説明がまだでしたね。この国は「ペクトリア王国」といい、この町は「オリピアルト」と言います。たくさんの職業がありますが、基本的なものは、Lv.1農民、Lv.10バイト、Lv.30勇者、Lv.60勇者軍指揮者、Lv.75航海士、Lv.80地区警備員、Lv.999受付、といったところですね。この世界の人々全員が転生人ではないので、人によってレベルの感じ方は違います。現在相葉さんはレベル1ですね。」

多いな。これから頑張らないと暮らしていけないってことか······。Lv.999はやべぇな···。職業受付て······、いや待てよ?あの青服············レ、レベル999!?一体何やってきたんだよ······。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ