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アレク・プランタン  作者: イチロー
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テンプレ


冒険者組合は領都の真ん中辺りにある。教会学校からも近い。

木造2階建。入口には剣と盾のロゴのような看板がある、いかにもって感じの建屋だ。


俺はワクワクしながら開扉を開けて中に入る。予想通り入口付近は飲酒可能な円卓のテーブルスペース、その奥に掲示板が広がり、最奥に受付があった。解体場と修練場は裏手だ。


(これはあれだよ!やっぱりまずは変な三下に絡まれるテンプレ展開だな!)


ワクワクしながら周囲を見渡す。


ワクワクしながら周囲を見渡す。


ワクワク‥


誰も相手をしてくれない!てか誰もいないじゃん!


午後2時過ぎ。

冒険者は皆出払っていているみたいだ。

そんな中、受付に向かう俺。


(今度はテンプレ展開来てくれよー!

受付は若くて猫耳の可愛い看板受付嬢とベテランお姐さんだよなーぜったい!と次の予想してみる)


すると受付にはベテランっぽい受付嬢が1人いるだけだった。うーん、残念!

それでも半分正解ってとこだからヨシとしよう。


「あら、僕なに?」


「あのーすいません。冒険者登録をしたいんですけど」


「若いわねー。いくつ?」


「6歳です」


「お父さんかお母さんの許可は得てきた?」


「はい、教会学校のモンデール神父様から登録をしてこいと言われて来ました」


「ああ、教会の手紙配達の依頼よね」


「たぶんそれだと思います」


「じゃあ登録するからこの羊皮紙に必要事項を書いてから水晶に手をかざして。詳しい説明はそれからするわね」


「はい綺麗なお姉さん、よろしくお願いします」


「綺麗なお姉さん‥まっ、素直ないい子ね」


(チョロいな‥)


受付嬢はマリナさんという三十路近い女性であった。金髪ストレートの本当に美人さんである。ただ‥この世界では15歳が成人で10代での結婚がざらにあるだけに‥かなり微妙なお年ごろである。


羊皮紙に冒険者登録を書いて水晶に手をかざす。水晶は指紋みたいに個人を特定できるらしい。これで今後は中原どこの冒険者組合でも本人確認がとれるそうだ。冒険者組合は国やその他団体所属ではなく中立の組織としてどの国にも在る。なので中原内のギルドはどこへでも入れるそうだ。依頼料は預けることもでき、どこのギルドでも引き出しが可能だそうだ。

仕事は冒険者のランクによって受けることが決まっている。

冒険者ランクは最下級の青銅(5級ともいう)から赤銅(4級)・鉄(3級)・銀(2級)・金(1級)・白銀(これより上は特級ともいう)・ダイヤ・アダマンタイトとなる。

金級(1級)は一騎当千に喩えられ、最高峰のアダマンタイト級は中原全体でも数人、対国はもちろん対ドラゴンでも単独での戦闘が可能な戦力というがその存在は半ば伝説化している。


仕事の内容はギルド内の掲示板で。もちろん該当級でなければ依頼を受けることはできない。


「はい、アレク君こっちに来て」


お姉さん(マリナさん)から木札をもらい紐で結んで首からかけてもらった。

この木札があればどこの国や領土でも入国税もかからないそうだ。

最低級の青銅(5級)の俺はお使い、掃除、薬草採取等しかできない。最低ランクのチューラットなどの魔獣でさえその駆除は認められていない。

今は「郵便屋さん」だが、早くレベルを赤銅以上にあげたい。

そのためにも時間をみつけて薬草採りもやりたい。 



「アレク君こんにちわ」


(今日こそ隣の綺麗なお姉さんがいるところに行きたかったのに‥)


「マリナお姉さんこんにちは」


「はい、こんにちは。今日もいい挨拶ね。今日は何のご用?」


「常設依頼の薬草採りをしたいんだけど」


「ああ薬草ね。これはいつでもいくつでも制限はないから、採ってきたらそのまま裏の解体場に行くといいわ」


「はーい。わかりました」


「アレク君は薬草はわかるの?」


「あー、俺田舎育ちなんでたいていの薬草はわかります」


「そう、えらいわねー」


俺は田舎のデニーホッパー村出身だ。というか今も通っているし。

何が薬草でどう刈り採ればいいのかも充分わかっている。

よし、明日からは薬草採りもするぞ!

まずは魔獣も狩れる4級にならなきゃな。目指せ4級赤銅色だ!


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