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アレク・プランタン  作者: イチロー
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041 水魔法

❸12第3部幼年編

第1章前期教会学校編


水魔法の修練を始めて10日め。チョロチョロと指先から水が出た。

その後桶の水が渦巻くようになった。

さらにその6日後、指先から出る水も蛇口並に調整できるようになってきた。温度も変化がつけれるようになってきた。桶の表面から水がだんだんと凍るようになった。水がお湯にもなった。

毎晩の修練はここまで約20日。

かなり良いペースだ。

桶に水というこの方法はやりたいイメージがつきやすい。シャーリーに感謝だ。


「父さん、水いる?」


「ああアレク、ありがとう。汲んできてくれるか」


翌朝起きたばかりのヨゼフ父さんにこう言う。この世界、洗顔は桶の水で済ます習慣である。


「ウォーター!」


桶に手を翳す。すると指先から新鮮な水が流れ落ちる。


「おーアレク、すごいな!ついに水魔法まで使えるようになったのか!」


「母さんも水入れるね」


「ありがとうアレクちゃん、えらいわ!がんばったのね!」


「スザンヌも水入れるな」


「ありがとう!お兄ちゃんすごーい!」


「へへへ」


家族から認められるってうれしいな。

これからは寒い冬や雨天の日にマリア母さんやスザンヌが井戸まで重い水を汲みにいかずに済む。

俺も将来冒険者になったとき、水の心配をしなくて済む。

(本当はお風呂にも入りたいんですけどね)





週末の午後

ジャンとアンナ、妹のスザンヌの4人で近くの森へノスグリの実を採りに行った。ノスグリの実は見た目も味もブルーベリーのような甘酸っぱい果実である。そのまま食べても干して貯蔵しても美味い。唯一の欠点はそのまま生で食べたとき、手や口のまわりが血塗れのようになり、べたべたになることだ。


「あまーい!」


「うまーい!」


黙々と食べ続けたアンナとスザンヌの頬や口のまわりはスプラッターな人みたく真っ赤で血まみれになっている。


「アンナ、スザンヌ。2人ともこっちにこい。顔が真っ赤だぞ。手を出してみろ。顔を洗えよ」


「ウォーター」


「アレク、水魔法も覚えたの!」


「お兄ちゃんありがとー!」


2人が血みどろな顔を洗い流す。

と‥アンナの動きがおかしい。


「アレク、もっと水出して。この水も美味しいよ!」


ノスグリの汁が付いた顔を洗いながらその汁をごくごくと飲むアンナ。


「ホントだ、アンナお姉ちゃん!この水おいしい!」


「でしょー!」


「‥2人ともお行儀の悪いことはやめなさい」


俺は呆れてアンナとスザンヌを叱るのだったが、なるほど果実を濃縮して水で割ればジュースになるし、凍らせれば氷菓ができるなと思いが次々と飛躍する俺なのだった。


火・金・土・水と生活魔法が発現できるようになった。残す生活魔法は風魔法だけだ。

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