市街戦決着
とりあえず話しは一段落、日常パートに入ります
良也「撃て!撃ちまくれ!」
ガガガガッ、ガガガガッ
良也の叫びを受けて全員がマシンガンを撃ちまくる。
毎秒、百発近い弾丸がウルフ達に襲い掛かる。
「ギャウッ!」
悲鳴をあげてウルフ達が倒れる。先程の場所と違い今いるのはスーパーの前、遮蔽物がないため面白いように命中する。
しかし……
「ウオラァッ!」
桐原が刀で飛び掛かってきたウルフを斬る。
先程から桐原と桐谷が刀を振るう機会が増えてきた。
遮蔽物がないかわりに敵、つまりウルフが散開して押し寄せてくるからだ。
こちらは七人永松が抜けている今、かなり状況は厳しかった。
山下「折原!そろそろ弾がないぞ!」
結城「こちらもです」
ペコ「俺はまだあるぞ」
桐原「俺のを使え」
桐谷「俺の分もあるぞ」
良也「よし!後一分持たせろ!ペコ、引き上げ準備、合図したら弾が切れるまで撃って目標まで退避だ!気を抜くな!」
「「「了解!」」」
全員が一斉に返事をすると互いにカバーしながら弾を補充し始めた。
(………頃合いだな)
良也「佐藤さん合図を」
佐藤「判りました」
良也「よし!それじゃあ、いくぞ!撃ち終わったら走れよ……撃て!」
ガガガガガガガガッガガガガガガガガッ、ガガガガガガガガガガガガッガガガガッ
一斉に弾丸が放たれるその弾幕にウルフがやられてゆき、他は建物の陰まで下がる。
良也「撤収!」
良也が叫ぶと全員が武器を棄てて走りだした。
それに虚をつかれたウルフ達は一瞬固まったが、次の瞬間には勝利の雄叫びをあげながら追ってきた。
良也達が逃げ出したと判断したようだ。
しかし……それは罠だった。
ウルフ達が良也達を追って廃ビルに入った瞬間、
(ドカーン!)
爆発音と共に、
ガラガラガラガラ!
ビルが崩壊した。
ズドーン!
群れの後にいたボスは助かっており、逃げようとしたが……
「GAMEOVER」
永松によって仕留められた。
ターンッ!
ウルフのボスを貫く弾丸が発射された音が廃墟に響いた。
SIDE 良也
永松がウルフのボスを撃ち抜いた瞬間、上空に
STAGE4 CLEAR!
の文字が現れた。
それを見た瞬間、俺は理解した。
「………あのやろう」
そう、今回の任務の目的はおそらく嘘ではないだろう、しかし 真の目的は良也達、第八特別小隊による、ウルフの群れ、及びボスの駆逐によるステージクリアだったのだろう。
「………上等じゃねぇか、あの野郎!」
俺は奴への呪詛の念を抱きつつも、任務を達成するために指示を出した。