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序章 梅雨の終わり。夏の初め。
昨日までのジメジメした空気はどこえやら。
朝からセミの鳴き声が響いている。
「あっつい・・・」
博麗霊夢はドッとため息をついた。
この暑さとセミの鳴き声がセットで現れると、
ああ、幻想郷にも夏が来たんだなと実感させられる。
「れいむ~!」
そんななか暑さを全く感じさせない明るい声で鳥居を潜ってくるのは
彼女の友人の霧雨魔理沙だ。
夏だというのに魔女が身につけるような大きな帽子に、
両手には彼女の移動手段である箒と、
どこかで買ってきたであろうスイカが入った袋を持っている。
「お~い、スイカがあるんだ!食べようぜ~!!」
両手が塞がってるというのに、ものすごい力で腕を振っている。
「あぁもう!スイカ割れるよ~!」
霊夢が駆け寄ると二人は同時に笑い出した。
どうやら今年も例年通りの夏になりそうだ。




