表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/33

八幕 売り物帰り



 「………参ったな」

 (りゅう)()はごちた。

 五日間、この村に閉じ込められている事になる。

 「………怒ってるだろーなー」

 呟く。

 こんな筈ではなかった。

 (かん)(えい)へのプレゼントを買ったらすぐに帰るつもりだったのだ。

 劉備が付近の村へ筵を売りに行った日からちょうど五日後に甘英の誕生日だったのだ。本来なら三日で行き来できる距離の村に劉備は筵を売りに行った。

 大繁盛だった。

 後は甘英に誕生日プレゼントを買うだけだった。

 もちろん売り上げに手をつけるような真似はしない。これは劉備だけの金ではなく、母親の金でもあるのだ。それに手をつけたら人として駄目な気がする。

 なのでバイトを探した。

 日雇いのバイトですぐ終わるようなもの。

 バイト自体はすぐに見つかった。何でも隣村への届け物だった。得られる金はわずかだが、それでもプレゼント代には十分な金額だった。荷物を送り届け、金を受け取り、甘英へのプレゼント―――可愛らしい(かんざし)を買った。いや、買おうとした。

 その時、見張り台から鐘がなった。

 賊の来襲を告げる鐘だった。

 その村は以前劉備が考えたぐるりと村を囲む(へい)を作っており、その外側に賊がぐるりと包囲していた。

 ちょうどその村で行われていた武術大会の賞金を奪おうという魂胆らしい。それがかると劉備は武術大会に出場していた腕っ節の強そうな男を数人持っていたバイト代で雇った。男たちも、多勢に無勢だと感じたのか劉備にはした金で雇われてくれた。

 何しろ小さいとはいえ村をぐるりと包囲しているのだ。三百は降らない。

 村を囲む塀のおかげで賊は攻められず、劉備は打って出るにしては少なすぎる兵力で守りに徹する事しか出来ず、膠着状態が五日間続いているのである。

 無論甘英の誕生日には大幅に遅刻してしまっている。



 「どうすっかな」

 劉備は呟く。

 すると何人かの男が劉備の方にやってきた。

 「劉さん。馬は何とか人数分そろえやしたぜ」

 「武器と防具もオッケーっす。いやー武術大会やっててよかったすよ」

 「そっか」

 二人の報告に劉備はうなずく。

 「(ちん)は?」

 もう一人のほうを向くと陳と呼ばれた男はニヤニヤしながら言った。

 「外には出られそうにないな。塀は思った以上に頑丈だから、このまま籠城してても何とかなるんじゃないか」

 この男には外に出られる抜け道がないかを探ってもらっていたのだ。もしあったら奇襲をかけて相手を混乱させる事も出来た。少人数なら夜の闇に乗じれば相手を混乱させるのも容易だった。こっちとしては目に映る動いている人間を切れば良いだけなのだ。しかし、相手からすれば味方を切ってしまう恐れもある。無理に反撃すれば味方を傷つけ、反撃しなければこちらの攻撃にさらされる。簡単に恐慌状態を作る事が出来た。そのためにも何とか外に出なければならない。

 「………………………いや、籠城はジリ貧になるだけだな。上手くいくかもしれないけど増援を呼ばれたりどっかから食い物を調達されたら、こっちが兵糧攻めにされる」

 劉備はなんとしてもこの賊を追い払いたかった。

 (せっかく稼いだ金はこいつら集めるのに使っちまったし、こんだけ遅れたら甘英も怒ってるだろうからな。何としてもプレゼントを買わなきゃ)

 上手く追い払えたのなら、村長から報奨金が出るだろう。それを劉備が集めた十人で分けても劉備の手元に十分な金が残る。

 ぶっちゃけると完全な私欲だった。

 「そーかい」

 陳は相変わらずニヤニヤしながら引き下がった。こっちを見透かしたような目だった。

 (嫌な目をするなぁ)

 劉備が顔をしかめていると、陳は今思い出した、とでも言うようにポンと手を打つとニヤニヤ笑いのまま劉備に言った。

 「そういえば劉さん。塀は思ったより頑丈だけど、所々ボロが来てるね。丸太をとめてある紐が解れているのが何箇所かあったよ」

 「………………………」

 劉備は陳を睨んだ。

 「お前、やな奴だな」

 陳に言うと、

 「何の事かね」

 と、陳はニヤニヤ笑いを崩さずに肩を竦めて見せた。



 「まずはこれから言う事をよく聞いてくれ。そんなに難しくはないし、命の危険も少ない。だから大丈夫なはずだ」

 劉備は雇った男たちを集めて言った。

 「まずはみんなで暗くなったら藁を紐で縛って門の前に落としてくれ。それは見張り台の上からで構わない。それが終わったら陳以外は下に降りて待機するんだ」

 「陳以外だと? 陳はどうするんだ」

 男の一人、(げん)が聞いてくる。この中ではいちばんの強力の持ち主だ。

 「陳には大事な役割がある。いいか、よく聞け。この武術大会では何個か部門があったよな? 陳と(とう)(りょ)は弓の部門に出てたはずだ。厳と(かん)は力自慢。後は騎馬対決の上位者たちだ。合ってるか?」

 十人の男たちは頷いた。

 「合ってはいるが………それが何だってんだ」

 答えながら厳は劉備の情報把握能力に舌を巻いた。

 (見た顔ばかりだと思ってたが、しっかり選んで雇ってやがったのか)

 厳が周りを見渡すとみんなそう思っているらしく、お互いの顔をちらちらと見ていた。唯一陳だけが飄々と済ましている。顔にはニヤニヤ笑いが張り付いていた。

 厳は舌打ちをする。

 劉備だけではなかった。厳も他のみなも陳の事を苦手だった。

 「門を開けて奇襲に出るのさ」

 劉備が言った言葉を誰もが瞬間信じられなかった。



 合図を待ちながら陳は考える。弓の準備は出来ている。

 (予想外だった)

 陳はニヤニヤ笑いを崩さずに考える。

 陳は堅気ではない。というより、この武術大会に集っている者はどれも堅気ではないだろう。恐らくは劉備以外は――――――。

 陳はどこまで劉備ができるのかを見たかった。だから丸太を止めている紐が弱っている事を教えた。それだけで劉備は策を立てて見せたのだった。無謀とも思えるような策を。

 しかしそれに他のみなが従っているのは劉備が率先して危険な役を請け負ったからだった。

 逃げるのではないか。

 韓は言った。

 しかし陳にはそれが有り得ないことだとわかっていた。劉備はどうやら金が欲しいようだ、そう感じていたからだった。何の為かはわからなかった。これが終わったら聞いてみよう。そう思った。

 「しかしホントに無茶だね」

 ニヤニヤしながら言う。今が面白くてしょうがない。劉備は知らないかもしれないが、相対しているのはこの辺りでかなり幅を利かせている賊だった。大将の名は確か()(がん)、恐らくは偽名だろうがそんな名前だったはずだ。賊は皆、本名を捨ててなるものだ。陳だって本名じゃない。ともかく、戯雁はかなりの武勇を持っていたはずだ。(まさかり)を振り回すその姿は鬼神のようだと噂されている。遠目に見た限りかなりの大きさがあった。戯雁も、その鉞も。厳は止めた。呂も止めていた。二人とも音に聞こえる賊団の頭だ。武勇を持っているものは皆、賊になる。義勇として立ってもはした金しかもらえず食っていけなくなるからだ。その賊団の頭が二人も無駄死には止めろと口を揃えて言ったのだ。面白すぎる。

 かく言う自分も劉備に惹かれ始めている。

 「おーーーーー」

 遠くで劉備の叫ぶ声が聞こえる。合図だった。

 「劉………玄徳とかいったか。ま、乗ってみようかね」

 弓矢の先に油をぬり火をつける。これでただの矢が火矢になった。

 それを予め目算つけておいた藁の山に向かって放つ。

 火が上がったのを確認して、陳は第二射の準備をした。



 「さ………」

 酒を持って来い。戯雁はそう言おうとした。しかし言えなかった。

 火が上がった。

 城門の横だった。

 そしてその火に照らされた城門は、いつの間にか開いていた。

 一体いつの間に。そう思う間もなく、戯雁は反射的に叫んでいた。

 「突っ込め、野郎ども!」

 その声を聞いて戯雁の周りに居た手下たちが思いっきり突っ込んでいく。それを見ながら満足げに笑う。長かったがこの村も落ちた。女を犯し、酒を、肉をやっと貪れる。我慢をした分だけ貪欲に食らおう。そう一人ごちた。



 陳は第二射を構える。

 劉備に言われたとおり、十分に引き付けてから放った。

 第一射用の藁束は門の少し横に置かれていた。そして、門の前。入り口になっている所に油をたっぷり染み込ませた藁を第二射用に置いてあった。

 『一射目の火矢で敵は門が開いている事を確認して押し寄せてくる。そしたら―――』

 「二射目の火矢でほら、この通りっと」

 賊が入り口に足を踏み出したのとほぼ同時、炎を纏った矢が油をたっぷり染み込ませた藁に吸い込まれていった。

 一瞬のうちに上がる火の手。面食らい、先行した者が立ち止まる。しかし後続は立ち止まれずに前の者を押してしまい先行していた者達は悲鳴を上げながら火の中に転がっていった。

 肉の焼ける臭い。炎が上がっている距離は決して長くはない。熱さを堪えて飛び込めば何とか通過できる長さ。しかし途中で怯んでしまえば容赦なく焼け死んでしまう長さだった。



 戯雁は舌打ちをした。

 (罠か。しかしその程度なら)

 笑う。

 必死に抵抗している村人たちを蹂躙できる事が嬉しかった。

 最近はろくな抵抗を受けずに蹂躙してきた。

 やはり抵抗してくる者達を蹴散らし、一切の希望を打ち砕いての略奪こそが楽しいのだ。

 「構うな! その程度の炎、気合で乗り切ってみせい! そんなに長くはないだろう!」

 (炎の距離は恐らく()(しゃく)(約一m)、あっても(ろく)(しゃく)(約百二十㎝)程度だろう)

 戯雁はそう目途を立てた。門の内側に火が回らないようにしているのだろう。その程度なら根性を出せば乗り切れる距離だった。

 戯雁の声に後押しされ、賊は再び動き出す。

 町を略奪し、酒を飲み肉を食らい女を犯す。

 賊は下卑た笑みを浮かべながら炎に向かって進んだ。



 「おい、これでいいのか?」

 「劉さんの言うとおりなら良い筈だな」

 門の前に火が上がったとき、厳と韓は門の内側。炎の壁の内側にいた。火を絶やさないように油の染み込んだ藁を炎の壁にくべながら韓が言う。

 完全な壁だった。

 入り口は二メートルほどあるにもかかわらず、完全に炎が塞いでいた。

 その時、炎の壁の中に人影が浮かび、次いで中から人が出てくる。

 その男は厳を見てギョッと身を竦ませた。

 厳は(くわ)を持っている。それを無言のままに炎の中から出てきた男に向かって振った。顔に当たり、頭骨がひしゃげる音が響く。断末魔を上げることなく男は出てきたばかりの炎の中に転がっていった。

 と、また一人出てくる。

 「はい、お疲れさん」

 厳は言いながら今度は腹に鍬をめり込ませ吹き飛ばす。その男もまた昏倒した後、炎に焼かれて死んだ。

 『二射目で敵は最初怯むかもしれないけどすぐに立て直してくると思う。火傷覚悟で突っ込んでくるかもしれない。だから、厳と韓は二人で門の内側で炎を通過してきた奴を仕留めて欲しいんだ。何、敵は疲労困憊してるだろうから簡単にぶっ倒せる。火の勢いと、もしかしたら敵が矢を射ってくるかもしれないからそれに気を付けて』

 劉備の言ったとおり、敵は炎を潜り抜けるのに必死で潜り抜けた後に待っている厳と韓の攻撃に反応できずに燃えていく。

 しかし劉備の策はそれで終わらない。

 『結構根性で超えようとしてくると思うんだ。だから、呂と陶で後方から定期的に炎に向かって射掛けて欲しい。それだけで相手の勢いは大分変わってくる。最初の勢いさえ止めちゃえば敵は入って来れないから』

 劉備の言うとおり、どんどん炎を超えてくる者が減ってくる。炎の中は恐らく厳と韓によって死体だらけでまともに歩く事すら間々ならないだろう。さらに呂と陶による定期的な放射によって、炎の中で傷つき死んでいく者もいる。

 さらに見張り台からは陳が矢を放っている。結局、戯雁が放った第一陣は全滅したのだった。

 さらにそこから一波乱起こる。



 合図をする前にさかのぼる。

 劉備は弓隊、歩兵隊(一応厳と韓の事である)に指示を出した後、騎馬隊と称して残った五人を率いて村内を移動していた。入り口を十二時とするならば、目指す場所は五時の場所であった。

 陳の報告を聞いて妙案が閃いたためだった。ただ危険な賭けだった。命の危険は少ないが、失敗すれば村ごと賊に飲み込まれるだろうしそうなったら命の保障はない。

 だから自分は一番危険な役にならなければならなかった。簡単な事だった。要するに大将が強いというならばその大将に一騎打ちを申し込んで勝てばいい。頭を失った賊ほど弱い物はない。それを達成するために囮を作った。

 そう、入り口は囮だった。

 紐が痛んでいるという陳の言葉で閃いた。

 (塀を壊さなくとも丸太を結んでいる紐を切っちまえばいい)

 それだけで丸太は崩れ、倒れる。かなり強固に結ばれ、さらに倒れないように内側からも紐や丸太などで固定されているため、外からの攻撃には強いのだが内側からなら比較的簡単に崩すことが。

 定位置についてから劉備は空に向かって吼えた。

 「おーーーーー」

 その合図と共に入り口に火の手が上がり、敵が浮き足立つ。劉備はきっちり数を百八十数え、騎馬隊の面々に合図した。

 合図と共に丸太を結わえていた紐が切られ、人が二人並んで通れるようなスペースが出来た。そのスペースに劉備が、続いて騎馬隊の面々が駆け込んだ。

 劉備が騎馬隊の面々に言った事もまた、簡単な事だった。

 『馬に乗って外に出たらとにかく敵目指して駆けろ。敵の包囲網は薄いか穴だらけのどっちかだから、そのまま包囲網の後ろまで駆け抜けるんだ。包囲網を抜けたら散開して馬から飛び降りて適当に切りつけてやればいい。目に付いた奴切っても仲間を切るなんて事は有り得ないから安心して振り回せ』

 騎馬隊の五人は包囲網を抜ける。ただでさえ少ない人数で、さらに出入り口がなかった場所なのでいきなり現れた騎兵に賊軍は成すすべなく翻弄された。五人は包囲網を抜け、後ろに回りこむと予め決めておいた場所に回りこみ馬を下りて目に付く影に向かって切りつけた。

 賊軍はあっという間に混乱に陥ってしまう。

 その中を劉備は駆けた。賊の後ろに回り込んだ後、劉備は攻撃に参加せずに入り口の方に駆けた。日が沈む前に確認した大将がいた場所へと走る。

 時間との勝負だった。

 賊が混乱から覚め、塀にあけた穴を発見してしまう前に戯雁との勝負をつけなければならなかった。



 「………そろそろか」

 戯雁は呟き歩を進めた。

 「楽しい楽しい虐殺ショーの始まりだ」

 笑う。興奮して垂れた涎を拭おうともせずにただ笑う。

 戯雁は知らない。自分の部下がまだ一人も村の中に入れていないことを。

 戯雁は気付かない。破滅の足音がすぐそこまで近寄っている事を。

 しかし戯雁は背負っていた鉞を構えた。

 本能が戯雁にそうさせた。

 振り向く。

 たった一騎。

 年端もいかぬ小僧が戯雁の目を睨み据えていた。

 「何だ? 貴様は」

 「お前を討ちに来た」

 「フフン」

 笑った。猪武者というのはこいつの事だと思った。そういうのは嫌いじゃなかった。

 「名乗れ、小僧」

 鉞を振る。

 「劉玄徳」

 答えた瞬間、鉞が劉備に向かってものすごい速さで叩き込まれた。



 「名乗れ、小僧」

 鉞を振りながら戯雁が問う。

 問われたなら答えなくちゃならない。

 「劉玄徳」

 劉備が答えた瞬間、鉞が劉備に向かって叩き込まれた。

 (あーーーっ! やっぱりきったねー奴!)

 劉備は内心毒づきながらも、その予想していた攻撃を余裕でかわしていた。

 戯雁はかわした劉備を唖然として見る。

 しかし、戯雁は劉備がかわした事に唖然としているわけではない。

 そんなことではない。

 かわした動作が一切視認出来なかった。

 一瞬の間に自分と劉備の間にあった一メートルの距離が数倍に膨れ上がっている。まるで劉備が瞬間移動でもしたかのような状況だった。

 しかし実際に瞬間移動しているわけではない。

 実際は単純に高速移動しているだけだった。

 「遅いよ、アンタ」

 ものすごい速さの鉞は神速の劉備の剣には勝てず、戯雁は一瞬であっけなく首と胴を切り離されてしまった。

 「敵将、戯雁。討ち取ったーーー!」

 劉備は勝鬨(かちどき)を上げた。

ちょっとした部隊戦。


劉備:ごろつきを従えていたという部分を解釈して、劉備自身が気づかずに、裏家業の方々を率いている。

武術大会:まさか、この時適当に作ったキャラたちが、あそこまで重要になるとは。思いもせなんだ。

     これ作った時は、陳ともう一人に再登場してもらう、くらいにしか考えてなかったのだ。


表記ゆれの修正(2024年8月9日)。

表記ゆれの修正を行いました(2024年8月20日)。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ