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アレク・プランタン  作者: イチロー
57/68

057 ギルド登録


あれ以来、校内や演習場で何度か6年生のカーマンに会った。

が、睨まれることはあってもとくに絡まれることはなかった。

(シャーリーやデニーに謝れよなと思うが、俺自身はまったく気にしていない)



「みんなおはよー」


「「「アレクおはよー」」」


友だちもだんだんと増えた。学校にも慣れてきた。

行き帰りも1時間30分くらい。これも慣れてきた。

そんなある日、授業の終わりに担任の先生から呼ばれた。


「アレク君、帰りに職員室のモンデール校長先生のところへ行きなさい」


「はい」


「アレクーお前またなんか悪いことやったのかー?」


「「またやったかー!」」


デニーたち3馬鹿が大笑いしながら囃し立てる。


「やってねーよ!てかなんでまたなんだよ!でも‥俺、何かやった?シャーリー、ミリアなんか聞いた?」


なんとなく心配になってシャーリーとミリアに聞いて見る。が、2人とも可哀想な人を見る顔で俺を見ていた。



「校長先生、4年アレク来ました!」


職員室に入り、俺は大きな声でこう言った。


「ああアレク君悪いね」


にこりと校長先生(モンデール神父様)も丁寧に俺に言った。


「アレク君、君はデニーホッパー村から毎日通っているんだよね?」


「はい、毎日通ってます」


(う〜ん、何か猿芝居みたいだ)


「途中ニールセン村を通るだろ?」


「はい」


「ニールセン村の教会はわかるね」


「隣村ですからもちろんわかります」


「ああそれはよかった。実は君にお願いしたいことがある。ニールセン村教会とデニーホッパー村教会へ手紙があったら帰りに持って行くことはお願いできないですか?」


「はい、大丈夫です」


「逆にニールセン村やデニーホッパー村からこちらの領都教会に手紙があることがあるんだ。朝寄ってくれることは可能かい?もしあっても週に1、2度だが」


「はい、ぜんぜん大丈夫です」


「そうですか、ではアレク君お願いできますか?」


「はい、任せてください!」


「ありがとう。では、今日にでも君は冒険者ギルドで登録をしてきてくれるかい?この手紙の配達は教会学校から君の名前で指名依頼としておくから」


「はい。さっそく今日にでもギルドへ登録に行ってきます」


「ああ、あと指名依頼となっているがね、その依頼料は‥」


こうして俺は冒険者ギルドで冒険者登録をすることになった。指名依頼といえば聞こえはいいがなんのことはない、モンデール神父様のお使いの郵便屋さんのようなものである。依頼料も驚くくらいに安いらしいので、間違ってもこの依頼を受ける人は誰もいないだろうということだ。

冒険者になりたかった俺は依頼料の安さはぜんぜん気にしてないけど。そんなわけで冒険者の登録は大歓迎だ。


「アレク今日帰りに‥」


「ごめんシャーリー、俺今日は急いでるから明日でいい?」


「うん、いいよ。じゃあばいばーい」


「ばいばーい」


(今日お店に寄ってもらいたかったのにー残念!)


俺はさっそく帰りに領都の冒険者ギルドへ立ち寄ることにした。

俺も冒険者デビューだよー!

とってもウキウキしてきた。


(冒険者ギルドってあれだよね。

最初に酔っ払いのおっさんに絡まれるか、足をひっかけられて転けるところからスタートするんだよね、たしか。で、裏の訓練所へ来いって言われて‥)


あー楽しみだなー。

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