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プロローグ

初めての投稿です、どうぞお手柔らかに

ねむい…


20時には入眠していたであろう…

しかしどれだけ寝ても疲れがとれない


携帯で時刻を確認するついでに大きく寝返りをうつ


「5時…」


早寝、早起き、何とも健康そのもの

ついでに言うと俺の相棒もズボンと毛布を物ともせず

勇猛果敢に勃ち上がっていた


まぁ、ついでだし…


気付けば30分を無駄にしていた


朝食は焼いていない食パンを何も塗らずに食べる

勘違いしないでくれよ?ジャムを買う金位はある


単に塗るという作業が面倒なのだ、ただでさえ

食事そのものが面倒くさい


イチゴジャムやらで食パン◯ンの顔を

サスペンスにしたくはないのだ


そうこうしてる間に出発の時間だ 


スーツに着替えながらふとラックに飾られたあの頃の自分と目が合う…


道着を身に纏い沢山の仲間に囲まれながらトロフィーを傍に抱えてる


満面の笑だ


高校3年の夜に遡る、散歩がてらに近所のコンビニに向かった


店の入り口前でたむろするDQN3人組


見てないフリをして入店


何だか可愛い声が聞こえる、店のおくで女子大生と思しき二人組が飲み物を選んでいる


茶髪にセミロング、ちゃぱロングだ

2人目は黒髪ボブ、ボブクロだ


どっちも違ってどっちも良い

高校男児が女子大学生から出る大人の色香に舌鼓を

打つ


シェフを呼んでくれ、直接礼が言いたい

何つって


良い物を見て胸がいっぱいになった俺は簡単な買い物を済ませて出口に向かった


扉が開いていく中

男女のモメる声が聞こえてくる


先程のDQNがあの可愛い女子大生に

絡んでいるのだ


小太りDQN「ワンチャンありっしょ?ワンチャン!」


いや無しだろ、まさか自分の見た目に自信があるのか?ワンチャン…あ、犬か?犬の話しか?


色黒タンクトップDQN「やっべ!めっちゃ可愛い!

めっちゃ可愛い!」


コイツらにはボキャブラリーのバリエーションが無いのか?


ボブクロ「本当にやめてください、しつこいです!

警察呼びますよ?!」


もう見るに堪えない

「お兄さん達!ワンチャンありなら、僕なんてどうです?

笑顔がチャーミングだし」一応止めたつもりだ


「何?キミ、今忙しいからさぁ、どっか行けよ」

ロン毛DQNが静かに口を開いた、あまりにも大人しいためか居た事を忘れてしまっていた


「いやぁでも、嫌がってるしぃやめてあげてくださいよぉ」


こういう連中は下手にでた方が穏便に済ませられるだろう、そんな気がする、うん、間違いない


「あー!ムカツク!邪魔すんな!!」

っと色黒タンクトップが勢いよく前蹴りをかましてきた


間違いだったみたい、テヘッ


だが俺はかましてきた前脚を

脇に抱え軸足の膝裏を蹴り飛ばした


色黒タンクトップは勢いよく腰をアスファルトに打ち付けて倒れた


「ズァッおぉ!」

おそらく痛いのだろう、言葉にならない程に

腰も抜けたのか立てなくなっている


小太りDQNが急いで駆け寄り色黒タンクトップDQNを立たせようと必死だ 


あまりの滑稽な姿に、この時の俺は過信していたのだ

もう1人居たことを忘れてしまうくらいに


「大丈夫でしたか?」女の子達に声をかけた

が、小さい悲鳴しか返ってこない


彼女たちにとっての脅威は情けない姿を晒したままだ

一体何に怯えているのだろうか?


ん?右太ももが妙に熱い…猛烈に熱い

目をやる…ナイフ…か?ナイフだ


そのナイフの柄が生えている?いや!突き刺さっているのだ…


事態を把握した瞬間、耐え難い激痛が脳に伝わった


「ぐううぅぅぅ!」地面に倒れ込み悶えるオレを

目を充血させ、肩で息をしているロン毛DQNが

見下ろしていた


正気か?いきなり刺すか?白昼堂々ありえないだろ!


その時事態を察した他の客か店員が通報してくれていたのだろう


パトカーと救急車のサイレンの音が近づいて来た、痛みのあまり気を失った…


その後の俺は右脚がケガの後遺症により麻痺が残る事、俺を刺した男が捕まった事を病室で両親に聞かされた…


そして今に至る、空手のスポーツ推薦も失い

日々にやる気を見出せず、あっという間に38歳 


たまるのが金なら良かったが下っ腹の贅肉ばかり

当然のごとく独身である


飲んだストロング缶と半額弁当の食べ残しがテーブルの上に散乱している


1DKから今日も出社である、どこにでもいる普通の

サラリーマンだ


駅のホームの階段を降りる、大体の人達は俯きスマートフォンに集中している…何時もの日常だ


だが今日は違っていた何やら騒がしい

電車の近づくホームに野次馬ができている


駆け寄ると小学生の男の子が線路に落ちていた、足をケガしているようでその場から動けないでいる


悲鳴をあげる者や近づく電車に止まるよう合図する者

もいた


俺は迷う事なく線路に飛び降りた


鳴り止む事のない警笛


泣いている小学生を抱えて引き摺る足でホームに向かい差し出された手に小学生を託す


後は俺が上るだけ


ん?警笛が止まった?


直後に電車が通過した


俺はバラバラになった


















最後まで読んで頂きありがとうございます

また投稿して行こうと思います


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