第八話 お手
ただいま、0時20分・・・・
大丈夫じゃない問題だあああうわああああ
そろそろ一日一話が厳しいかも知れません・・・・
シロと寝ることになって数日。最初は眠れなかったが、今は普通に眠れるようになった。
ま、最初の数十分はシロの寝顔を・・・いやうん、この話は置いといて。
物理的にだけど、距離が短くなったし今度はシロに変わってもらわないとな。
俺が変わるだけじゃ限界があるからな。
だけど焦りすぎは良くないな。ゆっくりと信頼しあっていければいいと思う。
シロがいつまでいるかわからないけど。
そういえばシロは俺に対してあまり文句を言わないけど、不満とかないのかね?
いくら身寄りがないと言っても、仲良くもない奴といつまでも居たくないだろう。
それに最近は遠慮しないと言ったから、
「シロー、一緒に木の実採りに行こう」
「シロー、畑の世話しに行こう」
一緒に何かするようにしてるし、うざいと思われてないか心配だな。
「ふぁぁぁ~・・・」
そんな心配をしていると欠伸が出た。
夜も更けてきたしそろそろ寝るか。
シロの寝顔を拝んでから俺は眠りについたのだ。
シロとの距離を縮める日々を過ごしていたある日、
「!」
一緒に畑の世話をしながら世間話を振っていた時だった。
シロがいきなり顔を上げたのだ。
「ど、どうした?何かあったか?」
「何か、いる」
「いる?何がいるんだ?」
「分からない・・・」
何かいるってことは生物か?野生動物なら別にいいんだが、
最悪・・・・
俺はチラリとシロを見た。
シロを連れ戻しに来た悪魔かも知れない。
「シロ、そいつが悪魔かどうかは分かるか?」
「悪魔、じゃないのは、わかる」
それはよかった。しかしだとしたら人間か?
でも何のために?そもそも人間なのか?
仕方ない、見に行くしかないか。
「シロ、一応お前も来てくれ。俺一人だけだと人間の場合、会話すら出来ない」
こくりと頷くとシロは俺の後ろを付いてきた。
そして俺が入り口で見たものは・・・
「にゃ~・・・・」
何やら弱っている黒色の猫だった。
後からやってきたシロは黒猫を見ると、
「助ける、の?」
と俺を見て聞いていた。
「助けるも何も、多分お腹が空いているだけだろう。
餌をやるぐらい助けるも何もないだろ?」
俺は当たり前のように答え、黒猫を抱えて洞窟の食料庫に向かった。
シロは何やら興味深そうに黒猫を見ていたが、俺の決定に反対というわけではなさそうだ。
食いやすそうなサイズに切ったナーバナを目の前に置くと、黒猫はこちらをチラチラ見ながら恐る恐ると食い始めた。
「にゃ~ん!」
どうやら本当にお腹が空いていただけらしい。食い終わると元気に走り回っていた。
俺が黒猫を微笑ましく見守っていると、シロが裾を引っ張っていた。
「この猫、どうするの?」
俺はちょうど聞きたいことがたったので聞いてみた。
「この猫黒色だけど、人間以外だと黒色はありなのか?」
この猫が悪魔に関係あるのかないのか。
それが気になっていた。
「わたしは、黒色の動物見たこと・・ない。
黒色=悪魔・・だから。魔獣でも黒色は・・・いない」
シロはそう言い黒猫の事を睨んで(?)いた。
「そうなのか。ん?黒色の動物がいないとするとこいつは・・・」
俺はひとつの可能性に思い至った。
「もしかして俺と同じ、か?」
俺と同じ様に黒色に生まれ周りに忌み嫌われ、追い出された?
俺の勝手な想像だがそう思ってしまうと俺はこいつを放っておけなくなった。
「なぁ、シロ」
「な、に?」
「こいつ、飼ってもいいか?俺はこいつを放っておけない」
「・・・・・・・・・・・・・・・わかった」
なぜかすごく悩んでいた様子だったが最後には了承してくれた。
俺はいつの間にか目の前にお座りしていた黒猫に、
「俺の自己満足でお前を飼うことにした。もし俺の想像と違い、
お前に家族がいるなら勝手に帰るといい」
俺は右手を差し出し、通じるかわからないが話しかけていた。
黒猫はわかっているのかないのか
「にゃにゃ!」
と鳴いて、お手をしてきた。
それ、犬・・、とでも言いたげなシロを置いといて
「そうだな、名前をつけてやらないとな!
黒太とか?黒坊とか黒助とか黒兵衛とk「この猫、メス!」」
俺が名前を考えていると、シロが猫の性別を言ってきた。
「そうか、メスか。じゃぁノワールにしよう。
お前は今日からノワールだ!分かったな!」
右手を差し出すと
「にゃん!!」
ノワールはちゃんとお手をした。
シロの視線が痛い今日この頃、俺に似た黒猫を見つけて飼うことにしました。
簡単!今回のまとめ
黒猫「にゃ~・・・・」
クロ「おぉ!猫だ!お手!」
シロ「・・・・・(それ犬だと思う)」
予定は未定、過去編何故か伸びました・・・
できれば次で終わら・・・せれません。早くて次の次ぐらいですん・・・