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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

熱を出した時に必ず見ていた夢の話

作者: ともや

ホラー、怪談などが好きな人集まれ〜!

皆さんは子供の頃、高熱を出した時に何か夢を見たりしましたか?

今回は私と私の兄弟が子供の頃、熱を出した時に必ず見た夢の話をします。


子供の頃、私の兄と弟が熱を出した時はいつも奇妙な感覚になっていたそうです。その奇妙な感覚とはいつも遊んでいるバランスボールなどがとんでもなく大きなサイズに見えたり、逆に小さく見えたり、音楽が頭の中で何倍にも早く再生されたりと言った感覚になっていたそうです。

私もこういった現実の感覚が狂うような体験であれば良かったのですが……。


ここからは私が幼い頃に熱を出した時に必ず見ていた夢の話をします。


私はあまり覚えていないのですが、両親いわく私は幼い頃は他の人には見えない「何か」が見えていたような言動を度々していたそうです。

森の上を通るロープウェイに家族で乗っていたら私が突然森を指さし「あそこに人がいる」と言ったり(他の家族には見えなかったらしい)、一点を見つめたと思ったら突然「怖い」と大泣きしだしたりと、そういった子だったそうです(今は霊感なんて全くないと思ってますが)。

そんな子だったためか、高熱を出した時に見る夢も他の兄弟とは全くの別物でした。


私が見ていた光景は、寝室とは全く違う、田んぼのあぜ道に1人で立っているところからスタートします。


その世界は全てが真っ赤で、ほとんどが黒と赤で構成されていました。


その夢では私の意思では動けず、見ているしか出来なかったので、ただ突っ立ってぼーっとしていると遠くの方から人の行列があぜ道を通って近づいて来ます。

初めは距離があったこともあり、誰かが来たとしか考えてなかったのですが、近づいて来るにつれて、だんだん人が苦しんでいるような呻き声や、悲しんでいるような泣き声が聞こえてきます。


何があったのか、その人たちをよく見てみると、その人たちは服がボロボロで、体も傷だらけであったり、手足や体の何かしらが欠損していたり、まるでゾンビのような人々が行列を成していることに気がつきました。

私はそこで怖さが限界に達しましたがどうすることも出来ず、ただ行列が通り過ぎるのを見ていることしか出来ませんでした。


その行列が通り過ぎて、夢から目が覚め、どれだけ経っても苦しむような声や悲しむような泣き声は耳から離れず、耳を塞いで聞こえないようにすることしか出来ませんでした(声は頭の中で響いてるから意味が無く、数時間後に収まります)(現在でもこの声を忘れることは出来ていません)。


こういった夢を小学生の間に熱を出した場合はほぼ必ず見ていましたが、中学生になり、その夢を見ることがなくなり、だんだんとその夢のことも忘れて日々を過ごしていました。

そんな日々の中で、学校の授業で「自分の実家の昔の地図を調べよう」と言う課題が出された時に、あることが分かりました。

それは、私の家が建っている周辺は、昔、田んぼの中にある大きな墓地であったことが分かり、更に、処刑場があったというような文献も出てきました(処刑場については本当かは分からない)。


その事を知った時に私は子供の頃によく見ていたあの夢を思い出しました。

あの夢にでてきた行列は、その墓地に埋葬されていた人々だったのでは無いかと、私は今でも考えています。


読んでいただきありがとうございました!


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