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缶ビール

原稿用紙一枚です。

 砂嵐が舞っている。土埃が目に入った。数日に渡って降り続いた雨もようやく上がり、梅雨明けした途端に猛暑日となった。

 僕は大和川の欄干にもたれながら、増水した濁流を見下ろしていた。この中に飛び込んだら間違いなく流される。ふとそんな思いがよぎった。

 遮るものは何もない。雲さえもない。そんな晴天の中、団扇を右手に左手で缶ビールを持ちながらグビグビと呑む。アテは特にない。飲み干したところで擬宝珠の上に空き缶を上手に立つように置いてみる。そっと置いてみる。

 空き缶は見事に立った。思わず心の中でアニメの名シーンを叫んでしまう。

「クララが立った」

 空き缶はその後、突然の疾風に倒されてしまって、カランカランと音を立てながら、大和川にダイブした。呑まれた後に、また濁流に飲まれてしまうなんて、数奇な運命。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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