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犬のジョーカー5
あとは最後を待つだけ
取り繕えなかった犬とジョーカーなんて
もう関係なかった。
友達や家族に会いたい
謝っても謝っても変わらない毎日。
死にたくない終わりたくない。
過去に戻れるなら
あの毎日を耐え抜くことを選びたい。
犬のジョーカー、実は少数派を楽しませてた。
彼はそんなこと願っていなくても
最後まで笑われて
犬のジョーカー終わっていった。
犬のジョーカー計画通り。
けれど、犬のジョーカーじゃなかった。
彼はそう認めなかった。
ただの犯罪者。謝り続けた。
面会なんてそう。
結局、彼は犬だった。社会の犬。
優しさや愛はどこへ行ったのか。
ただ死にたくないと怖がり死んでいった。
それじゃあ意味がない。
犬の彼だって、愛や優しさを見つけてほしい。
社会の犬だって、あがくことはできる。
服従の奴隷だって、愛や優しさを見つけることができる。そんな人になれるかな…
けれど、この日々を生きてみようと思う。
また耐えられなくなったら
また何か書こうと思う。書けるかは知らないけれど。
なんとかやってみる。




