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9.21世紀美術館③

 すでに昼は過ぎていた。けれど、新幹線の中での飲み食いのせいで皆腹は減っていないようだ。

「俺は食うよ」

「だよね」

 日下部と組長は移動販売車へ。ガッツリではなくていい。少し腹に入れたかった。


 館内に戻ると、誰がどこに居るのか判らない。椅子に座って待つ日下部。組長、古谷。

「あそこ!」

 日下部が指した方に吸い殻入れらしきものが。

「行ってくる」

 日下部が向かうと金魚の糞もついて来る。


 一服が終わった頃、全員が揃った。




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