第八特別小隊
とりあえず色々キャラが出て来るので、人物紹介表を作ります。
校長室を出た良也は食堂で食事を済ませると図書室に向かった。
「おい高原、メンバー全員集めろ任務、いやミッションだ」
「了解、今度は何だ?」
「結構マジだ、急げ」
「了解、」
と、そのまま良也は図書室を抜けると倉庫に入った。
部屋の名前は第一蔵書室だが現在ここは良也が隊長を勤める第八特別小隊の本拠地となっている。
良也が中に入ると三人の男子生徒がいた。
「おい良也、会長に呼ばれたらしいじゃねえか」
「ああ、任務だ、だがそれは全員が揃ってから話す」
良也が部屋に入るなり一人の男子が声をかけてくる。
彼の名前は山下裕也小隊の戦闘隊長だ、父親が自衛隊員ということもあるのか戦闘に関してはピカイチだが、少し残念な面がある。
「どうせろくなことじゃないんだろ?俺ぁ寝るぞ?」
「まてペコ、今回はマジだから寝るな、とりあえず起きてろ」
「誰がペコだよ!?」
彼の名前は上田、以上
「………なんか扱い酷くないか?」
「気のせいだ、それよりブリーフィングを行うから片付けろ」
良也は上田にそう指示すると地図を取り出して眺め出した。
「何だ折原、また任務かよ三日前にやったばかりじゃねえか」
「俺もそう思うが、事情が事情だからな、早く準備しろ永松」
「りょ〜かいだ」
間延びした返事を寄越すと永松はテーブルを並べ始めた、ちなみに部屋は教室の二倍近くあるので狭くはない。
部屋にいた三人が動き始めたのを確認すると良也は地図を眺めて作戦を立て始めた。
☆
「では、ブリーフィングを始める」
〜30分後、部屋には20名近い男女が集まっていた。
「まず、今回の任務だが 食料の確保、並びに護送が主な任務となる、場所は3キロ先の中型量販店、そこで全校生徒一週間分の食料を確保するのが第一段階、次にそこから食料を運ぶのが第二段階となる、そこで隊を二つに分けることにするが……何か質問はあるか?」
良也が周りに問い掛けると一人の女子生徒が手を挙げた。
「……その辺りはウルフの縄張りの筈です、なのに何故わざわざ危険を侵してそこまで行くのですか?」
「いい質問だな、成宮さんの言う通りこのあたりはかなり多くのモンスター、とりわけウルフの存在が確認されている、が 代わりに鬼がいない上に道路が舗装の綺麗なまま通ってるんだ、さらに他校と勢力圏が被っていないからな、ただし、未確認だがロスターの存在が確認されているので全員注意するように」
良也の答えを聞いて、成宮は座った。
「他に何か質問はあるか?」
良也が尋ねたが、誰も手を挙げなかった。
「なら先程の続きだ、隊を二つに分けると言ったよな? 今回は俺が率いる先遣隊と護送班に分ける、先遣隊は俺、高原、桐谷、山下、ペコ、結城さん、鈴浦さん、佐藤さんの七人で行く、残りのは成宮さんの指揮でトラックを護衛しながら来い、サポート班は基地で無線連絡を頼む、決行は明朝だ、護送班は連絡があるまで待機だ、それじゃあ、任務開始だ!」
「「「「おうっ!(はい)」」」」
こうして任務第七号が開始された。