プロローグ
初めての小説投稿です。なんかもう既に間違っているとか気にしないなら、暖かい目で見てください
目が覚めると、そこは、どこかの城だった。とてつもなく広い。少年――ゲレン・ファルラートは取りあえず今居るベッドの上から降りた。
「広いな~、え、ほんとに広い!」
ゲレンの声が反響した。
「ってか、何で俺ここに居るの?」
ゲレンは記憶を探る……………思い出した。俺は行きなり現れた男、自称、神に無理矢理誘拐されたんだ。悪足掻きで暴れたが、薬を嗅がされ意識が遠くなったんだ。
取りあえず城から出ると、
(ははは…マジ…?)
何がって?そりゃあ驚いたんだよ。え?何に驚いたかって?太陽が青いんだ。
はい、異世界決定!
…なんか暑いと思ったら俺の服装…なにこれ…何で?なんなんだこの服装、長ズボンに長袖、そして背中に黒いマント、あ、髪の毛は問題ない、黒の短髪
「一体どうなっているんだ?」
そう思った瞬間、声がした。辺りを見回すが誰もいない。
…アイツだ。
「ようこそ!異世界、ヴァレリオンヘ!私、神と申します」
普通、自分で神とか言わないよな。
「え~、これから、この世界になれてもらうため、チュートリアルを始めます」
は?チュートリアル?
「え~、それでは、これを目に着けてください」
そう言うと上から何かのケースが降ってきた。開けてみると、コンタクトレンズが入っていった。
「はぁ、着けるしかないか」
案外着けるのに苦戦したのはあえて言わないでおこう。
「え〜、着けたのなら頭の中で『メニュー』と、言ってください」
何で?
「まぁ、いいや、『メニュー』」
すると視界に割り込んでメニューが出てきた。
「なにこれ、何のRPGだよっ!?」
「取りあえずステータスを見てください」
ステータスを見た。
ゲレン・ファルラート
種族:人間
ランク:F
魔法力:950
力:80
攻撃:100
防御:90
命中:70
回避:80
知力:80
魔力:90
《能力》
《火魔法Lv.1》
《水魔法Lv.1》
《地魔法Lv.1》
《風魔法Lv.1》
《雷魔法Lv.1》
《氷魔法Lv.1》
《光魔法Lv.1》
《闇魔法Lv.1》
《源魔法Lv.1》
《元魔法LV.1》
《無魔法Lv.1》
《花魔法Lv.1》
《木魔法Lv.1》
《幻魔法Lv.1》
《時魔法Lv.1》
《土魔法Lv.1》
《剣能力Lv.50》
《双剣能力Lv.50》
《魔王》
《自動回復Lv.10》
なにこれ、カスかよ。ってか何で双剣と剣の能力だけ異常に高いの?
………………………………………………………………………………え?魔王?俺が?魔王?
「まぁ、後はこれを見てください」
上から本が降ってきた。
なんだこれ?
「それは、この世界の事、メニューの事、等などが書かれている本です」
「…………分かりやすく言うと?」
「完全攻略本です」
「うん、凄く分かりやすい」
「では、私はこれで」
「ってか本があるなら最初から渡せよ!っていないし」
取りあえず読んでみた
〜勉強中〜
だいたい分かった。
とりあえず、この世界について要約した事を話そう。
この世界は人間と魔物なんかがいる世界らしい。
そして人間は、様々な種族がおり例をあげると、人間に友好的なエルフ族やドワーフ族などが存在する。
それに対し敵対的な
悪魔族なども存在する。
更にどちらでもない天使族など様々な種族がこの世界には存在する。
そして何より忘れてはならないのが"魔物"の存在だ。
魔物とは所謂ゲームやマンガのように無差別に襲い掛かって来るあれだ。
自我は持たず本能的に魔力の濃いモノをひたすら捕食し続ける生き物だ。
魔物の幅は広く、蹴り飛ばす程度で倒せる弱さの魔物から単身でエルフが束で掛かっても撃退しか出来ないような魔物も存在し、魔物の実力はF〜☆☆☆までの段階評価で決まる。
だが魔物の中で極稀に出現する異常な力や魔力を持った強力な魔物も存在する。
そういった魔物を"魔王"と呼ぶ。
俺の持っている能力《魔王》がそれに当たるらしい……。
それはそれとして、魔王は他の魔物と違い完全に独立した自我を持っている為、ひたすら力を求めて強者を求める魔王、復讐の為に特定の種族を殺害するものなど様々な魔王がいる。
こんなとこか。………あれ?魔王って能力
【だが魔物の中で極稀に出現する異常な力や魔力を持った強力な魔物も存在する。】
………だよな、俺、レベル1だし、人間だし、あれ?あ、そうか、俺以外にもいるってことか。
…………ってか何にもすることね〜な
取りあえずメニューをいじる。そして気づいた。俺、魔法使えるじゃん
本を出し、使い方を確認する。
ええと、何々、魔法を使うには、それ相応の魔法力とレベルが必要不可欠です。使い方は、使いたい魔法の詠唱を詠むだけです。
って詠唱とか書いとけよ…わからねーよ詠唱なんか…
下の方を見る。あった、だが、一つの属性に一個の詠唱と魔法だけだが。
まあ、その内増えるだろう。取りあえず使ってみるか。
「『燃え上がれ炎よ!―――ファイアボール!』」
刹那、ゲレンの周囲から火球が飛んでいった。
「おお、出た出た」
よし、いろいろ分かってきたし、更に外に行こう。
ゲレンは城を背に歩き出した。