そこに生も死もない
みんな体だけ取り残され
中身は空っぽ
なんて無慈悲で
可哀想
生も死もの感情もない
塊りだけのもの
行き場を失い
この世を彷徨い続ける
塊りだけのもの
おわりは誰にも知らされず
神がさだめたその時まで
彷徨い続ける
いたいよ いたいよ
可笑しい
可笑しい
それを生と呼ぶのも
死と呼ぶのも
可笑しいような
どっちにつかずで
そこにいる
残された人間の愛かエゴか
多くのことを犠牲にして
それらはこの世に取り残されている
可笑しい
可笑しい
生きていた証まで奪わないで
病棟看護師時代、現代の日本の医療体制について思うことがありました。