アタッチメント大塚
ない そんなものあるか
投げやりな甲子園。
結局でれなかった。
つまらない。
埼玉代表になれたのに。
野球部のキャプテン大塚は大塚愛のファン。
部屋で一人でいるときはもう一回!とかさけんじゃうキワモノだ。
まぁ大体ヒトなんかそんなもんである。
一人の時間を大せつに。
てなことを考えながら。
チャリで学校にむかう途中。畑で妙なものをみつけた、
あれ?
ん?あれ?
それは確かに見覚えがある。
そう仮面ライダーの再々放送でやってたブイスリーの相方、ライダーマンの片手についてる落花生み
たいなアタッチメントだ。
大根と一緒にならんでる。
んなばかな。
ひきぬいた。
やっぱアタッチメントだ。
どうしょ、しかたねぇ、はめてみるか。
はめてみた。とれない。
な、なんてことだ!?とれない!学校にいかなきゃならないのに!
まづい!まづい!
だが、遅刻するわけにはいかず。かなりへんだが学校にいった。
みんながみる。
なぁ、なにそれ?
あ、いや、なんだろ
はぁ、おまえがつけたんだろ?
友達といえどウザい。ふれないでくれ。
クラスのマドンナ池崎さんはどん引きだ。
まじかよ、くそ、
隣の席の女子、棚山がたちあがろうとした。
棚山はデブだ。
するとアタッチメントが作動しフックが棚山のスカートをめくりあげ、デカじりがあらわになる。
ひく男子、
ぎぃやぁぁぁぁ。
叫ぶ棚山。軽蔑の女子。
みんなからどん引きされ。昼食にはいる大塚。
意気消沈して帰ろうとし、チャリおきばにきた。
あーもうやだ、なんなんだこれ。
そこに後輩の三山 小波がきた。
野球部のマネージャーだ。小さいがけっこうかわいい
卒業する三年の俺には関係ないが。
せんぱいっ、さぼっちゃダメすよ!
あー、いいんだよ小波ちゃん、俺はもう部員じゃないんだし、
なんスかそれ?
あ?ぁぁ、これ、、、
夕方、
小波に事情を説明すると、笑いながらもなんとか信じてくれた。
じゃあはずしましょうよ。
無理なんだって。
小波が近づいた瞬間だったフックが小波のスカートをめくる。
きゃ
あ、ごめ、まただ!なんだよこれ!
水玉のかわいいパンツが眼にはいる。
正面からエム字に倒れたのでまたぐらを思い切りみてしまった。
きまづい、二人とも赤い。
あ、ごめんな。いいよ、これ医者いくから
わ、私もいきますよ先輩
お、おヴ、ありがと
病院。
原因が不明だ。
レントゲンにもなんもうつらない。
なんもついてないみたいになってる。
学会に発表しよう!
先生はうきうきだ。ばかやろうが、、
せ、せんぱい、帰りましょう
うん、なんだかなぁ
夜、小波ちゃんをいえに送り、帰ろうとした。
するとアタッチメントがのび、小波にまきつく。
せ、せんぱい!
な、なんだこりゃ?!
まきつくアタッチメントが小波をはなさない。
あ、な、なんだこれはぁぁ!?
せ、せんぱい。こっちきてください。
え?、な、なんだ?苦しいのか!?
は、はい。
小波に近づくとアタッチメントがもどる。
あ、あれ?
え?
なんだいったい?
離れると再びまきつく。
やっ、
あ、ごめん、
どうやらアタッチメントは小波が気に入ってるようだ。
なんなんだこのエロアタッチメントは!!
小波がゆった、
せんぱい、今日誰もいないですよ。よってきいません?あたしごはん作りますから食べてってくださ
い。
え!?あ、本当!?
小波の料理といえば野球部ないではかなり有名で旨い。
それが食えるならまぁいいかと大塚はいえにお邪魔した。
半径3メートルはなれるとまきつくのですぐ近くをうろうろしなければならずなんかハズイ。
台所で料理をはじめる小波。
制服にエプロン。
ボーイッシュな髪型。
いかん、、、かわいぃ、まずいなぁ
揺らいでしまいそうだ。
クラスのマドンナ池崎にこくらなきゃならないのに。
ん、、、、まてよ、、池崎は美人だが、、どうだ?性格はきっついし、男をパシリに使うし、つきあ
った男もみんな金まきあげられてるし。
なんかマドンナていうかアバズレだ、、
やめよ、、あの女、、顔できめてもろくなことないな。
せんぱい?
へ!?
眼の前の黒く大きな二重の目。
思わずドキッとする。
え。あ、なに?!
ほら、これ
うまそうな漬けものとお茶だ。
あ、
これでも食べててください
あ、ありがと。
ん、んん、、、小波ってかわいくないか?かわいいよな、、そういや、一年が噂で芸能プロにスカウ
トされてたとかいってたような、、、そういや人気たかいしなぁ。
アタッチメントが漬けものを食べている。
は、、、はい?、なぁ!?
がたっ!
ど、どうしたんですか!先輩!
あ、アタッチメントが!!
え、、?!
つけものを食べている。
てぇめぇ!なにくってんだ!
いいべよ
あ、ぁぁ!?しゃべりやがった!
てめぇしゃべれんのか!?とれろ!さっさと!
だーめだよ、まだかなえてねーから。
は?!
え?
な、なにを?
棚山か小波か、どっちかえらべって。
は?なにを?!
小波が黙る。
だからおまえの未来の嫁さん、どっち?
はぁ!?
小波の顔が真っ赤になる
へ?
だから、棚山と小波のスカートめくったべ?
はやくきめてくれや。両方ともおめさんが好きなんだとさ、
それをはやくきめろってことよ、俺運命だから、逃げらんないよ?
はい?
小波が下をむいてしゃべらない。
小波ちゃん?どした?こいつのいってることうそだろ?
上目使いで真っ赤な顔に涙をためてこっちをみてくる。
な、なぁぁあにぃぃぃっ!!??
小波がウルウルしている。
あ、ぁぁ、そうなのか?!
こ、小波ちゃん、俺、、
せんぱい、、す、好きっス、、
こ、、小波ちゃぁぁぁん!!
小波がテレながら近づいてくる。
抱き締めたくなる。
そのときだった。アタッチメントがしゃべりだす。
じゃあ棚山が明日おまえと小波を刺し殺そうとしてくっからなんとか回避しろよ?
じゃな
そういうと消えた。
え、あぁ、ありが、と、
って、えぇー!?!
た、棚山先輩が、大塚先輩を?!やだそんなぁ!
こ、小波ちゃん、落ち着いて!ばれないようにすればいいんだよ。そうだろ?
せ、せんぱい
小波の頭をなでていたら。小波が上目使いでよってきた、キスの予感だ。
小波とのキス。
青春まっさかり。
窓のほうで動く人影。
次の日。学校、
隣にすわる棚山。デブででかく、頭がいい。あまりしゃべらない。
高い眼鏡をしており。いえは裕福そうだ。
美術部の仲間とはホモ同人をかいており。サークル如月というチームで出展している。
恐い。
やばいなぁ
消しゴムがおちる。
あ、やべ
とろうとしたらなんとカッターが落ちてきて消しゴムにささる。
ひっ
あ、ごめんなさいね
あ、いや、気を付けなよ、あぶねぇな
ふっと鼻で笑う棚山。
恐い。
昼。
小波の手作り弁当を食べようと、屋上にいく。
小波はシートをしいてまっていてくれた。
あ、せんぱいっ
かわいい、なんてかわいいんだ。
昨日の夜もかわいかったなぁ、幸せだ。
だいじょぶでしたか?
あ、ぁあ、特にはないな。
はい、たべましょ
あ、うん。
食べおわりいちゃいちゃ。
気のせいだろうか、窓に何か張りついてそうに見えた、
ばっとふりかえる。
え?!
せんぱい?
窓に近づく、何もない。
ドアをあけ、外にでようとした。するとドアの間からデバ包丁が落ちてくる。
あぶない!
手で払う。あやうく小波の頭にささるとこだ。
手を少し切る。
せんぱい!
いつつ、
やっぱりこれ、、、
大丈夫、俺がなんとかするよ、小波は守るから
せんぱい、、
傷をなめる小波。
あ、ぁあ、かわいい
こうなったら!
廊下をかけあがり、教室に入ると。棚山をにらんだ。
てめぇっ!なにさまだよ!?
みんなビックリしている。
不敵に笑う棚山。
何よ、あたしが何したっていうの?
女とはおもえない太い低い声。
さっき小波を殺そうとしたろ!?ふざけんな!
ふふ、意味わかんない。
急いで教室をでた、走って小波の教室に。
せ、せんぱい?
小波の手をひくと走りだしていた。
アタッチメントがゆったコトを思い出す。
明日さされる。
なら明後日ならどうだ?今日一日二人で逃げればなんとかなる。そう、なんとかなるはずだ!
タクシーをひろい。
隣町ににげ、そこから電車で伊豆のほうまできた。
もう夕方だ。
ここまでくりゃぁ
せんぱい、どうするんですか?今日?
電車の中で話したろ、今日一日なんとかする。
あの旅館にしよう。
旅館についた。二人きりだ。まぁ、それより何より早くおわってくれるコトを願った、現在6時半。
小波とご飯をたべ。くつろいでいた。
せんぱい、、恐いけど、、あたしなんか幸せ、
え?
せんぱいと二人きりだもん。
携帯がなる。
非通知だ?なんだ?でてみる。
、、、、
なんだ?だれだよ!
あ、、だ、じ。
のぶとい声にすぐに携帯の電源をきる。
恐ろしい。
せんぱい、、、
ん?ぁあ、だいじょぶだよ、、
せんぱい、あの、
顔が赤い。
?どしたん?
あの、お風呂いきません?
あ、いいね、いこう
え!?あ、はい、、、
なぜか恥ずかしがりながら笑う小波。
御風呂場にきて大塚は愕然とした。
こうかかれている。
混浴。と
真っ赤になりながら二人は離れて入る。
湯煙がなんかすごい緊張する
せんぱ、い。
え、、あ、、なに!?
誰もいないですよ、、
あぁ、そだね、、
あのぅ、、
それ以上いわない。
まさか、呼んでるのか?
よし!いくしかない
そ、そっちいっていい?
えっ!?あ、はい。
近づくときれいな小波があった、胸元をかくしているが。かわいい小波だ。
真っ赤だ。
か、、かわいいな、小波
やっ、やだ、からかわないでくださいッス、、
近くによる。
小波が恥ずかしそうにする。
たまらない。
沈黙。
小波が突然、重い口を開く、
あの、、、
ん?、、
せんぱい、部屋に戻ったらお願いがあります、
え?、、
せんぱい、あたしのコトどうおもってます?、、
、、好きだよ、、
本当、、?あたしも、、だから、、
き、きた、きたぞこの時が!
部屋に戻り。二人は浴衣で外をながめる。
でもなぜか自然にキスをして布団に倒れこんだ。
高鳴る鼓動。
せんぱい、、好き、
あぁ、、俺もだ。
十時半。時計は甘い時間。目の前の押し入れが少しあいている。
めがふとそこにいくと、
ヒトの目だ。
!?へ?
ナギナタをかまえた棚山がこちらをみていた。
間一髪だった、
棚山のナギナタが髪をかすめる。
い、っ!!
きゃぁぁあ!!
ずぎっ!好きなの!大塚!あだじをおかして!そいつをころずからぁ!
ナギナタをふりまわし、気のちがった女が追う
大塚は小波をつれ、にげまわった。
客をきりきざみ血をなめ半裸で走ってくる悪魔。
なんなんだいったい??
笑っている、よだれを垂らし。
悪魔は町を血の海においこんだ。
警察がきてテレビまできた。
悪魔のような光景に。十二時前。
警察にとりかこまれた棚山。
うごくな!うごくと撃つ!
大塚は小波と抱き合い、毛布にくるまってパトカーからそれをみていた、
いやぁぁ!わたじの大塚ぁぁぁぁ!!
ナギナタをふりかぶる
ぱん!ぱんぱん!
発砲音。
ナギナタが地面におちる。
おわった、
せんぱい。こわい、、
だいじょぶだ、もう終わりだよ
煙がはれ。血にまみれた棚山がいるはずだった。
なんと
棚山の片手にはアタッチメントが。それが弾丸をふせいでいる。
アタッチメントを装備した棚山は警官を絞め殺し
笑っていた、
なぜ?なぜアタッチメントが奴に?!
そんな馬鹿なことがあるか!?
血をなめ笑う。
テレビは高視聴率だ。
大塚は時計をみる十一時五十分。
あと十分だ。
逃げればなんとかなる。
パトカーに近づいてくる棚山。
すばらしい笑顔だ。
地獄のようだ。
必死になった大塚はパトカーの運転席にまわり。
エンジンをかけ急発進した。現場からはなれる。
よし。
しかし妙だ。ハンドルがとられる。おまけに上空のヘリがこっちをライトで照らす。
??
後ろをふりむく。小波が震えている。
小波?!おい!
せんぱい!!後ろ!
ひきずる音。
なんとバンパーにアタッチメントの先が引っ掛かり。
ひきずられながら道路でのたうちまわり笑う悪魔の姿があった。
ばけもの
そんなことばがこれほど似合うものはない。
あと五分。
ハンドルをきる。なんと側面にはりつく棚山。
べろで窓をなめる。
げぴ、ぐぴぴ
泣きながら発狂する小波。
涙をながしハンドルをきる大塚。
ガードレールにはさまる棚山。
常人からみたらクビが折れている。
笑ヴ、悪魔。
眼鏡はなぜかひびわれるが落ちない。
五十九ふん。
もう終わりだ。死んだ。絶対。
ひっくりかえる車。
だが次の瞬間みたものは
崖。
落下する車。
崖から落下し海に落ちる車。
笑いながら落下する棚山。
アタッチメントが笑う、
おもしれぇ。
爆発するアタッチメント。
十二時ジャスト
二日後。
ニュースは棚山だらけだ。
動機は不明
病室のベッド。隣のイスにすわり林檎をむく小波。
頭に包帯。
これだけですんだのは大塚がだきついてまもったからだ。
しかしこっちはそれだなけじゃなかった、右足骨折、左手亀裂骨折。アバラも三本やられ、二本はヒ
ビだ。動けないが
その、あれだ。
笑いながらりんごをたべさせてくれる小波。
ちょっと胸があたる。
し、幸せ。
あの地獄のような光景は、たぶん忘れないだろう。
それほどだった。
きゃっ
ど、どうした?小波?
せんぱい、、あ、あれ?あたしのみまちがいかな。
今、外にアタッチメントが、、、
どこ?
あの、ベンチ、、
何もない。
気のせいだよ、
そ、そうですよね、、
おいで。
は、はぃ
頭をなで、おでこにキスをする。
幸せそうな二人。
ベンチの下からとびでるアタッチメントを装備した手。
終り
ああもう ああああもう