闇物語プロローグ編1章
僕が10代の頃書いた痛い小説をブラッシュアップしたもの
本編1期は自身のブログで完結している
プロローグ編を書いたのちに
第1期の本編を少し書き直すか
改変するかもしれないものを載せる
10代の表現が浅い部分が多いので
かなり痛いが少しは読めるように直します
第1章.
今より昔、まだ世界に日が昇っていた時は、平和だった。
街の外には、怪物は現れなかったし、食べ物にも困らなかった。
偉い学者にも太陽がなくなった事件は解決できそうにないらしい
・・・まぁおかげで俺も外の世界の興味は尽きない
「おーい!」
ドンドンドン!
この朝っぱらからうるさく
ドアをたたく奴は・・・。まぁ一人しかいねぇかな
「入るぜ!!」
ガチャッ!
「やっぱりお前か・・・」
見飽きた顔・・こいつの名前はディン
幼い時からの付き合いだ
鼻ったれで泣き虫で
モンスター退治の一つもできないような
チキン野郎だ・・・だが俺たちの間で遠慮は厳禁だ
それが俺たちの中でのルールであり
協定でもある
まぁ俺にとってモンスター退治など造作もない事よ
そんな事でグチグチ言いたくはない・・・それだけだ
「何だよ!!俺じゃ悪かったのか?」
「いや・・・あいつの場合もあったからな
それより、お前今日となり町に行きたいとかいってなかったか?」
「そうなんだよ!シェイド君!それで君に隣町に連れて行ってもらいたいんだよぅ」
「一人で行けばいいものの・・」
この甘ったれた考えは治す気がないのか?
・・・僕一人でも隣町に行けるよぉ
とか言って欲しいモンだな
「外には恐ろしい影の魔物が出るじゃない!君の腕なら魔物くらいちょいちょいだろ?」
そうだ日が上らなくなってからは
通常のモンスターとは違い、影をまとった魔物が蔓延る様になった
こいつらは火や明かりなどに弱い
「わかったよ。(うぜぇ)一緒に行ってやるから、早く支度して来い。」
「はーい。」
返事だけは良いな・・・そこは俺も100点満点出してやれるぜ・・
まったく俺もやっかいな親友?を持ったものだ。そして、(数時間後・・・・・・)
「お待たせ。」
どんだけ待たせんだよ・・・こいつ・・・
俺の短期が最高潮に達しそうだが
あえてまだ我慢してやろう
「んっ?お前そんなに大きなかばん持って何が入っているんだ?」
「ん?全部食べ物だよ。それがどうかした?」
「・・・・・馬鹿か?お前。」
「馬鹿とは何だ!!食料は命の次に大事なものだぞ!!!!!!」
今まで平和に過ごしてきたせいか平和ボケをしている
確かに大事なものだがそれ以上に大事な対策を
しないといけない場合もある
「・・・・・お前はやっぱり馬鹿だ。外には影の魔物がうようよしてる
家の明かりはもともと付いているから問題ないが、外に出れば簡易松明がないと
魔物に囲まれる」
「そうだったの?最初にそれを言ってくれなくちゃわからないでしょうが!。」
「・・・・(付き合いきれねぇ)」
俺たちは準備に四苦八苦しながら、村を出る支度をして、村の外に出た・・・
「怖いよう、怖いよう、」
「何なんだよお前は・・・・そういえば何でお前は隣町に行こうと思ったんだ?」
「まぁ一度隣町見に行きたかったし、それに、もし村で働けなくなったら、町で就職しようかなと思ってさ。」
「そうか・・・お前いつも何も考えていないように見えて、意外と現実的だな。」
「ははは!!!褒めんなよ。」
ディンは照れる
まぁこいつの明るい所は
俺の気分も明るくさせてくれる
・・・!
「しっ!静かにしろ。魔物の気配がする。」
「えっ?何にも見えないけど・・・それに魔物の声も聞こえないよ。」
「お前は何も解らないんだな。影の魔物は、たいていの奴は声を出さないんだ。それに、魔物自身も目立たないから、気配で読むしかないんだよ。」
「えっ・・・じゃあどう対処するんだよ!責任とってよ!殺されるぅ!」
「お前なぁ・・・・さっきも言っただろ・・奴らは光に弱い
奴らの影はでかいから松明の明かりで照らされた
周りを見れば暗くなる部分が大きくなるだろ!それを目安にしろ」
「えー・・・シェイドは目がいいからなぁ・・本ばっかり読むのやめればよかったかなぁ」
「黙れ!」
「ごくっ」
ザッザッザッ!
(後ろのほうに二体ぐらいだな・・・たいして強くはない魔物だな・・・・)
(どうしてわかんだよ!?何も見えないよ!)
(馬鹿野郎これだけ近づかれれば音がするだろうが!草を
搔きわける音をよく注意して聞いてみろ!)
ガサガサゴッゴッ
(これなんの音だよ!)
(おい!黙れ!奴らの爪が石に当たった音だ
1体なら1回つまづけば気づく・・・だが2回音しただろ
これは・・・・・て話してる場合じゃない!)
俺は手に持っていた松明を背後に放り投げると、敵が姿を現した。
「よし!ひるんだな!今だ。」
敵の数は思ったとおり二体だった。奴らは光に弱いから、
光のなるべく当たらない方向から攻めてくると俺は思っていた。
ドスッ
影の魔物と呼ばれる魔物は獣の形を
していた。暗闇で目を凝らせば
奴らの体が光っているのが見える
機敏に動かれてはどうしようもないので
体の中心目指して剣をつく
シェイド「ちっ!なかなか倒れねぇ」
バキィッ
ザシュウ
魔物と俺の攻撃が応酬する
奴の爪の攻撃は体の光よりも
輝いている・・奴の攻撃をいなしながら
俺は反撃を繰り出す
遠目には俺がやられているように見えるだろうが
「ぐ・・こいつ・・」
だが相手の攻撃もなかなか素早い
こうなったら奥の手だ
俺は一旦距離を置く
「シェイド!!!そんな・・・シェイドがいなくなったら、おれ・・・・」
「くそっ・・・・・」
「逃げるしかないじゃん!・・・・・・ダーシュッッ・・・・・・・・・・・・・・・・
(幾分走っただろうか・・・俺は酷いことをした。友達を見捨てたのだ・・・
たぶん俺はこの罪から一生逃れることはできないだろう・・・・)ん?」
・・・・・・何とかなったか・・・ったく・・・
「待てこらぁーー!!!」
「うわぁー・・・・・っ??あれ??なぜか此処にシェイドのお化けがぁああー」
「お化けじゃねぇっての!とりあえず落ち着け!!!」
「じゃあ何でシェイドがここにいるんだよ!」
「これを使ったのさ」
そう言うと俺は薬が入ったビンを取り出した。
「あぁーそれは、身代わりの術だね。」
「まぁちょっと違うんだが・・・」
この薬はまいたところから、臭いを発して相手に幻を見せる薬だ。効果範囲は結構遠くまで効く。
これを昔ディンに嗅がされてひどい目にあったっけ・・・。
「それよかお前!俺をおいて逃げようとしやがったなぁ!!!!」
「わぁー。ごめんごめん・・・・でも俺戦えないから逃げるしかないんだよ。」
「誰もおまえに闘えとはいっちゃいないさ・・・だがな・・
仲間を見捨てるなんてクソ野郎のする事だ」
俺は睨みを効かせる
「・・・シェイド・・・視線が熱いよ・・怖い・・シェイド・・僕・・・」
ディンは体をモジモジし始める
「気持ち悪りぃ奴だなお前!」
「ごめんねシェイドぉおおん」
ディンは泣いて謝るを習得した
そして、何だかんだ言って俺たちは、隣町のパピヨン町に着いた。
「この町に来るのも久しぶりだな。」
「シェイド見てみて!魔法店だって!こりゃスゲェや
あっこれいただくわ・・!シェイドすげえぇな町っていうのは。」
「おいおい坊ちゃん!お金を払っていけ!タダで
マジックキャンディーを取るんじゃねぇ!」
「おっさん世の中助け合いだよぉ・・・小腹が空いていたんだ
ありがとう・・おじさん」
ディンは勝手に納得して店のものを貰っていく
「すまない代金は俺が支払う・・・・・はぁ・・・ディン!お前!」
「ごめんごめん!村では結構融通が聞いたけど
ここではそうはいかなかったね・・・おじさんも悪いねぇ」
「勘弁してくれよ・・・田舎もんがぁ」
「そうか。お前は町に来た事無かったっけ・・・・。だったら俺が町を案内してやるよ。」
そして、俺たちは一通り町を回った
「シェイド!これみてよ!これ何これぇええ!」
「馬鹿野郎・・それは女性用の胸当てだ!
勝手に触るんじゃねぇ!」
「シェイド!これ武器屋だよねぇ・・ほえー・・・
いつも村に来るアイテム屋でしかみた事なかったけど
色々あるもんだねぇ
こりゃ・・・・」
「だから勝手に・・触るなって・・・」
「ひゃーシェイド怖かったなぁ・・・あれなんていうの?」
「お前・・ズボンが濡れているぞ・・まさか・・」
「・・・いやぁ・・あはは・・ちょっと道外れちゃったからねぇ
・・・池にどボーンってかぁ・・はぁ・・・」
俺は色々街を堪能した
こいつははしゃぎ過ぎだ
全く・・・子供のお守りをしている気分だ
「今日は疲れたな。明日はもう帰るんだろ?」
「俺は町がこんなにいいものだとは思わなかったよ。・・・・・・なぁ一緒に世界を回ってみないか?」
・・・・何だと・・・何を考えている・・・?
「冗談だろ!お前は明日にでも村に帰れ!」
「どうしてだよ!俺はいつも村にばっかいて外の世界は一度も見たことが無かったんだよ!!
いいじゃん!シェイドだってすることがないんだろ?」
「世界にはもっと強いモンスターがいるんだぞ!
今日だってたまたまアイテムで逃げれたからいいものの、
かならず、お前を守りきれる保証なんてないんだぞ!」
「それでも俺はいい!世界をもっと見てみたいんだ!!
そのためなら命がなくなっても本望さ!!!!」
俺たちは数分見つめ合う
いつも冗談言っているこいつの目を見る
本気の目・・だな・・・だよな・・・?
「まったく・・お前にはかなわねぇ」
「なら一緒に行っていいの?」
「わかったよ。もう何を言っても言うこと聞かなさそうだから。」
「わーいやった!!!!」
<次の日>
「ふぁあー・・・・あれシェイドは?」
「ただいまっ」
「どこいってたのさぁシェイド君。」
「家から持ってきた金目の物を換金してきた」
「ふーん。で?今日はどこに行く???
「おいおい無計画かよ・・・
ムーンストーム王国でも見に行かないか?ここからだと、港がある町は、そこしかない。
まぁ何にせよこの島から出るならでかい港を目指すべきだ」
「あの有名な、ムーンストーム王国ですかぁ!!!楽しみだぜ!!!」
ムーンストーム王国というのは、昔この世界で起きた月とこの惑星で戦争したときにできた王国らしい。
俺もよく解らないのだが・・・
「おや?シェイド君。何を考えているのかな?」
「なんでもねぇよ!さっさと行くぞ!」
そして、俺たちはムーンストーム王国へ行くために、まず東の森を目指すことにした。
「薄気味悪いとこだなぁ・・・・」
「まぁな。大抵こういうとこにはモンスターが集まりやすいところなんだ。」
「まぁさっきのところより暗いしね、狭いしね。」
「文句ばかりだと置いてくぞ。」
「待っておくれ、シェイド様ぁー」
「あまり騒ぐな!何かここら辺は少しやばいな」
魔物の影響か・・・それとも
魔物が集約しやすいのか
わからないが人間が通りやすい
地形とは言えなさそうだ
「何がやばいの?」
「あそこ見てみろよ」
「うわっ!何だあれ?」
「あそこの沼に入るなよ猛毒ガスが吹き出てる。」
「何か紫色だしね・・・。」
ガサッ・・
「おでましか!!」
そう言うと俺は怪しい草むらの方へ足を忍ばせた。
「お前は待っていろよ。すぐ片付ける」
「死なないでね」
「変なこというな!・・じゃあ行ってくる」
そして、俺は怪しいと思われる草むらの方へどんどん近づいていった。
「何だあれは・・・・。」
俺が見た光景は信じられない光景だった・・・・
「くそっあともう少しだ。」
人影が見えて声も聞こえる・・・だが何をしているんだ?
人影は手を前に突き出して、何か黒い塊のような物を作っている?
感じだ。俺はその異様な光景に隠れながらも、見入ってしまった。
(何かの儀式・・か?にしては妙だなここには
あまり人の気配はしない・・・そんな所で何をするつもりだ・・?)
そして、数分もたたないうちに、その何かが出来たようだ。
「あれって・・・モンスター!!?」
「誰だ!!!」
「くそっ見つかったか。」
状況からしても普通じゃない・・・・相手は一人のようだが
モンスターを使役しているならかなりやばい相手だ
急いでディンの所に引き返した
「おーいシェイド。どうした?!そんなに慌てて?」
「いいから逃げるぞ!!!」
「何なのよ・・・」
俺たちは全力で森の中を走っていた。
「はぁはぁ・・・・」
「でさ。いいかげん何があったか話しくれない?」
「人がモンスターを作ってた・・と言えばいいのか・・わからんが・・」
「?意味がわかんないよ?」
「俺だってよく解んないさ。でも、俺たちの味方とは考えにくいな。」
「確かにね。人を襲うモンスターを人間が作ってるなんて、どう考えてもおかしいし。」
・・・・!・・・・やはりつけられていたか・・・
俺は松明の光が周りにもれないように少し隠す
そしてディンに耳打ちする
「・・・・さっきの奴らにつけられていた・・・・」
「まじかよ・・でもモンスターってそんなに足は早くないっしょ?。」
「いや・・・草を掻き分ける音がだんだん近づいて来る・・・」
「やばいじゃん。どうすんの?」
「・・・・足で逃げても匂いで奴らに見つかる可能性が高い
俺が囮になるからお前は先に逃げろ」
「じゃあ後は任せたよ!」
「・・・はええ・・・よ・・・お前はもうちょっと遠慮ってものを・・・」
ディンはもう見えなくなっていた
・・・・しまった・・・合流場所の指定を忘れていた
「・・・・きたか!」
(ザッザッザッザッザッ)
俺はいつでも戦えるように、剣を構えていた。
・・・そしてアイテム袋からある一つの物を取り出す
(ザッザッザッ)
だんだんと、敵の移動する音が聞こえてくる。
人の移動する音じゃない・・・魔物か・・・
(そろそろか・・・・・)
そう思って、俺はバッグから火薬とマッチを取り出すと、火薬を剣の上に乗っけた。
敵が後10メートル手前ぐらいに来たときに、俺はマッチで剣に火をつけた。
その明かりを隠しつつ
気配を殺し一気に近づく
シェイド「くらえ!」
俺は火の付いた剣を前方になぎ払った・
「グオォっ!」
俺の技が見事に命中したようだ、俺はつかさず敵の懐に歩み寄って、
モンスターにとどめの一撃を放ってやった。
「たいして手こずらなかったな・・・」
・・・・どうやら魔物を偵察用に
寄越したらしいな・・・・大した知能もないようだが
・・・・殺気・・・・か・・・こいつらの感情は
直情的で読みやすい・・・・数が多いな・・・
引き上げるか・・ディンも心配だ
「ディンはどこまで行ったんだ?・・」
・・・・・・ダメだ・・・どこまで行ったか
検討がつかない・・・おそらくこの地点に
居るはずだが・・・
ここは敵に見つかるのを覚悟して叫ぶしかない
「ディンッッ!!居ないのか?」
「助けてくれー」
よく見ると、ディンがさっきの謎の男と一緒に居る。
「ふふふ、貴様か?さっき俺のしたことを覗いてた奴は・・・」
「離せっ!気持ち悪いやろうめっ!」
先ほどの人影は全身黒いローブを纏った
姿で現れた・・・
ディンは必死に抵抗しているがまったく相手になっていなかった。
「ディンを離せっ!」
俺はそいつに斬りかかる
本気で殺すつもりはないが
威嚇の意味も込めて放つ
「邪魔をするなっ!」
「ぐぁっ!!!!」
体が宙に浮き、後方に吹き飛ばされる
・・・・意識がだんだん薄れていくのを感じる
「やめろっ!!」
「少し眠っただけだ。安心しろ、殺しはしない・・・・」
「・・・・・シェイド・・・・」
「さぁっ!お前は俺たちに付いてきてもらおう・・・抵抗すると・・・殺すぞ!」
「ひっ!わかったよ!くそ・・(シェイド・・・必ず助けに来てくれ・・・)」
俺は意識の遠のく中、ディンが連れて行かれるのを、見ているしかなかった・・・。
シェイド「(くそっ・・俺は無力だ・・・)」
そう思いながら、俺は意識が無くなっていった。
シェイド 年齢はおそらく17か18
ディン 年齢はおそらく15、6
よくわからん田舎に住んでいたが
なぜか飛び出すことになった
よくわからん話