第三話 似たもの同士
また、更新遅れてしまった……。
マナ・クリスタル・コアをレムス・コアに名称を変更しました。
レムスのステータスで搭乗機を騎体名に名称を変更しました。
誤字、脱字、文章の加筆修正をしました。
「此処からだとレビテーションを使わないと降りられませんね。 でも、何故こんな所にレムスが? 此処は人用中級ダンジョン《ニンバス》でレムス用ダンジョンじゃあ無かったはず……」
とりあえず此処から降りて調べてみない事には分らないのでレビテーションを使ってゆっくり地下を降下して行きます。
地面に着地したら直ぐに倒れている人へ駆け寄ります。
「……この人ドワーフだ」
そう、僕より背が低くそれでいて体格が良く筋肉質で顎には髭を生やしている。 大体二十歳半ばかな?
まだ若いので貫禄がなく髭が似合ってないけど。
呼吸を調べてみる。 呼吸をしている。 どうやらまだ生きているようだ。
お亡くなりになってたらこのレムスをこの人の形見として頂こうと思っていたのですが少し残念です。
まあ、身内でも何でも無いから形見もへったくれもないけれど。
さて、救助活動を開始しましょうか。
「大丈夫ですか! しっかりして下さい!」
僕はドワーフさんの耳元で大声を出して意識の有無を調べる。
体を揺するのは厳禁だ。
もし頭を打っていたら脳へのダメージが更に増してしまう。
「うっ! う~ん……。 こ…こ……は? うぐっ! うっ、腕が!」
どうやら気を失っていたのが僕の呼びかけで意識を取り戻したみたいですね。
腕を見てみると左腕がありえない方向に曲がっています。
どう見ても骨が折れていますね。
「ちょっと待って下さい。 今、ポーションを出しますから」
バック・パックからポーションを取り出し、蓋を開けてドワーフさんに飲ませてあげます。
それを口の端から少量零れて飲み干します。
腕が正常な位置に戻っていきます。
「グウッ! ハア、ハアッ! た、助かった! おおきに! あんさん、わての命の恩人ですわ!」
変な訛りですね。 此処ら辺の出身じゃあありませんね。
「にしてもどうしてこんな所にレムスで来たんです? 此処はニンバスのダンジョンのはずですよ?」
「へ! そんな阿呆な! 此処はレムス用中級ダンジョン《龍脈大洞窟》のはずやで!」
龍脈大洞窟? ああ、もしかして……、
「ニンバスと龍脈大洞窟のダンジョンが繋がってしまったようですね。 元々、二つのダンジョンは近くに在りましたし」
「繋がる……。 確かにそう考えれば辻褄は合うな。 ところであんさんは? わて、ボルナレフ言うもんなんやけど」
「あ、これは失礼しました。 僕はレーウォン・R・ラズメイルと言います。 実はかくかくしかじかで……」
「ほほう~! それで、これこれしかじかと言う訳やな――って話が分からんがな! 端折らずちゃんと話そうや!」
「あ、やっぱり駄目ですか? 仕方ないですね」
「仕方なくないわ!」
「僕は此処ニンバスダンジョンでお金を稼ぎに来たんですけど、僕を誘った冒険者達が新人がりだったんでそいつらから逃げてる途中、落とし穴のトラップに引っかかってしまいまして最下層まで落っこちたんです。 しかも落ちた先にはオーガキングがいて、それを何とか倒してその部屋を調べてみたらダンジョン・コアを見付けまして、それを取ったら地震が起きて部屋と此処の空間が繋がったんです。 で、貴方を発見したという訳です」
「何やわいと同じような状況やな。 わいは工房の兄弟子達とマナ・クリスタル採掘しに来たんやけど、それは兄弟子達の罠やったんや……。 わいのレムスのマナ・クリスタルに細工がされとってな。 遠隔操作で破壊されてもてその上、ダンジョンに空いた穴に落とされてこのザマや……。 兄弟子達、前々からワイの才能に嫉妬しとって色々嫌がらせされとったけど……まさか、殺しに 掛かってくるとは思わんかったわ」
肩を竦めて戯けるボルナレフさん。
「ワハハハハ」
「何故、其処で笑う!?」
「いや、笑う所かなと思いまして……」
「変なやっちゃな……」
「失敬な! これでもアストラ魔法学園では真面目で勤勉な生徒で通ってたんですよ! まあ、落ちこぼれでもありましたが……」
「ん? アストラ魔法学園の生徒? 何でそんな名門校の生徒さんがこんな場末のダンジョンにおるんや?」
「退学になったんですよ。 学園の入学基準を満たしてなかったからって……。 酷いと思いません! 僕が三歳の時、能力測定で使った石版が不良品で間違った適性――魔法適性の能力の高さを表示したもんですから、国が無理矢理入学させたのに! それでも腐らず何とか上がらない魔法の技能――魔法のスキルを上げようと必死で努力して独学で魔法の研究を六年近く取り組んで得た知識とそれに関する技術の成果は無視! 全ては魔法のスキルが使えないから悪いって、卒業間近で放り出したんですよ!」
僕は思わず興奮して詰め寄る。 それたじろぐボルナレフさん。
「お、おう! そ、そやな! お前さんは悪ないな!」
「分かって頂けて何よりです」
途端に平静に戻る僕。
「にしてもその辺もわてと同じような境遇やな……」
「と言うと?」
「わては元々鍛冶屋の倅やったんやけど、鍛冶魔法の適性はむちゃくちゃ高かったんや」
「確かドワーフ族の固有スキルですね」
「そや。 そやけどわてには決定的な致命的欠陥があったんや」
「欠陥?」
「普通の武具、防具が作られんへんのや……」
「僕のような魔法の使えない魔術師のようなものですね」
「そやから『家業は弟達に継がせる!』言われて家をおんだされたんや。 それで親父の鼻明かしたろ思てレムス技師になったんや。 でも不思議なもんやで。 普通の武具防具は作れんでも、レムス専用の武具防具は作れるんやからな」
「世の中、九割九分九厘理不尽でできてますから」
「理不尽多すぎやろ!? せめて七割にしようや!」
「まあ、世の中そんなもんです……」
「そんなもんやな……」
ところで、と話しを変えます。
さっきから気になっていた事があった。
それはボルナレフさんの有人型ゴウレム、レムスについてだ。
このレムス、外観をぱっと見てもなかなか良く出来ている。
「このレムス、良く出来てますね? もしかしてボルナレフさんが建造したんですか?」
「おう! 分かるか! 実はこのレムスな、修行先の工房で仕事の合間にスクラップ置き場から部品漁って組んだんや! 師匠にも褒められたんやで!」
「僕、これでもレムスの設計スキル持ってますから。 他にもジェム・スライムやレムス・コアもアストラ学園で魔法研究の一環で作ってましたから」
「ちょっとまてよ……。 そうや! レーウォン・R・ラズメイルって、つい最近レムスに革命を起こしたレムスの設計士の名前やんか!」
「僕はレムスの設計士ではありません。 確かにレムスの構造設計のスキルは持ってますが大した事はしていません。 ……ただ、不要なものを取り除いて必要なものを付け加えた――ごく単純で当たり前の事をしたまでですよ?」
「それが誰でも出来るとは限らへん。 ……難しいところやで」
彼も思うところがあるのだろう。 俯いて言葉を発するボルナレフさん。
「騎体のスペックを教えてくれませんか?」
「おう! ええで!」
ボルナレフさんのレナスのスペックは以下の通り。
騎体名 ホール・モール
重量級
陸上型
動出力 上級
機動力 中級
耐久力 上級
操作性 上級
索 敵 下級
武装 右手 ウォー・ハンマー《両手持ち・中級》
左手
積載重量 x10
ウォー・ハンマー《両手持ち・中級》
リペア・パーツx4
中々の高性能な騎体だ。
「騎体を見ても?」
「構わんで。 なんやったらコックピットの中も見るか? せやけど、さっきも言った思うけどレムス・コアが壊されてもたから起動 出来んからな」
「分かりました。 見させて頂ます」
僕ははレムスを一通り見て回る。
外観から特に大した損傷は見受けられない。
今度は搭乗席の中に入り各部チェックしていく。
反応は無いが壊れている箇所は無さそうだった。
レムス・コアを見る為にケースを引き出す。
「うわっ! 粉々だ! 此処までよくやる……」
僕は搭乗席から這い出してボルナレフさんの所に戻る。
「騎体には大した破損箇所は無いですね。 ただ、言っていた通りレムス・コアは粉々でした。 代替があれば動かせるんですけど……」
ボルナレフさんは肩を竦める。
「レムス・コアは高価やで。 流石に予備は持って無いわ……」
「工具は? 魔法回路を刻む工具さえあれば出来ますが」
「工具はあるけど……マナ・クリスタルはどうすんねん?」
「これを使います」
そう言って僕はダンジョン・コアをボルナレフさんに見せた。
予定のダンジョン脱出まで書けなかったよ……。orz




