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刻印術師の高校生活  作者: 氷山 玲士
第五章 世界刻印術総会談編
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2・三華星

――PM1:55 源神社 社務所――

「あ、先輩。お邪魔してます」

「いや、待たせて悪い。先輩達もすいません」


 社務所に入ってすぐに声をかけた浩は、敦とともに推薦された、現在唯一の1年生だ。

 浩は刻印術師の家系ではないが、刻印を生まれ持っており、先祖返りと呼ばれている。久美の弟、京介の友人であり、久美とも長い付き合いだが、その水谷姉弟にはかなり振り回されて育っている。そのせいかどうかはわからないが、少し気弱な性格をしている。


「井上のS級も大変そうだな」

「さゆりや久美も、最初の構想とだいぶかけ離れちゃったもんね」

「そうなんですけど、おかげで思ってたより強力な術式になったわけですから、それは感謝ですよ」

「雅人先輩やさつき先輩のアドバイスも大きかったですから」

「平均三ヶ月だったっけ?」

「平均はそれぐらいみたいね。でも源神社以上の条件なんて、日本じゃまずないわ」

「それは確かにね。術師じゃない私達だって、すごく鍛えられてるんだから」


 複数属性特化型生成者は四人、融合型生成者は二人しか、日本には存在しない。しかも恐ろしいことに、全員がこの源神社の関係者だ。

 先月の修学旅行中に判明した事実に、帰国後に知らされた風紀委員は揃ってひっくり返った。飛鳥とさつきが従姉弟ということは知っていたが、まさか真桜と雅人が再従兄妹だとは思いもしなかった。


「おい、始まるぞ」

「あ、はい」


 全員がテレビの前にくぎ付けになっている。風紀委員が源神社に集まったことは理由がある。


「みなさん、こんにちわ」

「始まったわね」

「今日はゲストに刻印三剣士の一人、ソード・マスター 久世雅人さんと、奥様で三華星の一人、さつきさんにお越しいただいています」

「うわぁ……。さつき先輩、ホントに三華星になっちゃったんだ……」

「こうして見ると、すげえ画だよな」


 今日は雅人とさつきが、ゲストとしてテレビ出演する予定になっていた。雅人は慣れているが、さつきも初めてというわけではない。この一ヶ月、フランスで刻印神器ダインスレイフを退けた一人として、帰国後から頻繁にオファーを受けている。しかもその功績から、ついに三華星の一人に祭り上げられてしまった。今日はその正式な発表も兼ねているらしい。


「あんまり緊張してねえな」

「なんだかんだ言って、それなりにテレビ出演してますからね」

「特にこの一ヶ月、ほぼ毎日出てますし」

「まだ大学生だし、美人だもんね、先輩」

「雅人先輩もファン・クラブあるんでしょ?もう結婚してるのに、すごいわよね」


 二ヶ月前に結婚したとはいえ、雅人には非公式のファン・クラブがある。結婚当初こそさつきに対する当たりはキツかったが、それは嫉妬の裏返しであり、多くが女性ファンからだった。だがそれも、フランスで刻印神器ダインスレイフを制圧した事件が報道までだ。

 神槍事件において、中華連合強硬派の艦隊を一撃で壊滅させた刻印神器の存在は、日本でもまだ記憶に新しく、驚異の存在として議論が続けられている。そんな刻印神器と渡り合うなど、並の実力ではない。雅人は当然、さつきも下手な芸能人より高い人気を誇ってしまうまでになっていた。


「だから困ってるんですよ。こないだだって、ねえ?」

「あれは大変だったな……」


 真桜が溜息混じりに答え、それに敦が同調した。見れば2年生は、全員が同じような顔をしている。


「何かあったの?」

「先週なんですけど、俺のS級開発中に、ファンっていう奴が源神社に来たんですよ」


 敦が答えるが、さすがに驚いた。


「え?ここ、バレちゃったの?」

「いえ、偶然だったみたいです。でも刻印術師が神社に住んでることって、有名じゃないですか」


 エリーも驚いたが、さゆりの言うように、刻印術師が神職を務めている神社は少なくない。さゆりの実家も、滋賀県にある一ノ瀬神社だ。


「確かにね。それにさつき先輩が、三月まで明星高校に通ってたことも放送されてたんだし、鎌倉に住んでることはバレててもおかしくはないか」

「だけどよ、井上の開発中に来たって、それって危なくねえのか?」


 まどかも納得している。同時に昌幸の疑問も当然だ。


「すごく危険ですよ。だってその時、広域系と干渉系が暴走しかけたんですから」

「マジか?」

「マジです。飛鳥と真桜が、ネプチューンとニブルヘイムの多重結界を展開してくれたから、大事には至りませんでしたけど」

「その後不法侵入で警察に突き出したんですけど、そいつが高橋たかはし つばさだったんですよ」

「高橋翼って、今人気の若手俳優の?」


 香奈が聞き返してしまった。高橋翼は、若手でも人気の男性俳優であり、自分も密かにファンだった。だがそんな人気俳優が不法侵入し、しかもS級の暴走に絡んでいるなど、さっぱり話が結びつかない。


「ええ。二人の仲を引き裂いて、さつきさんを自分のものにしようとしてたんです」

「バカじゃねえのか、そいつ?」


 真桜の説明を聞いた途端、良平が呆れ果てている。あまりにも短絡的かつ命知らずな考えなのだから、それも当然だ。


「バカですね。でも事務所の力が強くて、危うくこっちが抑え込まれる所だったんですよ」


 飛鳥の表情に、けっこうな疲れが滲んでいる。高橋翼の所属事務所は、業界でも上から数えた方が早いほどの大手だ。そのため、力も発言力も強い。


「なんで?」

「ただ迷い込んだだけで、いきなりA級刻印術を仕掛けられたって振れ回ろうとしてたんですよ」

「もしかして高橋翼がいきなりドラマを降板した理由って、源神社にケンカ売ったからなのか?」


 源神社が連盟代表の実家だということは公表されていないが、全国の神社は刻印術師によって守られていることは有名だ。小さな神社であっても、それは例外ではない。同時に神社は、有史以前からの神々を祀る神域でもある。そんな場所にケンカを売るなど、普通ならば考えないところだが、その事務所は最近急激に力をつけてきたこともあり、怖いもの知らずだった。


「アタリです。ここが刻印術連盟の代表の実家だってこと、知らなかったみたいですから」

「あんなに呆れた親父を見たの、初めてでしたよ」


 神社にケンカを売る輩は、例外なく刻印術師が相手をする。ましてや源神社は、連盟代表である一斗と菜穂の実家だ。放っておいても自ら出張ってくる。だがそれを差し引いても、七師皇と三華星が出てくるなど、相手からすれば予想外だろう。しかも理由が理由だ。一斗も菜穂も、飛鳥や真桜でさえ初めて見るぐらい派手に呆れていた。


「じゃあ高橋翼って、今どうしてるの?」

「警察に捕まってますよ。不法侵入したのは事実だし、そのせいで開発中の術式が暴走しかけたんですから」

「ついでにさつきさんが面会して、再起不能にしちゃったそうですよ。何をしたのかまでは教えてくれませんでしたけど」

「いや、いい……」

「そうね……。何をしたのか、だいたいわかったわ……」

「よりにもよって源神社や三華星にケンカ売るなんて……」

「七師皇と三剣士にもな。バカにも程があるだろ」

「そりゃ再起不能にもなるわよね。命があるだけマシじゃない」


 さつきが面会した理由は、自分達がターゲットになっていたからではない。そっちも不愉快だったが、源神社に手を出すなど、言語道断だ。面会と同時に派手に殺気をまき散らしていた。立ち会った警官もトラウマを負ったが、直接殺気を向けられた高橋翼本人は、あまりの恐怖で気を失い、失禁までしてしまった。

 同時に事務所にも雅人が赴き、ほとんど脅すように社長に殺気を放っていた。普通ならば恐喝罪が適用されるところだが、先に神社に手を出したのは高橋翼であり、事務所はそれを黙認していた形だ。日本の神社は表向き、すべて刻印術連盟が管理していることになっているため、当然刻印術師が出てくる。だがそれが七師皇や三剣士、三華星など、どう考えても想定外の事態だ。二度と立ち直れなくなってもおかしくはない。

 3年生は全員、それをよく知っている。事実、わからないという顔をしているのは浩だけだ。


「だけどよ、確か高橋翼より雅人先輩の方が人気高いんじゃなかったか?」

「そんな話ですね。元々そのドラマ、雅人さんを主演にしたかったらしいですから」


 雅人は刻印三剣士の一人という、世界有数の実力者とされている。その刻印三剣士は、三年前の世界刻印術総会談において、七師皇によって与えられた新しい称号だ。三剣士達はあまり興味がないようだが、七師皇が認めた実力者を無視することなど、どの国もできるわけがない。高橋翼は若手の人気俳優だが、世界的な知名度を誇る雅人の方が高い人気があるのも、不思議というわけではない。


「また無謀なこと考えたわね。雅人先輩主演のドラマは見てみたいけど、そんなことするわけないじゃない」

 雅人主演のテレビドラマならば、確かに見てみたい。だが雅人が芸能界に興味を持っているなど、聞いたこともない。

「で、その代役に選ばれたのが高橋翼なんスよ。だから雅人さんを恨んでるみたいッス」

「完全な逆恨みじゃない。私、けっこう好きだったのに、一気に冷めたわ」


 高橋翼は、雅人の代役という役割が気に入らなかった。刻印三剣士の称号は一種の売名行為だと思っており、そのために過小評価までしていた。だからさつきに手を出そうと考えたわけだが、その結果連盟が動き、自身は再起不能になってしまった。しかも刻印術管理法に抵触してしまっているため、万が一再起できても、芸能界で生きていくことはできないだろう。


「じゃあ雅人先輩とさつき先輩の仲を裂こうとしたのって、恨みを晴らすためなの?」

「そうです。三剣士にケンカ売ってる時点で、けっこうなバカだってわかりますよ」


 さゆりの言葉も辛辣だ。三剣士のような超一流の刻印術師に、過小評価の上でケンカを売るなど、命がいくつあっても足りない。実力を知る者としては呆れる以外ないだろう。


「その事務所にも連盟と警察の捜査が入って、最終的に逮捕につながったそうです。それが今朝の話ですから、夕方のニュースにはなると思います」


 発端が人気俳優の私怨とはいえ、一芸能事務所が神社にケンカを売るなど、前代未聞だ。連盟としても黙っている理由がない。ほぼ確実にトップニュースとして報じられるだろう。


「そりゃ大変だったな。ってことは井上、ロクに開発できなかったんじゃないのか?」

「そうでもありませんでしたよ。高橋翼は、保釈すら認められませんでしたから」

「そりゃなによりだ。つっても、保釈されたところで、同じことしてた気がするが」

「でしょうね」

「バカの話はどうでもいいだろ。既に終わってるんなら、尚更な」

「それもそうですね。そういえば飛鳥君、真桜。さっき小母さんからこんなメールが届いたんだけど、何か知ってる?」

「メール?何だ、それ?」

「どんなメールなの?」

「これなんだけど、何か不穏な気配が漂ってるのよね……」

「なになに……。こんにちわ、美花ちゃん(^o^)/私は今、東京に来ています。大切な、とても大切な用事があるからなのです。私に何かあったら、飛鳥と真桜のことをよろしくお願いしますね。菜穂より(^_-)-☆。……何なの、これ……?」

「顔文字がいちいち腹立つな。それに何かあったらって、万が一にもありえねえ」

「三華星の一人だもんな、お袋さん。つか何の用で東京に来てるんだ?」

「知らん。俺も今、初めて知った。美花にメール送ってる時点で、嫌な予感しかしないが……」

「もしかして、これのことじゃない?」

 声をかけたのはまどかだった。指している先はテレビ画面。

「それではここで、もう一組のゲストをご紹介します。どうぞ!」


 アナウンサーがゲストを紹介しているところのようだ。だがそのゲストを見た瞬間、飛鳥と真桜の全身から力が抜けた。


「お、お母さん……」

「なんでテレビに……」


 ゲストの正体は菜穂だった。だが一人ではない。もう一人も見知った顔だ。


「三華星の三上菜穂さんと秋本光理さんです」


 三華星の文字と並んで二人の名前、そして日本刻印術連盟代表補佐、日本国防軍刻印管理局少佐という肩書がテロップで流れている。だがそんなことは問題ではない。


「三華星が揃ってテレビに登場するなんて、初めてですね。さつきさんが新たな三華星になられたことも、関係あるんですか?」

「はい、その通りです。今年の世界刻印術総会談は日本で開催されます。七師皇や刻印三剣士程ではありませんが、三華星は日本を代表する称号ですから、空席にしたままというのも、各国にいい印象を与えません。自分で言うのもなんですけどね」


 テレビの前では全員が固まっている。三華星が揃って公の場に姿を見せたのは史上初だ。見ればアナウンサーも、少し緊張しているらしい。


「叔母様……なんでここに……」

「少佐も……聞いてませんよ……」

「聞けばさつきさんは、三上さんの姪に当たるそうですね」

「ええ、可愛い姪っ子です。雅人君みたいないい人と結婚できるなんて、幸せですよね」

「その雅人さんですが、秋本さんの部下と伺っていますが?」

「その通りです。まだ若いのに、優秀な人ですよ。先月もフランスで大活躍でしたから」

「刻印神器ダインスレイフですね。刻印神器と渡り合えるなんて、すごいですね」

「本当に。しかもダインスレイフは、フランスにとっても未知の神器でしたから」

「雅人君もさつきちゃんも、そんな刻印神器を相手にして、無事に帰ってきてくれたんですから、三剣士、三華星の資格は十分です。もちろん、フランスのミシェル・エクレールとセシル・アルエットも」

「普通なら四人がかりと考えるかもしれませんが、刻印神器相手に数は関係ありません。覚えていらっしゃると思いますが、神槍事件でブリューナクの発動させた神話級刻印術によって、中華連合強硬派の艦隊は一瞬で全滅しましたから」

「あれは衝撃でした……。そう考えると確かに、たった四人で制圧するなんて、すごいですよね」

「刻印術連盟前代表にして彼女を推薦し続けていた香川さんの目は、正しかったということです」

「その香川前代表は、昨年の世界刻印術総会談後に引退され、三華星の称号も返上されていますね」

「そうです。本当はもっと早くに引退をご希望されていたのですが、ご無理を言って、昨年の世界刻印術総会談まで待っていただいたのです」

「ではなぜ、一年近くも三華星に空席があったのですか?」

「香川さんは引退される前から、さつきちゃんを推薦していたんですよ。でも連盟の事情で、表に出てもらうわけにはいきませんでした。ですから一年近くも空席だったんです」

「私も事情を知っていましたので、仕方がないことだと理解していました。ですが今回の件で、さつきさんの実力は世界中が認めることになりました。ですから今回、正式に三華星となっていただいたのです。総会談に間に合ったことは幸運と言えます」

「ですがさつきさんは、まだ大学生になられたばかりですよね?若すぎる、という声もあるようですが?」

「それを言うなら刻印三剣士は、三年前に初めて七師皇から与えられた称号です。久世君は当時、高校生だったのですよ?」

「三華星に限らず、そういった批判が出るのは当然です。ですが逆に若いから、これからの成長に期待が持てるわけです。現時点で刻印神器と渡り合えるような実力者なら、尚更です」

「同時に連盟でも、最上位の実力者であることも間違いありません。にも関わらず、二人ともまだ発展途上なのですから、そう遠くないうちに、私達だけではなく、七師皇すら超える実力を身につけることも可能だと思いますよ」


 菜穂も光理もかなりノリノリに煽っている。生放送だというのに、こんなことでいいのだろうか。


「そのお二人がご結婚されたのは、丁度二ヶ月前ですね。どういった経緯でお知り合いになられたんですか?」

「それは……」

「この子達、幼馴染なんです。ウチの子達にとってはいいお兄さん、お姉さんで、私も昔からよく知っていますよ」

「そうだったんですか」

「ええ、まあ……」


 馴れ初めを暴露され、雅人もさつきも、真っ赤になりながら大きく肩を落としている。見ているだけで気の毒な姿が、全国のお茶の間に届けられているかと思うと、涙が出そうだ。


「このことだったのかよ……」

「これ、確か生放送よね……?」

「生放送だな……」

「生放送ね……」

「おいおい……さつき先輩、真っ赤になってるぞ」

「先輩のあんな顔、初めて見たわね……」

「なんでかしら。すごく泣けてくるんだけど」

「全国ネットで馴れ初め暴露されたら、誰でも真っ赤になるだろ」

「飛鳥君、真桜ちゃん……いいの、これ?」

「いいもなにも、もう手遅れですよ……」

「どうするの、これ?雅人さんはともかく、さつきさん、絶対超絶不機嫌になって帰ってくるわよ?」

「むしろどうしたらいいのか教えてくれ」

「あの秋本光理って人も、なんかお袋さんみたいだしな……」

「もしかしてさつきさんが三華星になりたくなかったのって、これが理由なんじゃ……?」

「……あり得るな、それ」

「飛鳥、お前、秋本光理に会ったことあるのか?」

「ああ。三ヶ月前に紹介してもらったんだが……」

「だが?どうかしたのか?」

「光理さん、すごくいい人なんですけど……お母さんとすごく気が合っちゃって……」

「……三華星ってさ、日本を代表する女性最上位術師の称号だったわよね?」

「そのはず、なんだけど……」

「信じる奴いるのかよ、これ……」

「なんか今にも、スタジオに血の雨が降りそうな気配が漂ってない……?」

「血の雨ならまだマシな気もしますけど……」

「総会談まであと一ヶ月だっていうのに、三華星がこんなことでいいのかしら?」

「いいワケないでしょ!お母さんにはあとできっちりと言い聞かせておくんだから!!」


 世界刻印術総会談前に三華星が揃ったことはめでたいことだ。今年は開催国なのだから、他国に対しても示しがつく。

 だがそれとこれとは別次元の話だ。今もスタジオでは、雅人とさつきの馴れ初めだけではなく、高校時代のエピソードが暴露されている。雅人は何かを悟ったような、諦めたような顔をしているが、さつきは真っ赤になった顔を両手で覆いながら震えている。今にもガイア・スフィアを生成しそうな気配が、画面越しでも伝わってくる。

 真桜は菜穂だけではなく、光理にもあとでキツいお説教をすることを誓い、飛鳥はさつきの八つ当たりに備え、鍛練場に大量の的を準備するために、鶴岡八幡宮へ泣きの連絡をいれておこうと考えていた。

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