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眷属見習い~邪神の眷属になりました。~  作者: かかかうどん
八番区 チュートリアル
6/10

疲れました。

さて、困った。廊下にあるたくさんの部屋。どれだろう俺の部屋…。


「………?」

「知らない人がここにいる、つまり新人ってことだよ、お姉ちゃん。」


これからどうしようかと、呻っていたら、いつの間にか目の前に二人の子供がいた。双子だろうか?顔立ちが、よく似ているし、プラチナブロンドの髪を両者とも腰まで伸ばしている。服装も、いわゆるゴスロリと呼ばれるような、黒と白のみの可愛らしい服でお揃いである。違いがあるとすると、片方が両目をアイマスクのようなもので覆っていて、もう片方が首元にチョーカー?いや、リボンだな、うん。リボンは首の後ろで蝶々結びされていた。

そんな彼女たちは、手をつないでこちらを見上げていた。


「………。」

「そうだね、間抜けそうな顔してるよ。ね、お姉ちゃん。」

「………………。」

「ロリコンなのかな?だらしない顔してるよ。ね、お姉ちゃん。」

「違うよ?!」

「………。」

「うるさい、死ねばいいよ。ね、お姉ちゃん。」

「辛辣過ぎない?!」


いちいち行動がシンクロしてるし、耳塞ぐ仕草が地味に可愛いな、こいつら。

いやいや、俺ロリコンじゃないよ?紳士だよ?

いや、それよりも、こいつら誰?


「…?」

「ふつうだよ。ね、お姉ちゃん。」

「はぁ、もういいよ。ところで、君たち誰?」

「………?」

「いまさら?頭大丈夫?ね、お姉ちゃん。」

「相変わらず辛辣だね?!」


今更だが、さっきから辛辣な言葉を言っているのが目隠しをしている女の子。もう一人は、さっきから、ぼそぼそと何か言っているのが、リボンを巻いている女の子である。


「はは、やっぱり話し進まないか~。君たち帰っていいよ~。僕説明するから~。」

「……。」

「やった!カル兄ありがとう。ね、お姉ちゃん。」


なんか、新しい人が来ました。茶髪に長身なイケメンですね。なんだろう、この“自分、爽やか系男子です”みたいな人?目が夕日の色みたいなきれいな橙色をしてる…。

状況は、よく分からん方向に行ってる気がする…。

て言うか、おい双子?そんな嬉しそうな顔して、お兄さん泣いちゃうよ?

そして、双子は体が薄くなるように消えていった。


「ごめんね?あの子たち、マイペースだから。」

「いえ、大丈夫です。まぁ、事実助かりましたけど…。」

「はは…、はぁ。やっとまともな子が眷属に増えた…。」


ん?乾いた笑いの後のため息。その後の言葉?聞こえてますよ?お兄さん。まとも?眷属?

もしかして…。


「君は気づいてると思うけど、さっきの子も、僕も君と同じ、《邪》の主神様の眷属だよ。毎回、新人が、ここの拠点についての説明を新しい見習いにするんだけど…、ね?」


“ね?”って察したけど…。

なるほど、つまり先輩ですか…。しかもまともな人って、さっきの言葉からだと俺とこの人だけ?他の人は、さっきの奴らみたいなのってこと?メンタル強いと言われた俺でも辛い仕事場じゃないかな?なんだろう、初日にしては、重くないかな?メンタル削られてくなー。はは…、はぁ…。



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