表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

プロローグ

「これ、どうすんのや?」

この男の手の中には1つのビンがあった。透明な球体が入っている。

この男の名前は、カトーフ・V・トレンド。彼ともう一人居た。

もう一人の名前は、カフオド・V・トレンド。もちろんこの二人は兄弟だ。

さらに言うと二人はあるものに乗っていた。

それは、竜だ。(竜とはあの神話とかに出てくる奴だ。)

もっと言ったらこの二人は人ではない。

半人半猫である。証拠として猫耳と尾がある。

「なんとかしますよ兄さん。それと何ですかそのしゃべり方は?」

「知らんのか。関西弁や、大阪辺りの。」

「そんなの知ってますよ。でも、ここ長野ですよ。」

カフオドの言うとおり、ここは長野県上空だ。もちろん、落ちたら即死だ。

「そんな事より、本当にこれどうするのですが?」

カフオドは、さっきとは逆に質問した。

「そんなに心配するなや。なんとかしんかったら親父に殺されかねんからな。」

カトーフは、冗談もほどほどにそう言った。

「それはともかくお前も、関西弁使ってみるか?」

「嫌ですよ。しかもダサいし・・・・・」

「まあまあそう言わずに、使ってみ、まずは練習がてら、関西弁定番のなんでやねんから。」

「絶対に嫌で・・・・」

「布団がふっとんだ。」

「なんでやねん!!」

唐突にボケされたためか、ツッコミを(しかも手付きで)入れてしまった。

「いいツッコミや。次いってみよか。」

「そんなことより、これを・・・ってあああああーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

なんとカフオドの手からビンが消えていたのだ。

「ツッコミなんかしてたからだ!どうするんだクソ兄!!死ねクソ」

兄という事を忘れて、暴言言いまくり弟をなだめるように、

「探せばええやろ。」

怒りを通りこして泣き出しそうにしている弟の頭を撫でながら、カトーフは呆れながらそう言った。

五月の風が、肌に気持ちいいとカトーフはふと思った。


これは、ある少年の物語が始まる前日の話だ。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ