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立浜高校探偵部  作者: 中上炎
探偵部の思い出
80/93

主要登場人物紹介(※軽いネタバレを含みます)


○探偵部

 ・春茅良助:男性。本作の主人公。制服に千歳から貰った鹿撃帽を着用していることが多いようです。主人公なのに諸事情でフルネームが最後まで出てこないという切ない待遇。初期プロットでは千歳共々名前が存在せず、ただ「先輩」「後輩」と呼び合うだけだったのです。理性的な意味での推理能力は千歳や秋風に劣っていますが、感受性が高く人と共感することが出来ます。


 本編終了後は自ら立ち上げた勉強会に奔走し、また見事自身の望む大学への進学を決めました。もちろん勉強会に参加した生徒全てが希望通りの進学を決められたわけではありません。……しかしながら、誰1人として春茅君が本気で助けようとしてくれたことだけは疑いませんでしたとさ。彼の卒業と同時に探偵部もその歴史を閉じました。


 ・陸奥千歳:女性。本作のヒロイン。深窓のご令嬢。英国製のインバネスコートを制服の上から羽織っています。春茅君と同じくフルネームが最後まで……(略)。ヒロインなのに。春茅君以上の推理能力を持っている反面、精神的に脆い所があり、激しく狼狽すると立ち直るのに少し時間がかかるようです。


 本編終了後は大学に後輩として入ってきた春茅君と仲良くやりつつ、彼との交際が認めて貰えるよう影で色々努力をしているようです。


 ・陸奥百花:女性。春茅君の助手役。通称モモちゃん。深窓から飛び降りて遊びに行くタイプのご令嬢。1年目は髪を染め、肌の焼けた遊び人の見た目でしたが、心境の変化により2年目では色白の黒髪ストレートになりました。好きな人の好みのタイプに合わせたと思われます。姉と違って背が低く、指摘されるとキレます。


 ・壮司ヶ谷姫乃:女性。百花専属の使用人にして親友。人見知りをする内気な性格ですが意外と腹黒く、しかもその忠誠は陸奥家ではなく百花個人に向けられています。途中で転校してしまいますが、百花とは頻繁に連絡を取り合う等仲の良さは相変わらずのようです。


 ・嵐野狩亞:女性。百花の助手役。金髪と百花以上に完全な遊び人の見た目をしていますが、中身は結構良い子です。探偵部廃部後は百花と2人で文藝部に移籍し、そこで幾つかの事件を担当した模様。名前もキラキラ、見た目もキラキラ、好みもキラキラ、だけれど意外と常識人、そんな女の子です。かなりモテます。


 ・寺島才賀:男性。探偵部関係者にして立浜高校の常勤理事。元々傲岸不遜な性格でしたが、色々あって丸くなったようです。生徒会の森亜と共に神代率いるオカルト研究会と対決し……後に様々な影響を残しました。実は百花におっさん呼ばわりされる度に傷ついています。


 名前の由来はシャーロキアンの中でネタにされることの多いシャーロック・ホームズの父親、サイガー・ホームズより。


 ・治村紫:女性。初代探偵部部長。しかしポンコツでミスばかり。だけれど憎めない性格なので、周りから様々なサポートを受けてどうにか探偵部の設立に至りました。


 名前の由来はご存じホームズの助手役ワトソン博士及びシャーロキアンの中でネタにされることの多いシャーロック・ホームズの母親、ヴァイオレット・シェリンフォードより。

 ワトソン(Watson)→ワットの息子→ワットはウォルター(Walter)の省略形→ウォルターの意味は支配者・統治者等→治村

 紫はそのままヴァイオレットから。




 ○生徒会

 ・能登愛梨:女性。春茅君より年上で千歳より年下。無表情な先代生徒会長。中々の腹黒さを持っているようです。春茅君の才能に早い内から気付き、密かに粉をかけていました。たぶんブラコン。友達(配下)に手長猿と眼鏡猿がいます。


 名前の由来はご存じシャーロック・ホームズを出し抜いた女性、アイリーン・アドラー(ノートン)から。


 ・秋風葉月:女性。一見清楚な制服姿ですが、指輪やロザリオにピアスなどアクセサリーを身につけています。ラスボスの恐喝王。事実上の春茅君のライバル。初期プロットではとても内気な女の子で、イジメの真相に辿り着いたときに衝撃を受け、散々悩んだ挙句花言葉という誰が分かるんだそれ的な遠回しなメッセージを送るという役柄でした。蓋を開けてみたら全てを食べ尽くす恐喝王でした。どうしてこうなった。したたか


 本編終了後は春茅君と一緒に勉強会の講師を勤める傍ら、小室への借金取りにも奔走。そして大学進学後に偶然(・・)春茅君と部室で再会し、彼の度肝を抜きました。獲物に1度食らいついたら離さなーい。ペットと暮らしています。ちなみに、彼女は他人に対して原則渾名で呼びます。名前で呼ぶのはどうやら春茅君だけの模様。


 名前の由来は「恐喝王ミルヴァートン」より、チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートンから。オーガストが8月なので、秋風月・葉月という8月の異名が名前になっています。


 ・黒田良輝:男性。哀れな恐喝王の被害者にして、現ペット2号。でもそれなりに幸せな模様。秋風への忠誠は非常に高く、死ねと言われれば死にます。野球部。3番レフト。強肩強打が光る。


 名前の由来は「恐喝王ミルヴァートン」より、依頼人エヴァ・ブラックウェルから。ブラックウェル→黒良。……って依頼人が恐喝されておもちゃになってるし……駄目じゃん。


 ・大町勇武:男性。秋風のペット1号。3人仲良く幸せいっぱい夢いっぱい。背が高く端正な顔立ちで女生徒から人気がありますが……本人は複雑なようです。


 名前の由来は「恐喝王ミルヴァートン」より、チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートンから。チャールズは武勇に優れる征服者みたいな意味らしいです。


 ・森亜帝:男性。才賀最大の宿敵。当時の生徒会副会長。常に冷静沈着。類い希な頭脳の持ち主で、見ただけでその人間の素性どころか行動パターンまで予測してしまう作中屈指の切れ者。しかしあまりに頭が良すぎるせいで孤独を深めてしまい、理解不能な神代に対してちょっかいを出した結果……。


 名前の由来はご存じシャーロック・ホームズの宿敵モリアーティ教授から。


 ・乙母蘭:女性。森亜の幼馴染みにして恋人。初期プロットだと男性だったのですが、いつの間にか女になってました。スタイル抜群の美女でやや高飛車なところがありましたが、色々と苦労も多くおおらかな性格になりました。子供が1人います。探偵部設立の最大の敵で、紫とは正面からの喧嘩になったことが多々あるようです。


 名前の由来はモリアーティ教授の右腕、セバスチャン・モラン大佐から。お供のモラン→お供モラン→乙母蘭。


 ・三白純:男性。当初のキャラ設定と180度変わってしまった可哀想な男の子。初期プロットだと愛梨と結ばれる予定だったのですが……。決して無能ではありませんが、秋風からすると脇がかなり甘いようです。春茅君に恨みを持ち、最後の方で激怒しています。が、恨みがあるのは確かですが、激怒は全部芝居です。利害が一致したので、裏で手を結んでいます。


 名前の由来はキャロル・ネルソン・ダグラスの「おやすみなさい、ホームズさん」シリーズに出てくる主人公アイリーンの助手役ペネロピー・ハクスリーから。ペネロピーは純血の女神、ハクスリー→白三→三白




 ○オカルト研究会

 ・伊土務(小室添大):男性。オカルト研究会の首謀者。様々な手品を神秘と詐称し、生徒を騙してお金を奪っていた悪人。本人もその自覚があります。でも、だからといって正面から罵倒されると帰ってから凹む……そんなお年頃。とても勉強が出来るようです。神代を慕っていてお墓参りを欠かしません。


 本編終了後は春茅君の勉強会に付き合わされ、ようやくそれが終わったと思ったら今度は借金の返済に駆り出される等、別の意味で忙しい日々を送っています。春茅君とは違う大学に進学した模様。


 名前の由来はコナン・ドイルのもう一つの代表作「チャレンジャー教授シリーズ」より、ジョージ・エドワード・チャレンジャー。伊土務→いどむ→チャレンジャー。


 本編で彼が言うとおり晩年のドイルはホームズシリーズの稼ぎを全て心霊主義に費やすという生活を送っており、それに伴いチャレンジャー教授自身も合理主義者から心霊主義者に変わってしまいます。

 中上的にはホームズポジション春茅君のライバルとして作ったキャラなのですが、自然発生した秋風の噛ませ犬にしか見えなかったのは内緒。


 ・桐国紺:女性。演劇部主演女優にして変装の達人。一応オカルト研究会ですが、あまり熱心ではない模様。どちらかというと幼馴染みの伊土を心配しています。誤った情報で動いてしまったため、カルアとは深い因縁があります。本編終了後土下座して謝り、あまりの剣幕にカルアをドン引きさせたようです。


 名前の由来はチャレンジャー教授シリーズの「霧の国」の登場人物イーニッドより。イーニッドは魂的な意味らしいです。なので霧の国のイーニッド→霧国魂→桐国紺


 ・宇田兄妹:透と光の双子の兄妹。孤児院出身の貧乏な生徒。なので同じ孤児院出身者とは仲が良く慕っています。しかし秋風に貧乏さにつけ込まれ……


 ・神代実子:女性。オカルト研究会の発端となった人。才賀や森亜のような理性ではなく、感情に全振りしたような能力を持っており、ほとんど読心術レベルで相手と共感することが出来る希有な才能の持ち主。しかし真逆の才能を持った森亜との間に悲しいすれ違いがあり……


 中上は神代だけは本物の霊能力者のつもりで書いてました。才賀の推理はあくまでこういう風にやれば再現できるかも? というだけです。


 初期プロットでは神野巫女。あまりに名前がそのままなので、今の名前になりました。




 ○その他

 ・佐伯隆史:男性。春茅君の愉快なお友達。自称二枚目他称三枚目。見た目といい言動といいチャラいですが、一方で友情に篤いなど良いところもいっぱいあります。普段は春茅君と2人で男子高校生らしい馬鹿話をしている模様。野球部所属で通称代打の切り札。……微妙だ。


 ・久瀬令佳:女性。春茅君の愉快なお友達にして、佐伯のまさかの恋人。文学少女ですが好奇心旺盛で、趣味は小説を書くこと。……ジャンルも色々です。小柄で一見地味な顔立ちですが、磨くと光るタイプ。しかしスタイルは……。神は二物を与えなかったようです。

 作中作”立浜高校探偵部”の作者。


 ・クマちゃん先生:女性。生徒指導担当にして彼氏募集期間が日ごとに伸びていくのに絶望を覚えるお年頃。怒るときは怒る一方面倒見がとても良いので、生徒からは慕われています。後に同僚と結婚し、立浜高校全体が祝福ムードに包まれました。が、一波乱あった模様。百花がこっそり鎮火しました。


 ある意味問題児な千歳とは年齢を超えた喧嘩友達で、そんな彼女が卒業した時は不覚にも目蓋に熱い物がこみ上げてきました。が、翌年まさかの後継者が現れたことで感動が台無しに……


→白面の教師

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