第四話 はぐれ悪魔アルディラの優しさ
一応補足
この世界には天獣と魔獣がいます。
天使の影響を受けたのが、天獣
悪魔の影響を受けたのが、魔獣
外見は
天獣の場合天使の輪がつき、背中付近に小さく白い翼がでます
魔獣の場合顔が増え、背中付近に小さく黒い翼がでます
もちろん、普通の動物もいます
ただ、亜人系は出さない予定です
「スキルをモってるのはテンシ、アクマ、インカー、デビンカーだけだ」
俺ははぐれ悪魔に、昨日見た体が光ったやつや、悪魔が使っていた黒渦について聞いていた。
どうやらそれは能力と言って天使、悪魔、化身、悪魔化身だけが使えるらしい。
「おマエはどうやらモってないようだな」
「やっぱりあったほうがいいんですか?」
「そりゃ、アったホウがイいにキまってる。スキル=チカラとイってもカゴンじゃねーからな。
だが、アンシンしろ。スキルにタヨらなくてもあるテイドタタカえるようにキタえてやる」
悪魔って実は親切なのか?それとも同族にはすごく優しいのか?
だが、信じるにはまだ早いな。この悪魔だけ変なのかもしれないし。
「すみません、お世話になります」
「だけど、イツまでもオレがセワするわけにもいかねぇから
ケッコウキビしくイくぜ」
そう言って悪魔・・・んー。
「すみません、一つお聞きしたいのですが」
「ん?ナンだ」
「貴方様のお名前はなんでしょうか」
「あぁ、ナマエか。イいワスれてたな。オレはアルディラだ」
「では、アルディラ様。わたしのな「サマなんてツけるなよ、アルでいい。
というかカシコまらなくていいんだ。ナカマだろ?」
もし、人間だってバレたら絶対に死ぬ予感しかしねーぞこん畜生!
「分かったよアル。俺はクロだ。改めてよろしく」
よろしくな、クロと言うとあく・・・アルは
「ハナシをモドすが、チカラをツけるたってすぐにツくもんじゃない。
マイニチのツみカサねだ。これはドウシヨウもナいからな。
キョウはベンキョウをしようとオモう。どうやらあまりセカイをシらないヨウだしな」
う、そうなんだよな。本で得た知識なんて今のところ役に立ってないし、
アルが鈍感だからバレてないだけで普通は気づくよなぁ。
「あまり外に出してもらえなかったからな、助かるよ」
「そうだろう、とりあえずシりたいことをオシえてやるよ」
んーそうだなぁ。
・世界について
「すまんな、オレもあまりクワしくないんだ。セイゼイマカイとこのアタリぐらいしかセツメイできない」
・現在地について
「ココは、ニーラウッドのマんナカアタりだな。
ここをニシにイけばマカイ、キタにイけばウミ、ミナミにイけばガイルコク、ヒガシにイけばムラがテンテンとあるな」
・食料について
「ベツにオレタチはクわないんでいいんだが、クうならカりをするかそこらにあるキのミをクうか、だな」
・天使、悪魔、化身、悪魔化身について
「10ダイテンシと10ダイアクマがそれぞれテンシとアクマのオサだが、10ダイアクマはケツインがオオいからあまりイミはナい。
テンシのカゴをウけたニンゲンがインカー。
アクマとケイヤクしたニンゲンがデビンカーだな。
あと、デビンカーはボウソウするのがタイハンだがイチブはセイギョしてウマくキョウゾンしているのもイる。
これはウワサでキいたコトだが、ハルかムカシにダイテンシのヒトリにフウインされたマオウがイるらしい。あくまでウワサだがな」
・能力について
「スキルってのはムカシはオレタチアクマとテンシタチしかツカえなかったんだが、テンシがカゴをアタえたニンゲン、つまりインカーがツカえてな。
アクマもマネをしたんだが、カゴがアタえれなくてケイヤクというカタチにナったらしい。これがデビンカーだな。
スキルをフクスウモったヤツもたまにイる。
オレも3つモってるしな。
あと、ニたスキルはあってもオナじスキルはないコトぐらいか」
・アルについて
「オレのことか。ちょっとマカイでゴタゴタにマきコまれそうになってな。それがイヤになって
ヌけダしてキた。それからナガいアイダココでスごしてるぞ」
・俺のこと
「ヘンなシツモンだな。これからはカラダをキタえるセイカツだからタイチョウにキをツけろよ」
その他にも色々と聞いたが覚えきれなかった。とりあえずはこんなところでいいか。無理に詰め込みすぎても良くないし。
そろそろ腹も空いてきたし周りにある木の実でも取ってくるか。
「ちょっと木の実を取ってくるよ」
「ん?メシをクうのか?そうだな、カンゲイカイしたホウがいいのか?」
いやいやいやいや。
「いやいや、いいよいいよ。世話になるだけでありがたいって」
多分、飯=お祝いとかその辺なんだろうな。これは困った。
「実は俺、燃費が悪いのか知らないけど一日二回は飯を食べないと行けないんだ」
「お、おぉ。そうなのか。クロウするな。このアタリならしばらくはショクリョウにコマらないだろう。
キをツけてイってこいよ。ニンゲンにミつかるなよ?」
はっはっはと笑ってアルは奥の寝室?に行った。
そうだよな、昨日は運がよかっただけだしな。気をつけよう。
でも俺の村のとこはしばらくはこないだろう。
あんなに大量の男を失ったんだ。しばらくは身動きも出来ないだろうよ。
俺はそれから二年間、アルに色々と教えてもらい、鍛えてもらった。
まさか悪魔の鍛え方が腕立て、腹筋、ランニングとかの原始的な方法だとは思わなかったが。
だが、お陰で筋肉も体力もついたし、狩りも一人で出来るようになったし、
アルが居なくても一人で暮らせる様にはなってきた。
だけど、だからといってアルと別れることになるなんて思っても居なかった。
俺がいつものように双頭の熊を狩って帰って来ると、アルと誰かの話声が聞こえた。
俺は即座に気配を消して声が聞こえるまで近づいた。
「・・・・シャがイないからスエっコのオレにそのハナシがキタってわけか」
「はい、そのとおりでございます。アルゴーラ様の第三十七子アルディラ様」
「オレがイかないとイったら?」
「貴方様が大事にしているあのはぐれが・・・・いえ、貴方様がはぐれだと思っている
人間がどうなっても知りませんよ?」
俺はすぐにその場から逃げ出した。やっぱり、アル以外の悪魔は気付くんだ!
アルがおかしかっただけなんだ!くそっ!
洞穴を出て、そのまま北に向かって俺は走り続けた。魔界にも、王国にも、村にも行けないからだ。
俺が恐れていた事態が起きてしまった。アルに俺の正体がバレた。
アルは激怒して俺を殺しに来るだろうか。だけど誰かが迎えに来ていたようだし来ないだろうか。
分からない、分からないが俺はただひたすらにがむしゃらに走り続けた。
気がつけば昼だったのが夕方になっていた。
追いかけてこないだろうか。俺はそればかりが気になった。
しかし夜になってもなんの音沙汰もなかったため、俺は緊張が解けて、疲労が溜まっていたせいだろう。
深い眠りに落ちた。
翌朝、目覚めてみると俺は見覚えのある場所、というかアルの住処の前で寝ていた。
え?なんで!?まさか寝てる間に連れ去られた!?
俺は自分を見、辺りを見た。だけど怪我はなかったし、誰も居なかった。ただ、一枚の紙切れが洞穴の入り口に貼ってあった。
そこには
クロへ
ケハイをカクすのはウマくなったようだが、ドウヨウしたらケハイがモれていたぞ。
キをツけるんだな。
・・・・オレがショウタイをシったとオモってニげたんだとオモうが、オレはサイショからおマエがニンゲンだとシっていたぞ。
あのヒのヨル、オレはホントウはおマエもコロそうとしたんだ。
だけど、なんとなく、おマエをセワしようとオモったんだ。
オレはヒトリでナガいアイダスごしてきたからな。タブン、サビしかったんだろう。
オレはおマエをセワすることでサビしさをマギらわしてたんだろな。
けど、アンガイタノしかったんだ。このままおマエとスごすのもワルくないとオモっていた。だけどそうもいかなくなってしまった。
ムカシのゴタゴタにマきコまれてしまってな。マカイにカエることになった。
おマエのメンドウをサイゴまでミれなかったコトをワルくオモう。
だけど、イマのおマエならヒトリでもイきていけるハズだ。
クロ、ゲンキでな。もし、キがムいたらマカイにアソびにコい。
おマエがクるコロならオレのナマエをダせばイけるハズだ。
おマエとまたアえるヒをタノしみにしているぞ。
アルより
ツイシン
オレのスミカはジユウにツカっていいぞ。
スミカのモノもカッテにモちダしてもカマわない。
俺は泣いていた。感謝の気持ちで一杯だった。
アル、ありがとう。俺はお前のおかげでここまで生きてこれたよ。
これからは一人だけど、頑張るよ。
だから楽しみにしていてくれよな、再会を。
俺は泣きながら笑顔でアルの元住処へと入っていった。
簡単!今回のまとめ!
クロ「アルに人間ってことがばれた!」
アル「サイショからシってるけど?」
クロ「アルさんマジ天使(悪魔だけど」
シロ登場は次回!
8/1化身、悪魔化身、天使、悪魔の部分と能力の部分に修正を加えました。
こっそりとアルさんを強化しました。(トリプルナンバーですってよっ!)