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アレク・プランタン  作者: イチロー
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008 倒れた父

第1部転生編

第1章辺境伯の子編



「父上!父上ー!目を開けて下さい!」

「お館様!どうされましたか!お館様ー!」

「誰か早く薬師を!」


突然父上が倒れた。


屋敷内の誰もが右往左往となった。

倒れたままのこの日、父親は目を覚さない。

不安でいっぱいの俺は伏せる父親の横にただ居続けた。



父が倒れた日の夜。

不安で眠れない俺は食堂へ水を飲みに行った。

すると継母のオリビアと家宰のアダムが、食堂で笑い合いながら酒を飲んでいるのを見つけた。アダムはオリビアの腰に手を回している。


「あっ…」


思わず固まってしまった俺。


「フフフ。ショーン、子どもは早く寝なさい」

「そうですよ。ショーン坊っちゃん。おねしょをしないで寝てくださいよ」


茫然と2人を見ている俺。悪びれもなく、平然と俺を見返す2人。


「うっ、うっ…」


何も言葉が出ない。


ダッ、、、、


堪らず俺はこの場から逃げた。2人に文句も言えずに。


(ああ、思ったことを何も言えずに逃げるこの感じ。病いで倒れる前、クラスでハブられたとき家に逃げ帰った記憶と同じ気持ちだ…)


部屋に帰った俺は独り布団の中で涙した。



父上、早く目を覚ましてください!

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