2 名前を付けてやるよ
もうこの世界にいたくない。誰も私を理解してくれない
サヨナラ!
夢の中で見知らぬ少女がビルから落下してゆく
啓輔は気絶し落下してゆく少女を受け止め地上に降り立った
これは僕の夢なのになんてリアルなんだ!するともう一人の僕が心に話かける!
「よう!明日これが現実に起きる事だ!それを俺がお前に教えてやってるんだ!」
「明日?現実の世界で?」
「そうだ、お前!俺の名前を早くつけろ」
「日本っぽいのがいいですか?洋風がいいですか?」
「カッコいいのにしろ!!」
「龍紅はどうかな?」
「まぁなんでもいいそれでいこう!」
夢の中で元の啓輔に戻った
綺麗な少女だ。とても哀しそうな顔をしている辛い事が沢山あるのだろうそっと彼女をベンチに寝かせた時、殺気を感じて振り返ってた!
「その女を渡せ!」
「誰だお前」
「早く渡せ」 見る見る男はデカくなって鬼の様な姿になった
「どうした!はやくよこせ」啓輔は息を停めた!
「ほう!それがお前の姿か!」
「何故、彼女を襲う!」
「頼まれてるからだ!見られたからにはお前を消す」
「やれるのか?そんな醜い成りで!」
「なにぃ?」
「だから み・ に・ く・ い・んだよお前!」
その瞬間鬼の形をした巨体の上半身が二つに斬れた
だかそいつの再生速度は異常に早かった!
「それだけか?今度は殺す」
真っ黒い炎を吹きかけてくるのを龍紅は避ける
「龍紅こいつを倒すにはどうしたらいい?」
「刀があるだろ!それをやつに突き立てろ!」
「さようなら!!」
鬼の形をした奴は縦に真っ二つに割れ叫びながら燃え尽きた!
「きゃーっぁー!」少女が目を覚まし叫んだ
彼女に近付き気絶させた
「面倒くさい女だ」
「彼女をどうする?」
「女の額に手を当てろ!住んでる所が判るはずだ」
「わかった!彼女を家まで返してくる」
「歩いて行く気か?」
「他にどうするんだ?」
「翔べばいいだろ!ほら、翔べ」
真っ白いが虹色に変色する羽根が背中から出てきた
「女を抱えろ!翔ぶぞっ!」
すると龍紅は羽根を大きくバタつかせ夜空に向かって翔んだ。それは今まで体験した事もないなんとも言えない感覚だった。
「そいつの家はそのマンションの5階のあの部屋だ」
「どうするんだ?見とけ」一瞬にして彼女の部屋の中に入った
「よし帰るぞ!」
「ごめんね怖い思いさせて!」そっと少女をベッドに寝かせて部屋を抜け出した
「夢の中では簡単に出来るが、現実は体力消耗が凄い!だからこれからお前は身体を鍛えないと死ぬぞ!」
「そうかわかった頑張るよ!」
「お前は素直だな!帰るぞっ!」と夜空を虹色の飛行物体が翔んでいるのを誰も気が付かないでいた。
山内遥18歳、この春から大学生の彼女は、最近同じ様な夢に悩まされていた。遥は幼い頃から他の子供達とは違う能力と言うべきか、霊感と言うかわからないがその様なものが見えたり、聴こえない音が聴こえたりした幼少期を過ごして来た!ここ4年位はあまり感じなかった感覚が最近また目覚め始めたのだ!
「また同じ夢!」独り言を呟き冷蔵庫のドリンクを取り鏡に映る自分を見て笑ってしまった!
去年来ていた高校の制服を来て寝ていたのだ!
またビルから落ちて行く夢、でも今回のは誰かが助けてくれた夢だった。顔は霧の様にかすんで思い出せない!、ただかなり大きな人だった。
「何故、制服?彼の趣味?まさかね!」
遥は毎朝ほぼ同じ時間に家を出て大学に向かう。駅から30分かけて坂の上にある美術大学に通っているのだった。
なだらかな坂が続くとまた少し狭いコンクリート造りの階段を登りそこから振り向くと駅が下の方に小さく見える。風が暖かかった。
一瞬!!凄まじい竜巻が起こったと思った時、そいつは現れた。
「お前俺が見えるのか?」
「霊体ではなさそうねあなた!今朝の不快な夢は何?止めてくれない?迷惑なんだけど!」
「もっと怖がりだと思っていたらペラペラよく話すやつだな」
「私をどうするつもりなの?」
「お前のその力を貰う!」
「それは無理!」
遥とその空間の歪みの姿が曖昧なやつの押し問答が繰り返されている最中に光の空間が現れ 全身革ずくめの男の姿見えた
啓輔は歪みの空間に何を突き立てた!歪みはみるみる真っ黒でドロドロとした物体に変化した。
啓輔が刀で昨日の夢の中の様にヘドロのやつを消そとした時、遥が両手で一回、柏を打った。その波動で空間がしなった。啓輔は何が起こったか分からなかった。
「案外あっさりと終わったな」
龍紅が頭の中の啓輔に語りかけた
「夢と違うぞ!」「そうだな!」
「ちょっとアナタ!昨日の夢の人でしょ?」
「そうですが、昨日の夢と内容が違うから」
「ちょっとアナタの中にいるそのデカイやつ早く出てきなさいよ」
「やれやれ」 龍紅は啓輔から変化した
「おいおい、昨日のしおらしい女とは随分違うなぁ」
「人の姿、形で夢の内容が変わる様な心を持つ人は優しいか弱いかのどちらかよ!!」
そう彼女は言うと頭を下げた!
「山内遥です。至らぬ点が多々ありと思いますがこれから宜しくお願いします!」
「それはどういう意味ですか?」
「貴方の医師に聞きなさい!またあの親父忘れてるな」
「わかったぞ、遥とか言ったな啓輔と二人で共闘しろと言う事だな」
「そう!ついでに貴方の気の小さい性格を治してあげるから!啓輔でいいよね?」
「あーっはいそれでかまわないよ!」
「なんだ啓輔ダサいな!後はお前に任せた」
龍紅は啓輔にもどり頭の奥へと消えて行った!
「彼は何処に?」
「頭の奥の方で消えました」
「貴方、彼に取り込まれない様にしないとだめよ!彼から今の貴方に戻れなくなったらダメ!だから私が必要なのよ!」
と一呼吸おいてから
「妖導師!山内遥」
光が一瞬刺し彼女が戦国武将の様な甲冑と長槍を持つかっこいい姿に変化した。
「凄い似合ってる!」
「そう!貴方はその革のツナギは脱げないの外では?」
「そう聞いてるんですが」
「あれが貴方の移動手段ね!」
とマットブラックに塗装されたバイクを指さした!
「大学まで送って!」
「じゃー後ろに乗って下さい」
「これから宜しく!」「こちらこそ!」
「ちょっと!貴方、今やらしい事考えたでしょ?」
「考えてないですよ!少し胸があたったなーと思っただけです!」
「バカ!早く行くわよ!」
「了解です、これまだ朝の8時なんだけど、1日長いよー」
「文句言わないで私に従いなさい!」
「了解しましたぁ~」




