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30年も冷や水を飲まされた日本さん、AI活用でSS級に!  作者: 大沙かんな


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03.AIは先生に最適?

 最近の学生のほとんどは英会話の先生としてAIサービスを使っているらしい。


 なんてことだ! さすがAIネイティブ世代、やってくれるぜ! あの馬鹿みたいに高くて、こっぱずかしいレッスンをやらなくて済むなんて、うらやましい限りだ。


 AI世代に頼もしさを感じながら、ふと思った。これ、英会話の先生、廃業になるんじゃないの?


 ではない。


 先生という先生を任せられるんじゃないの?


 さっそくAIデカジマさんに聞いてみよう。


「AIに先生を任せちゃったら、学習効率上がりまくるんじゃないの?」


>いえ、そうとは言えませんよ? そもそも学習の効率がどうなのかなんて、誰にもわかりません。


 え? 何言っちゃってるの? 学習の効率だよ? わからないってどういうこと?



 よくよく聞いてみたら、こういうことだった。


 英単語を覚える、これなら数が数えられる。一ヶ月で90単語覚えたとすれば、3単語/日、のように時間効率が計算できる。


 でも英語の文法を理解するとなったらどうだろう? 理解度って数字にできないんじゃないかな。数字にならないと効率は計算できない。つまりどの方法の効率がいいのかを判断できないのだ。


 効率のいい勉強方法なんて人それぞれ。自分に合った方法を見つけるしかない、なんてことはよく言われている。それだって覚えたかどうか、暗記したかどうかで考えていたような感じがする。


 テストだって暗記みたいなものだし。理解度を測るテストってどうやるんだ?



 色々考えてみると理解度のテストは作れないことはない。でもそれは作るのが難しい。そしてそれだけじゃない。


 一度公開してしまうと、すぐにそれを暗記して対応する人たちが出てきてしまうのだ。それはゲームの攻略本というか、ネタバレみたいなもの。理解度テストを作り続けるのは苦行に近い。


 AIを使って、理解度をうまく測定することはできないかな?


 その思い付きが最初のとっかかりだった。



>理解度の測定は不可能ではありません。ただし設計が必要です。


 できるのか! さすがはデカジマさんだ。


 ただし、どういうものを理解度というのか、それを詳細に定義する必要があるらしい。


 例えば国語の長文読解能力で考えてみる。


――雨が降っている。太郎くんは玄関を開けて空模様を見ると、傘を取りに中に戻った。今日は体育の授業があるし学校に行きたくなかったんだけど、おかげで元気に登校できるよ。


 質問1 今の天気は?

 質問2 今は朝? 昼? それとも夕方?


 直接書いてあるのを探すのがレベル1。登校、という言葉から朝を連想するのがレベル2、みたいな感じで決めて、正答率を見る方法がある。


 あとはA君の答え、これ内容を理解してると思う?みたいなアンケートを取って集計してみる、そこからAIで法則を見つけるとか、いろいろな手が考えられるみたいだ。


 これは単純な例だけど、こんな感じで問題の発見能力、連想能力、共感能力など、いろんな能力を定義していけば、理解力の測定が可能になるという寸法だ。


 いくら定義を決めても、人間が問題文を作るとなるとどうしてパターンが限られてしまう。でもAIを使えばほとんど無限に問題を作り出すことができる。そして理解度の向上が数字で測定できるようになるのだ。



 生徒に身に着けてほしい要素のパラメーター化。これができれば暗記度じゃなくて、本物の理解度や理解能力が測定できる可能性が高い。


 教育パラメーター工学とでも呼べばいいだろうか。


 AIの時代、これはかなり行けるかもしれないぞ。


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