第十九話 特訓
前書きを書いてない事がない事実に気付いた今日このごろ。
前書き=言い訳 後書き=補足
私の脳内ではこうなっております。
一日一話が出来てないって?いやほら昨日0時過ぎに投稿してるじゃないですかセフセフ(蹴
魔王になった俺は変態の能力をを扱えるように特訓していた。
契約した次の日、変態が
(とりあえずこれを使ってみな)
そう言って渡してきたのが能力破壊者。
(お前は馬鹿なのか!?こんな能力練習するもないだろう!?)
俺の近くにいる能力者なんてノワールだけだし、しかもこれ破壊だし・・・。
(馬鹿はクロだ。あの黒猫の能力自体を破壊しろって言ってるわけじゃない。
黒猫の能力は所謂幻術系だ。幻術系には絶対に解除方法がある、が態々守る必要はない。
能力の発動を破壊しろってんだ。黒猫の能力はちょうどいい練習になるだろうよ)
変態のくせに考えてやがる。
俺は何も言い返せずノワールに特訓を付き合ってもらった。
能力破壊者の発動条件は触れること。
幻術なんて触れられるのか?という俺の疑問に対して
変態は
(能力が発動しているという概念を破壊するんだ。
そうだな・・・目の前に見えないガラスがあると考えろ。
そしてそのガラスを割ると能力が破壊される!
そう考えればいいんだ。
もちろん能力によりけりだが、幻術系の対処法はそれでいい)
アドバイスをくれた。
実際にやってみると、
パリーン
というガラスが割れる音と共に目の前の風景が壊れていき、、
ノワールが見えるようになった。
(やっほー)
ノワールは俺の目の前に居たようだ。
(おぉよしよし、お手!)
「にゃん!」
何だか久しぶりにした気がする。
ノワールで和んでいる俺を置いて変態は説明してきた。
(能力は応用が効く。
いいか、敵と戦うときに注意するのが自分の能力がバレることだ。
能力破壊者の効果はバレても問題ないが、
発動条件の触れることがバレた場合どうなるか分かるよな?)
(つまり、応用を上手く使って相手に能力をバラさないことが大事なんだな)
さっきの幻術破りなんて見たって条件は分からないからな。
もしかしたら幻術を無効にする能力だと思われるかもしれない。
でも逆に考えるなら、相手にだってそれは言える。
相手の能力をよく観察する事も大事だってことだな。
(そういうことだ。
あと、俺の能力は周知だから使ったらバレるぞ?
さっきの幻術破りなら構わんが、能力破壊はよく考えてすることだな)
能力を破壊する=マオーって感じなのかね。
そういえばマオーって魔王なのに何か目的とかないのか?
(なぁマオー。お前って魔王なんだから何か目的とかあるのか?
例えば人間を滅ぼしたいとか、天使を滅ぼしたいとか)
(お前の魔王に対するイメージは分かるがな。
どうせ魔王=悪魔の王だとか悪魔を統べる者だとか思っているんだろ。
それは10大悪魔の奴らがそうだ。欠員だらけだし、統率力もあるか怪しいが。
魔王ってのは悪魔の中で一番強い奴のことを言うんだよ。
で、俺が魔王なわけだが。
俺は生きるために人を乗っ取ったり、襲ってくる天使とか化身は返り討ちにするが、
俺から何かしようとは思っていないぞ)
何だろうな、アルといい変態といい俺が出会った悪魔は悪魔らしくないな。
いやもちろん全員がそうというわけじゃなくて、アルと変態がおかしいだけなんだろうが。
(あ、最近に限ってだが目的はあったな)
(何だ?今の俺でできる事なら手伝ってやるが)
一応俺だって礼を感じている。
契約のお陰で俺は力を得れた。
俺で出来ることならなんでもするつもりだ。
(実は封印されていた間ずっと思っていたことがあるんだ)
あ、なんかすっごい嫌な予感がする。変態的な意味で。
(あいつに頭を踏まれながら罵倒され続けられたいとな)
こいつマジモンだああああああ!!!!!
本当にこいつ魔王かよ!!こんなのでも魔王かよ!!!
(いや、その・・・・すまん)
(気にするなよ。あいつが居なくなったのはお前のせいだけじゃねーさ)
俺が謝ったのは聞いて済まなかったという意味なんだが。
(俺より強いやつなんてあいつぐらいだったからな・・・)
変態より強い奴が居なかったら自分より強いシロに惚れたのはまあいい。
が、方向性が間違ってないか変態。
いや、人(悪魔だけど)の性癖は自由だとは思うけどな。
(というか生きてても無理じゃないのか?
前のシロは確かに無表情だったが最近のシロは感情豊かだったぞ?)
そう、最初の頃は無表情だったがある時、俺の名前を呼び出してから変わった気がする。
(それはお前が悪魔じゃないかだろう。
お前は知らないのか?あいつが無慈悲の大天使と言われているのを)
そういや奴らがシロの事を無慈悲だとか言ってた気はするが・・・。
(あいつは善人には優しいが悪人には厳しい。
いや厳しいというか死刑するからなあいつ)
シロさん!?急にあなたが遠い存在に思えてきましたよ!?
あの街の言葉は気のせいじゃなかったのですね!!
(悪魔からすればあいつほど恐ろしいやつはいねーよ。
対悪魔専用能力複数持っているからな。
あいつは能力複数持ちだが、実際に幾つあるかは誰も知らないしな。
あと、あいつの能力の一つに不死でも殺せるものもあるから、俺でも怖いぞ。
そこがいいんだが)
最後の一言は置いておいて、俺は今猛烈に思ったことがあった。
悪魔じゃなくてよかったあああああ!!
というかそんな恐ろ怖いシロと両想いなんだけど、吊り合わないよな。
いやでも変態と契約してるしある程度強くは・・・。
いや、待てよ。一番重大な事実を忘れていた。
(今俺悪魔化身だったああああああああああああああ)
(あー・・・。あいつの反応が気になるな)
笑いを堪えながら変態は言った。
(今からでも遅くはない!契約をなしにしてくれマオー!)
俺は必死になっていた。流石にこれは不味い。
シロはもう死んでいるからと言って許されるわけじゃないだろうし。
(クロ。残念なお知らせだが、
俺は乗っ取ったやつが死なない限りこの体から出られないんだ)
(つまり、不死の俺からはお前は二度と出られ・・ない?)
(そういうことだな)
この変態は重要な事をいつも言わないな・・・。
俺の精神が真っ白になってしまったので能力の特訓は一時停止となったのだ・・・。
簡単!今回のまとめ!
魔王はドMだそうです。
能力破壊者
能力自体を破壊することも出来ますが、能力の発動も破壊出来ます。
簡単に言うなら幻想殺○です。まずはそのふざけた能力をぶち壊す!!
パクリジャナイヨ、リスペクトダヨ。




