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アレク・プランタン  作者: イチロー
18/68

018 庇護

第1部転生編

第1章辺境伯の子編


「明日は休養日礼拝のあと、ショーン坊っちゃんに大切なお話があります」


獣人メイドのタマが言った。


休養日礼拝のあと。

タマが教会地下の小部屋へと案内してくれる。


(毎週末教会に来ているけど、こんな部屋があったなんて。知らなかったなー)


部屋にはモンデール神父様をはじめ3人の大人がいた。


「坊っちゃん」

「あれ爺?でも爺と教会で会うなんて!」

「そうですのお。わしは教会の女神さまより、厩におわす酒の神様が好きですからのー」

カッカッカ


厩の爺マシューがうれしそうに話す。


「この罰当たりもんめが!」


苦々しげにモンデール神父様がおっしゃった。


厩のマシュー爺、教会のモンデール神父様。

部屋にはもう1人、見知らぬ年配の女性が座っていた。


「ショーン坊っちゃん、大きうなられて。お顔もお父上によう似てきておる。薬師のルキアじゃ」


王都で冒険者相手のお店をやっているというルキアさんが、孫を見るような柔らかい眼差しで俺に話しかけた。


「お父上が若いころ冒険者をやっておった話は聞いておるかの。私らはそのころの仲間じゃ。何か聞いておらんかの?」

「はい…。父上が冒険者だったと言うことは少しだけ聞いたことがあります。

でも詳しい話は俺がもう少し大きくなってから話すと言ってました…。ただ、父上はもし俺に何かあったら、昔の仲間が助けてくれるって…」

「その昔の仲間が我らでしてな」


モンデール神父様が微笑まれる。


父上が冒険者だったことは少しだけ聞いたことがあった。

でもマシュー爺やモンデール神父様、ルキアさんたちがそのころの仲間だなんてまったく知らなかった。

でも今にして思えばあのときの父上の「昔の仲間」という言葉がとても腑に落ちる。

マシュー爺もモンデール神父様もルキアさんも、もちろんメイドのタマも。陰となり日向となって俺を見守っていてくれたんだな。


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