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西男東女  作者: 夏太郎
6/9

第5話『川越家の人々』

【SE】蝉の声

田波目:たーいーがーくんっ あーそびーましょっ

【SE】階段ドタドタ

千晶 :チョお大我!アンタもう彼女デキたん!? めっちゃ可愛いやんけ!!


田波目:あ、いえ、私は彼女ではなくて‥

【SE】ドタドタ

大我母:ホンマに可愛いやんけ‥ この泥棒猫‥(泥棒猫は小声で)


田波目:あ、初めまして、私 田波目礼央奈と申します。


大我母:お初にお目に掛かります。大我の母で御座います。


千晶 :お母ちゃん、丁寧すぎるわ(笑)


大我母:つーつつつ(障子を指でなぞる音)あらやだ、こんな所にホコリが‥


千晶 :掃除したのお母ちゃんやろ‥チョッとしたボケやから気にせんといてな(苦笑)

【SE】ドタドタドタ

川越 :ホンマに田波目さんやん。 図書館集合ちゃうかったん?(焦)


田波目:迎えに来たかったの(照)


千晶 :け、健気‥ アンタどんな弱み握ったん1?


川越 :何も握ってへんわ


大我母:洗脳ね!何したん!? はっ!A5ランクね!? 特上なのねぇぇ!!


川越 :そんなん通用すんのオカンくらいのモンや。

    騒がしくてゴメンやけど、準備して来るからチョお待っててや(焦)


大我母:あの子はホンマいけずやなぁ。 ね、上がってちょうだい♪


田波目:あ、いえ‥


千晶 :えぇから、えぇから、色々話も聞きたいし♪ カルピス濃い目にしたるから♪


田波目:は、はぁ‥(珍しく押されてる)

【SE】トタトタトタ

千晶 :お父ちゃん!居間で仕事せんといてって言うてるやん!!


大我父:すまん、すまん。 おっ 千晶 の友達か、いらっしゃい。


千晶 :ちゃうちゃう、大我の彼女やって。


田波目:お邪魔致します。田波目礼央奈です。

    それで、あの、私は大我君の彼女ではなく友達です‥


千晶 :え?そうなん? なんやぁそれやったら早よう言うてくれたらえぇのに♪

    おかしい思うててん、あのズボラに彼女なんて、なあ。


大我父:田波目‥珍しい名字やね。 田波目‥ 田波目‥


大我母:はい、カルピス♪ 牛乳割りやで♪


千晶 :お母ちゃん、この子、大我の彼女ちやうねんて。


大我母:あら、残念やわ~ こんなベッピンさんやのに‥


千晶 :大我と友達って事は、高校一緒なん?


田波目:あっはい。夏風高校です。


千晶 :おー♪ それやったらウチもおんなじやで♪ 学校でも仲良ぅしてな♪


田波目:こちらこそ宜しくお願いします。


千晶 :ほな、礼央奈ちゃんって呼んでえぇ?


田波目:あっ はい(照)


千晶 :をほ♪ 可愛い後輩ゲットやで♪


大我父:タッバーーメェェ!!(イタリア語っぽく)


千晶 :お父ちゃん、急にどないしてん?(引き気味)


大我父:田波目さん、お父さんて『田波目 耕三こうぞう』さんちゃう?


田波目:‥はい、そうです。(あまり知られたくない感じ)


大我母:え?お父ちゃん 知り合いなん?


大我父:ちゃうねん、

    田波目というたら、ライオンズの黄金期を支えた名キャッチャー‥

    現在二軍監督を務め、次期監督候補とも言われている人なんや!


千晶 :へー そうなん? 凄いやん♪


大我父:二軍落ちした大塚選手は元気ですか?


田波目:父と仕事の話はしないので‥


千晶 :女の子なんやから野球とか興味あるわけ無いやん。


大我母:ごめんね、お父ちゃん熱烈なライオンズファンやってん


田波目:あ、いえ、大我君から聞いていましたし、父も喜ぶと思います。


大我父:ふむ、近々大我と一緒に挨拶に伺うとしよう‥


川越 :なんでやねん。 準備できたし、図書館行こか?


大我父:大我、田波目家の ご令嬢に失礼のない様にな。


川越 :ご令嬢って‥

【SE】歩く音

川越 :お父さん、野球選手やったんや


田波目:ええ、知られると冷やかされるから高校では内緒にしているの‥


川越 :ほな僕も内緒にしとかなアカンね(優)


田波目:友達同士の秘密‥(憧れ)


川越 :そんな大袈裟な‥ っと、姉ちゃんにも口止めしとかんとアカンな‥


田波目:それはそうと、お母様、シマウマ柄のシャツを着ていたわネ♪


川越 :ん? シマウマ柄‥? いや、あれはただのボーダーのシャツや!

END

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