第二十三話 イデオ
記憶の片隅にしか残っていなかったイデオ登場。
本当よかったよ、出せて・・・。
展開早い?ご都合主義?
はははは、いいじゃないご都合主義。
仕方ないじゃない超展開・・・・
酢兎は描くのも書くのも下手なんですよ(今更
「どんな手段かは分からないが誤魔化しても無駄だぞ。ベルがお前は悪魔化身だって言ってるからなっ」
転移した俺を追いかけてこれたのだから間違いなく何かの能力持ち、且つ二人組だから化身で間違いないだろう。
隣にいるやつが天使なのか。
大天使もそうだが天使ってのは普通の人間と大差ないもんだな。
ベルと呼ばれている天使もただの人間にしか見えない。
(やっぱり化身に見つかっちまったか)
(転移した俺を追いかけて来たようだが・・・)
(さっき能力観察で見たが、 俺たちを追いかけてこれたのは追跡者って能力のお陰だ。
これは登録出来るのは一人だけだが、いつどこでもそいつの後ろに転移出来る能力だ。
厄介な能力だが、対処法はある)
(まぁ待ってくれ)
俺は変態を止めて少年に聞いた。
「悪魔化身だったらどうするって言うんだ?」
「本当なら今すぐ殺すべきだけど俺には攻撃手段がない。
だからお前には俺に付いて来て貰う。
逃げても無駄だからな!俺はお前の後ろに転移出来るからなっ」
俺は分かっているが、こいつ自分の能力をバラすとか馬鹿なのか?
いや俺も馬鹿か、何の警戒もなく王国に行ったわけだしな。
だがよく考えればこれはチャンスかもしれない。
変態が言っていた化身の組織、そこに興味がわいた。
こいつが連れて行くと言っているのもその組織だろう。
悪魔化身なら処分されてしまうだろうが、俺には切り札がある。
折角のアルとの再会がまた遠のいてしまうが、アルも許してくれるだろう。
「それは怖い怖い。大人しく着いて行かせてもらうさ」
俺は両手を上げて降参を示した。
「お、おぉぉ!!ベルやったぞ、初めて悪魔化身を捕まえれた!!」
見た感じまだ10歳も行ってなさそうだしそれも当然か。俺が相手じゃなきゃ絶対に失敗していたと思うがな。
天使の方は俺の方を警戒しているようだが、少年の喜んでいる姿に微笑んでいる。
化身、ね。俺とシロがあんな風になっている未来も・・・・・・。
「で、俺をどこに連れて行くんだ?」
俺は沈みそうになった気持ちを切り替え、少年に聞いた。
「決まっているさ!これを使ってイデオ・ガイル王国支部に行くんだ」
そう言って見せてきた虹色に光る羽。転移系道具か。
イデオに属している奴ならだれでも貰える!とかそんな物なんだろうな。
そしてイデオ、恐らくそれが化身組織の名前だろう。
転移系道具を量産できるなんてそれだけでも気になる。
「すぐに着くならいいさ。ほら、早く行こうぜ」
俺は少年の手を掴んだ。
「おい、何すんだよ!!」
「転移アイテムなら相手に触れなきゃ一緒に行けないだろうが!」
ベル~、と少年は天使の方を向いたが天使も頷いていた。
つうかお前の追跡者も転移能力なのに知らないのかよ。
少年の将来が気になったが天使もいるし大丈夫か。
というか俺が気にする必要はないな。
「じゃあ行くぞ!」
少年が虹色の羽を空に放り投げると羽が虹色に光りだした。
(きれー)
(そうだなー)
ノワールと俺は虹色の光を見つめた。
そして一際大きな光を放ったと思うと何処かの建物の前にいた。
どうやら転移したようだ、辺りには人混みがある。
これがイデオのガイル王国支部ねぇ。
ただの古びた木造の家にしか見えないが、扉の上にある看板には
「イデオ・ガイル王国支部」
とちゃんと書いてあった。
「ほら、こっちに来い」
少年が扉を開けて俺を呼んでいた。
「へー、これが全員化身か」
扉の中に入った俺は関心してしまった。
二人組の連中が一杯いたのだ。
中には四、六人組もいたが化身同士で集まっているのか?
「おい、ルーキーが誰かと一緒に帰ってきたぞ!」
いかつい親父が言うと化身たちが一斉にこっちを向いた。
思わず後ずさってしまった。いや怖いって。
「へへん!悪魔化身を捕まえてきたんだ!」
少年は胸を張って答えていた。
「おいマジかよ」「あのルーキーが?」「どうせ弱い悪魔化身だろ」
連中は疑問に思っているようだ。
正直、俺もこいつが悪魔化身を捕まえられるとは思えん。
「お前たち静かにしろ!今ルージュ家のリプカ様がいらっしゃるのだぞ!」
奥から老人が現れて場を静めた。ナイス老人!
「気にしなくてもいいわよ。悪魔化身を捕まえたのなら騒いでも仕方ないわ」
あれ、聞いたことがあるような声が奥から聞こえてきた。
嫌な予感しかしないが今の状況で逃げるわけいかないよなぁ。
老人に続いて奥から赤髪の貴族の少女が現れた。
やっぱりかよ・・・。
「あ、あんた!!さっきはよくも置いていってくれたわね!!」
少女が俺に近づいてこようとしたが、周りの連中に止められた。
「ルージュの嬢さん。悪魔化身に近づいちゃいけやせんぜ」
「え?・・・・って、あんたやっぱり悪魔化身だったんじゃないの!!」
「悪魔化身だって知ったら俺と会話すらしないから仕方ないだろうが」
少女は図星を突かれて黙りこんでしまった。
「おいお前!リプカ様に一体何をしたんだ!!」
少年が俺に突っかかってきた。
「別になんでもいいだろうが。そんなことよりここで一番偉い奴と俺は話しがしたい」
俺の発言に連中が睨んできた。
「悪魔化身が何を言ってやがる。お前はここで死ぬんだよっ!!」
連中の一人が俺に向かってきた。
そいつの能力だろうか?いつのまにか剣を持っていてそれで俺に斬りかかってきた。
悪魔化身の話しは聞く耳を持たないってか。仕方ない。
「一応言っておく、お前たちじゃ俺には勝てない。
だからさっさと偉い奴を呼んでこい!!」
そいつの攻撃を無ですり抜けながら俺は叫んだのだった。
簡単!今回のまとめ!
貴族の少女とまた会っちゃった。
ね?すぐ出てきたでしょ?
追跡者
登録できるのは一人だけだが、登録した相手の後ろにいつどこでも転移出来る。
ちなみにマオーの言っていた対処法ですが、能力破壊者で登録を破壊することです。発振器的な物を破壊するイメージで破壊出来ますので(後付け
或いは能力破壊者をクロの周りに発動させるってのも思いついてました。
多分後者の方を採用すると思います・・・。まだ未定ですが
8/17能力破壊者の条件忘れてました!!
前者に決定!




